CORS設定とOPTIONSリクエストの誤解

2024-08-28

理解しやすく解説する:なぜCORSヘッダーを追加してもOPTIONSルートからAPIにアクセスできないのか

前提

  • CoffeeScript: JavaScriptのコンパイル言語
  • Express: Node.jsフレームワーク
  • Node.js: サーバーサイドJavaScriptランタイム

問題

CORS(Cross-Origin Resource Sharing)ヘッダーをOPTIONSルートに追加しても、ブラウザがAPIにアクセスできないという状況。

原因

  1. OPTIONSリクエストの誤解

    • OPTIONSリクエストは、ブラウザがサーバーに「このリクエストを処理できるか?」と確認するためのプレフライトリクエストです。
    • CORSヘッダーを追加しても、OPTIONSリクエスト自体がAPIのデータを取得することはできません。
  2. CORSヘッダーの誤配置

    • CORSヘッダーは、実際のAPIエンドポイント(GET、POST、PUT、DELETEなど)に設定する必要があります。
    • OPTIONSリクエストは、単に許可されているメソッドやヘッダーを通知するだけです。

解決方法

  1. 実際のエンドポイントにCORSヘッダーを設定

    • APIの実際のエンドポイント(例えば、/api/data)にCORSヘッダーを追加します。
    • 以下は、Express.jsでの例です:
    app.use('/api', (req, res, next) => {
      res.header('Access-Control-Allow-Origin', '*'); // すべてのドメインを許可
      res.header('Access-Control-Allow-Methods', 'GET, POST, PUT, DELETE');
      res.header('Access-Control-Allow-Headers', 'Content-Type');
      next();
    });
    
  2. プレフライトリクエストのキャッシュ

    • ブラウザは、プレフライトリクエストの結果をキャッシュします。
    • CORSヘッダーを変更した場合、ブラウザのキャッシュをクリアする必要があるかもしれません。



CORS設定とOPTIONSリクエストの誤解:コード例解説

誤解:OPTIONSルートにCORSヘッダーを追加してもAPIにアクセスできない

// app.js (CoffeeScript)
app = express()

app.options '/api/data', (req, res) ->
  res.header 'Access-Control-Allow-Origin', '*'
  res.header 'Access-Control-Allow-Methods', 'GET, POST, PUT, DELETE'
  res.header 'Access-Control-Allow-Headers', 'Content-Type'
     res.send()

app.get '/api/data', (req, res) ->
  res.send 'Hello, World!'

app.listen 3000

このコードでは、OPTIONSルートにCORSヘッダーを設定していますが、ブラウザは依然としてAPIにアクセスできません。

// app.js (CoffeeScript)
app = express()

app.use '/api', (req, res, next) ->
  res.header 'Access-Control-Allow-Origin', '*'
  res.header 'Access-Control-Allow-Methods', 'GET,    POST, PUT, DELETE'
  res.header 'Access-Control-Allow-Headers', 'Content-Type'
     next()

app.get '/api/data', (req, res) ->
  res.send 'Hello, World!'

app.listen 3000

このコードでは、/apiルートにミドルウェアを追加し、すべてのAPIエンドポイントにCORSヘッダーを設定しています。これにより、ブラウザはAPIにアクセスできるようになります。

OPTIONSリクエストは、ブラウザがサーバーに「このリクエストを処理できるか?」と確認するためのプレフライトリクエストです。CORSヘッダーは、OPTIONSリクエストのレスポンスに含まれ、ブラウザに許可されているメソッドやヘッダーを通知します。




  1. CORSミドルウェアの使用

    • Express.jsには、CORS設定を簡略化するためのミドルウェアが提供されています。
    • corsモジュールを使用することで、簡単にCORSヘッダーを設定できます。
    // app.js (CoffeeScript)
    app = express()
    
    app.use cors()
    
    app.get '/api/data', (req, res) ->
      res.send 'Hello, World!'
    
    app.listen 3000
    
  2. サーバー側レンダリング(SSR)

    • APIを直接ブラウザからではなく、サーバー側でレンダリングすることでCORSの問題を回避できます。
    • SSRフレームワーク(例えば、Next.js、Nuxt.js)を使用すると、サーバー側でHTMLを生成し、ブラウザに配信できます。
  3. プロキシサーバーの使用


node.js express coffeescript



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