CORS設定とOPTIONSリクエストの誤解
理解しやすく解説する:なぜCORSヘッダーを追加してもOPTIONSルートからAPIにアクセスできないのか
前提
- CoffeeScript: JavaScriptのコンパイル言語
- Express: Node.jsフレームワーク
- Node.js: サーバーサイドJavaScriptランタイム
問題
CORS(Cross-Origin Resource Sharing)ヘッダーをOPTIONSルートに追加しても、ブラウザがAPIにアクセスできないという状況。
原因
OPTIONSリクエストの誤解
- OPTIONSリクエストは、ブラウザがサーバーに「このリクエストを処理できるか?」と確認するためのプレフライトリクエストです。
- CORSヘッダーを追加しても、OPTIONSリクエスト自体がAPIのデータを取得することはできません。
CORSヘッダーの誤配置
- CORSヘッダーは、実際のAPIエンドポイント(GET、POST、PUT、DELETEなど)に設定する必要があります。
- OPTIONSリクエストは、単に許可されているメソッドやヘッダーを通知するだけです。
解決方法
実際のエンドポイントにCORSヘッダーを設定
- APIの実際のエンドポイント(例えば、
/api/data
)にCORSヘッダーを追加します。 - 以下は、Express.jsでの例です:
app.use('/api', (req, res, next) => { res.header('Access-Control-Allow-Origin', '*'); // すべてのドメインを許可 res.header('Access-Control-Allow-Methods', 'GET, POST, PUT, DELETE'); res.header('Access-Control-Allow-Headers', 'Content-Type'); next(); });
- APIの実際のエンドポイント(例えば、
プレフライトリクエストのキャッシュ
- ブラウザは、プレフライトリクエストの結果をキャッシュします。
- CORSヘッダーを変更した場合、ブラウザのキャッシュをクリアする必要があるかもしれません。
CORS設定とOPTIONSリクエストの誤解:コード例解説
誤解:OPTIONSルートにCORSヘッダーを追加してもAPIにアクセスできない
// app.js (CoffeeScript)
app = express()
app.options '/api/data', (req, res) ->
res.header 'Access-Control-Allow-Origin', '*'
res.header 'Access-Control-Allow-Methods', 'GET, POST, PUT, DELETE'
res.header 'Access-Control-Allow-Headers', 'Content-Type'
res.send()
app.get '/api/data', (req, res) ->
res.send 'Hello, World!'
app.listen 3000
このコードでは、OPTIONSルートにCORSヘッダーを設定していますが、ブラウザは依然としてAPIにアクセスできません。
// app.js (CoffeeScript)
app = express()
app.use '/api', (req, res, next) ->
res.header 'Access-Control-Allow-Origin', '*'
res.header 'Access-Control-Allow-Methods', 'GET, POST, PUT, DELETE'
res.header 'Access-Control-Allow-Headers', 'Content-Type'
next()
app.get '/api/data', (req, res) ->
res.send 'Hello, World!'
app.listen 3000
このコードでは、/api
ルートにミドルウェアを追加し、すべてのAPIエンドポイントにCORSヘッダーを設定しています。これにより、ブラウザはAPIにアクセスできるようになります。
OPTIONSリクエストは、ブラウザがサーバーに「このリクエストを処理できるか?」と確認するためのプレフライトリクエストです。CORSヘッダーは、OPTIONSリクエストのレスポンスに含まれ、ブラウザに許可されているメソッドやヘッダーを通知します。
CORSミドルウェアの使用
- Express.jsには、CORS設定を簡略化するためのミドルウェアが提供されています。
cors
モジュールを使用することで、簡単にCORSヘッダーを設定できます。
// app.js (CoffeeScript) app = express() app.use cors() app.get '/api/data', (req, res) -> res.send 'Hello, World!' app.listen 3000
サーバー側レンダリング(SSR)
- APIを直接ブラウザからではなく、サーバー側でレンダリングすることでCORSの問題を回避できます。
- SSRフレームワーク(例えば、Next.js、Nuxt.js)を使用すると、サーバー側でHTMLを生成し、ブラウザに配信できます。
プロキシサーバーの使用
node.js express coffeescript