TypeScript インポートとエラー解消

2024-10-06

TypeScriptにおける--isolatedModulesエラーとインポートの関係

--isolatedModulesは、TypeScriptのコンパイルオプションで、各モジュールを独立したスコープでコンパイルし、循環依存を防止します。しかし、このオプションを使用すると、時にはエラーが発生することがあります。

エラーの原因

このエラーは、モジュール内で使用している識別子が、そのモジュール内で定義されていない場合に発生します。つまり、外部のモジュールからインポートする必要がある識別子を使用しているにも関わらず、インポート文が適切に記述されていないことが原因です。

インポートによる解決

インポート文を追加することで、外部モジュールから必要な識別子をインポートし、エラーを解決することができます。


// moduleA.ts
export function foo() {
  // ...
}

// moduleB.ts
import { foo } from './moduleA'; // インポート文を追加

foo(); // エラーが解消される

理由

  • これにより、moduleB.ts内でfoo関数を呼び出すことができるようになり、エラーが解消されます。
  • インポート文を追加することで、moduleB.tsmoduleA.tsからfoo関数をインポートします。



export function foo() {
  console.log('foo');
}
// エラーが発生する例
// foo(); // ReferenceError: foo is not defined

// インポート文を追加してエラーを解消
import { foo } from './moduleA';

foo(); // fooがインポートされるのでエラーが解消される

解説

  1. moduleA.ts
    foo関数を定義しています。
  2. moduleB.ts
    • 初期状態では、foo関数を呼び出していますが、fooは定義されていないためエラーが発生します。
    • import { foo } from './moduleA';を追加することで、moduleA.tsからfoo関数をインポートします。



インポートによる解決以外の方法

モジュール内の定義:

  • ただし、これによりモジュールの独立性が損なわれる可能性があります。
  • エラーが発生している識別子を、そのモジュール内で定義することで、インポートせずに使用することができます。
// moduleB.ts
function foo() {
  console.log('foo');
}

foo(); // エラーが解消される

モジュールの再配置:

  • ただし、コードの構造が複雑になる可能性があります。
  • 循環依存が発生しているモジュールを再配置することで、エラーを回避することができます。
// moduleA.ts
import { bar } from './moduleB';

// moduleB.ts
import { foo } from './moduleA';

// moduleA.tsとmoduleB.tsの順序を入れ替える
// moduleB.ts
import { foo } from './moduleA';

// moduleA.ts
import { bar } from './moduleB';

--allowSyntheticDefaultImportsオプションの使用:

  • このオプションを使用すると、デフォルトエクスポートがないモジュールからデフォルトエクスポートをインポートすることができます。
// moduleA.ts
export function foo() {
  console.log('foo');
}

// moduleB.ts
import defaultExport from './moduleA'; // デフォルトエクスポートをインポート

defaultExport(); // エラーが解消される

typescript



TypeScript で enum を作る方法

TypeScriptでは、enumというキーワードを使用して、特定の値のセットを定義することができます。これは、定数や列挙型のような役割を果たします。この例では、Colorという名前のenumを定義しています。このenumは、Red、Green、Blueという3つの値を持ちます。これらの値は、数値として内部的に表現されます。...


TypeScript メソッドオーバーロード 解説

TypeScriptでは、同じ名前の関数を複数の異なるシグネチャで定義することで、メソッドオーバーロードを実現できます。これにより、入力パラメータの種類や数に応じて異なる処理を行うことができます。基本的な方法例注意点オペレータオーバーロード TypeScriptでは、C++やJavaのようなオペレータオーバーロードはサポートされていません。つまり、+、-、*などの演算子の挙動を独自に定義することはできません。...


Knockout.jsとTypeScriptでシンプルTodoアプリを作ってみよう

Knockout. js は、JavaScript フレームワークであり、DOM 操作とデータバインディングを容易にすることで、Web アプリケーション開発を簡素化します。TypeScript は、JavaScript の静的型付けスーパーセットであり、型安全性を向上させ、開発者の生産性を高めることができます。...


TypeScriptとJavaScriptの違いは?

TypeScriptは、JavaScriptのスーパーセットであり、JavaScriptに静的型付けの機能を追加したプログラミング言語です。つまり、TypeScriptのコードはJavaScriptのコードとしても実行できますが、TypeScriptでは変数や関数の型を明示的に指定することができます。...


JavaScriptとTypeScriptにおけるオープンエンド関数引数

この例では、sum関数は. ..numbersという引数を受け取ります。...演算子は、渡された引数を配列に変換します。そのため、numbers変数には、呼び出し時に渡されたすべての数値が格納されます。TypeScriptでは、引数の型も指定できます。この例では、sum関数はnumber型の引数のみを受け取るように定義されています。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



【徹底解説】JavaScriptとTypeScriptにおけるswitch文で同じコードを実行する2つの方法と注意点

この場合、以下の 2 つの方法で実現することができます。上記の例では、value が 1 または 3 の場合、console. log("値は 1 または 3 です"); が実行されます。同様に、value が 2 または 4 の場合、console


サンプルコードで解説! TypeScript で jQuery Autocomplete を使いこなす

jQuery の型定義ファイルの導入TypeScript で jQuery を利用するために、型定義ファイルが必要です。型定義ファイルは、jQuery の関数やプロパティの型情報を提供し、TypeScript の IntelliSense 機能でオートコンプリートやエラーチェックを有効にします。


軽量で効率的な TypeScript コード: 最小化の重要性とベストプラクティス

そこで、TypeScriptを最小化と呼ばれる手法でコンパイルすることで、コードサイズを削減し、実行速度を向上させることができます。最小化は、コメントや空白などの不要な文字列を削除し、変数名を短縮するなどの処理を行います。TypeScriptを最小化する方法


TypeScriptでHTMLElementの型アサート

TypeScriptでは、HTMLElementの型をアサートして、その要素に存在するメソッドやプロパティにアクセスすることができます。アサートは、変数に特定の型があることをコンパイラに伝えるための方法です。アサートの構文ここで、typeはアサートする型、expressionはアサートしたい値です。


TypeScript型定義ファイル作成ガイド

TypeScriptでJavaScriptライブラリを型付けするTypeScriptは、JavaScriptに静的型付け機能を追加する言語です。既存のJavaScriptライブラリをTypeScriptで使用するためには、そのライブラリの型定義ファイル(.d.tsファイル)を作成する必要があります。