【徹底解説】ブラウザがウェブフォントをレンダリングする仕組みと、そのフォントを見抜くテクニック
ブラウザが実際にテキストを表示するために使用しているフォントを特定する方法
ブラウザが実際に使用しているフォントを特定するには、以下の方法があります。
ブラウザの開発者ツールを使用する
ほとんどのブラウザには、開発者ツールと呼ばれる機能が搭載されています。このツールを使用すると、Webページのソースコードやスタイルシートを調べたり、ページのレンダリングに関する情報を表示したりすることができます。
ブラウザによって開発者ツールの起動方法は異なりますが、一般的には以下のいずれかの方法で行うことができます。
- ブラウザのメニューから開く。 ブラウザのメニューから「ツール」または「オプション」を選択し、「開発者ツール」または「Web開発者ツール」などの項目をクリックすると開きます。
- ショートカットキーを使用する。 多くの場合、Ctrl + Shift + I または F12 キーを押すと開発者ツールが開きます。
開発者ツールが開いたら、以下の手順でブラウザが実際に使用しているフォントを特定できます。
- 検証したいテキストを含むWebページを開きます。
- 開発者ツールの中で、「要素の検証」または「検査」と呼ばれる機能を選択します。
- 検証したいテキストをクリックします。
- ブラウザによって異なりますが、「計算スタイル」または「スタイル」と呼ばれるタブに移動すると、そのテキストに適用されているスタイルが表示されます。
- 「フォント」という項目を確認すると、ブラウザが実際に使用しているフォントファミリー、フォントサイズ、行間などの情報が表示されます。
Webページのソースコードを確認する
Webページのソースコードを確認することで、ブラウザがどのフォントを読み込むように指示されているのかを確認することができます。ただし、ブラウザが実際に使用するフォントは、ユーザーのコンピュータにインストールされているフォントや、ブラウザの設定などによって異なる場合があることに注意する必要があります。
Webページのソースコードを確認するには、以下の手順を行います。
- ブラウザのメニューから「ソースを表示」または「ページのソースを表示」などの項目を選択すると、ソースコードが表示されます。
@font-face
ルールを探します。このルールは、ブラウザがWebフォントを読み込むように指示するために使用されます。font-family
プロパティを確認すると、ブラウザが読み込むように指示されているフォントファミリーが表示されます。
ブラウザ拡張機能を使用する
ブラウザが実際に使用しているフォントを特定するのに役立つブラウザ拡張機能がいくつかあります。これらの拡張機能は、開発者ツールよりも使いやすい場合がありますが、機能や信頼性は拡張機能によって異なることに注意する必要があります。
以下に、いくつかの例を示します。
これらの拡張機能をインストールすると、Webページ上のテキストにカーソルを合わせると、ブラウザが実際に使用しているフォントに関する情報が表示されます。
注意事項
- Webフォントを使用している場合、ブラウザがフォントファイルをダウンロードするまで、実際のフォントが表示されない場合があります。
- ブラウザが実際に使用するフォントは、ユーザーのコンピュータにインストールされているフォントや、ブラウザの設定などによって異なる場合があることに注意する必要があります。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Font Inspector</title>
<style>
#font-info {
position: fixed;
top: 0;
left: 0;
background-color: rgba(0, 0, 0, 0.5);
color: #fff;
padding: 10px;
z-index: 1000;
}
</style>
</head>
<body>
<p>This is some text.</p>
<p>This is some <b>bold text</b>.</p>
<p>This is some <i>italic text</i>.</p>
<div id="font-info"></div>
<script>
const fontInfo = document.getElementById('font-info');
document.addEventListener('mousemove', (event) => {
const element = document.elementFromPoint(event.clientX, event.clientY);
if (element && element.nodeType === 1) {
const style = window.getComputedStyle(element);
const fontFamily = style.fontFamily;
const fontSize = style.fontSize;
const lineHeight = style.lineHeight;
fontInfo.textContent = `
Font Family: ${fontFamily}
Font Size: ${fontSize}
Line Height: ${lineHeight}
`;
} else {
fontInfo.textContent = '';
}
});
</script>
</body>
</html>
説明
このコードは以下の通り動作します。
- HTMLファイルには、いくつかの段落要素と、ブラウザが実際に使用しているフォント情報を表示するための
div
要素が含まれています。 - CSSには、
font-info
要素のスタイルが定義されています。このスタイルは、要素を固定位置に配置し、半透明の黒い背景色で表示します。 - JavaScriptコードは、
mousemove
イベントリスナーを登録します。このリスナーは、マウスカーソルがWebページ上を移動するたびに実行されます。 - イベントリスナーは、
document.elementFromPoint()
関数を使用して、マウスカーソルが現在位置している要素を取得します。 - 取得した要素が要素ノードである場合、
window.getComputedStyle()
関数を使用して、その要素のスタイルを取得します。 - スタイルオブジェクトから、
fontFamily
、fontSize
、lineHeight
プロパティの値を取得します。 - 取得した情報を
font-info
要素のテキストコンテンツに設定します。
このコードを実行すると、Webページ上のテキストにカーソルを合わせると、そのテキストに適用されているフォントファミリー、フォントサイズ、行間などの情報が表示されます。
- このコードはあくまでも例であり、すべての状況で正しく動作するとは限りません。
ブラウザのスクリーンショットを撮り、画像認識ツールを使用して、画像に含まれるフォントを識別することができます。この方法は、比較的簡単に実行できますが、精度が低い場合があることに注意する必要があります。
専門のフォント識別ツールを使用する
フォントの識別に特化した専門のツールがいくつかあります。これらのツールは、画像やスクリーンショットからフォントを識別するだけでなく、類似するフォントや商用利用可能なフォントを提案するなどの機能も提供している場合があります。
それぞれの方法の比較
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ブラウザの開発者ツールを使用する | 比較的簡単 | 詳細な情報が得られる |
Webページのソースコードを確認する | 簡単 | 詳細な情報が得られる |
スクリーンショットを撮って画像認識ツールを使用する | 簡単 | 専門知識が不要 |
専門のフォント識別ツールを使用する | 高精度 | 有料のものが多い |
ブラウザの拡張機能を使用する | 簡単 | 専門知識が不要 |
css browser fonts