Node.js、TypeScript、グローバルスコープ拡張:エラー「Augmentations for the global scope can only be directly nested in external modules or ambient module declarations(2669)」の解決策

2024-04-09

Node.js、TypeScript、グローバルスコープにおける「Augmentations for the global scope can only be directly nested in external modules or ambient module declarations(2669)」エラーの解説

このエラーは、TypeScriptでNode.jsのグローバルスコープ拡張を試みた際に発生します。これは、グローバルスコープ拡張は外部モジュールまたはambientモジュール宣言内でのみ直接ネストできるという制限によるものです。

原因

TypeScriptでは、グローバルスコープは特別なモジュールとして扱われます。そのため、他のモジュールと同様に拡張するには、いくつかの規則に従う必要があります。

解決策

このエラーを解決するには、以下の2つの方法があります。

外部モジュールを使用する

グローバルスコープ拡張を外部モジュールとして定義し、それをプロジェクトにインポートします。

例:

// global-augmentations.ts
declare global {
  interface Window {
    myGlobalFunction(): void;
  }
}

// index.ts
import './global-augmentations';

window.myGlobalFunction();

ambientモジュール宣言を使用する

declare global構文を使用して、グローバルスコープ拡張をambientモジュール宣言として直接定義します。

// index.ts
declare global {
  interface Window {
    myGlobalFunction(): void;
  }
}

window.myGlobalFunction();

注意事項

  • 外部モジュールを使用する方法の方が、コードの構造化と再利用性の観点から推奨されます。
  • ambientモジュール宣言を使用する方法は、簡潔ですが、コードの意図が分かりにくくなる可能性があります。

このエラーメッセージは、TypeScriptのバージョンによって異なる場合があります。詳細については、TypeScriptの公式ドキュメントを参照してください。




外部モジュールを使用する

declare global {
  interface Window {
    myGlobalFunction(): void;
  }
}

index.ts

import './global-augmentations';

window.myGlobalFunction();

ambientモジュール宣言を使用する

declare global {
  interface Window {
    myGlobalFunction(): void;
  }
}

window.myGlobalFunction();

補足

上記以外にも、以下の方法でグローバルスコープ拡張を行うことができます。

  • declare var構文を使用する
// declare var
declare var myGlobalVariable: string;

// declare namespace
declare namespace MyGlobalNamespace {
  function myGlobalFunction(): void;
}

グローバルスコープ拡張は、コードの再利用性と保守性を向上させるために有効な手段です。上記のサンプルコードを参考に、状況に応じて適切な方法を選択してください。




グローバルスコープ拡張の他の方法

declare var myGlobalVariable: string;

myGlobalVariable = 'Hello, world!';
declare namespace MyGlobalNamespace {
  function myGlobalFunction(): void;

  export function myOtherGlobalFunction(): void;
}

MyGlobalNamespace.myGlobalFunction();
MyGlobalNamespace.myOtherGlobalFunction();

declare function構文

declare function myGlobalFunction(): void;

myGlobalFunction();
declare class MyGlobalClass {
  constructor(public name: string);

  public sayHello(): void {
    console.log(`Hello, ${this.name}!`);
  }
}

const myGlobalClass = new MyGlobalClass('World');
myGlobalClass.sayHello();
declare module 'my-global-module' {
  export function myGlobalFunction(): void;
}

import * as myGlobalModule from 'my-global-module';

myGlobalModule.myGlobalFunction();
  • declare var構文とdeclare namespace構文は、古いバージョンのTypeScriptでのみサポートされています。
  • declare function構文、declare class構文、declare module構文は、TypeScript 2.0以降でサポートされています。

node.js typescript global


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