【TypeScript初心者向け】Jest & Cypressで型エラーが発生した時の解決策

2024-07-27

TypeScript、Jest、Cypress における型エラー問題

TypeScript、Jest、Cypress を組み合わせた開発環境において、「Cypress が Jest のアサーションで型エラーを引き起こす」という問題が発生することがあります。これは、各ライブラリ間の型システムの不一致が原因で起こります。

問題点

  • TypeScript は型安全性を重視する言語ですが、Jest と Cypress の型システムの不一致により、TypeScript の型チェックでエラーが発生することがあります。
  • Jest と Cypress はそれぞれ独自の型システムを持っており、互いに互換性がない場合があります。

解決策

この問題を解決するには、以下の方法があります。

型定義ファイルを使用する

  • Jest と Cypress にはそれぞれ公式の型定義ファイルが用意されています。これらの型定義ファイルをプロジェクトに追加することで、TypeScript コンパイラが各ライブラリの型を認識し、型エラーを防ぐことができます。

型アサーションを使用する

  • TypeScript の型アサーションを使用して、変数や式の型を明示的に指定することができます。型アサーションを使用することで、型システムの不一致を回避し、型エラーを防ぐことができます。

別々のテストランナーを使用する

  • Jest と Cypress はそれぞれ独立したテストランナーです。Jest でのテストと Cypress でのテストを別々に実行することで、型システムの不一致を回避することができます。

@testing-library/cypressを使用する

  • @testing-library/cypress は、React や Vue などのコンポーネントテストライブラリと Cypress を統合するためのライブラリです。@testing-library/cypress を使用することで、Jest と Cypress の型システムの不一致を回避することができます。
  • 具体的な解決方法は、プロジェクトの構成や使用しているライブラリのバージョンによって異なります。
  • 上記以外にも、この問題を解決するための様々な方法があります。



// Jest test file
import { expect } from '@jest/globals';
import { myFunction } from './my-code';

test('myFunction should return true', () => {
  expect(myFunction()).toBe(true);
});

// Cypress test file
import { describe, it } from 'cypress';

describe('My tests', () => {
  it('should test something', () => {
    cy.visit('/my-page');
    cy.get('button').click();
    expect(myFunction()).toBe(true); // Type error: Property 'toBe' does not exist on type 'Assertion'
  });
});

Solution
Add type definitions for Jest and Cypress.

// Jest test file
import { expect } from '@jest/globals';
import { myFunction } from './my-code';

// Add Jest type definitions
declare module '@jest/globals' {
  interface Matchers<R = unknown> {
    toBe(expected: R): R;
  }
}

test('myFunction should return true', () => {
  expect(myFunction()).toBe(true);
});

// Cypress test file
import { describe, it } from 'cypress';

// Add Cypress type definitions
declare global {
  namespace Cypress {
    interface Chainable<Subject> {
      toBe(expected: boolean): Subject;
    }
  }
}

describe('My tests', () => {
  it('should test something', () => {
    cy.visit('/my-page');
    cy.get('button').click();
    expect(myFunction()).toBe(true); // No type errors
  });
});

Scenario 3: Using type assertions

// Jest test file
import { expect } from '@jest/globals';
import { myFunction } from './my-code';

test('myFunction should return true', () => {
  expect((myFunction() as boolean)).toBe(true);
});

// Cypress test file
import { describe, it } from 'cypress';

describe('My tests', () => {
  it('should test something', () => {
    cy.visit('/my-page');
    cy.get('button').click();
    expect((myFunction() as boolean)).toBe(true); // No type errors
  });
});

Scenario 4: Using separate test runners

// Jest test file
import { expect } from '@jest/globals';
import { myFunction } from './my-code';

test('myFunction should return true', () => {
  expect(myFunction()).toBe(true);
});
// Cypress test file
describe('My tests', () => {
  it('should test something', () => {
    cy.visit('/my-page');
    cy.get('button').click();
    // No type errors because Jest and Cypress are not running in the same context
  });
});

Scenario 5: Using @testing-library/cypress

// Jest test file
import { render, screen } from '@testing-library/cypress';
import { myComponent } from './my-component';

test('myComponent should render correctly', () => {
  render(<myComponent />);
  const element = screen.getByText('Hello, world!');
  expect(element).toBeInTheDocument();
});



  • このファイル内で、Jest と Cypress の型定義ファイルの場所を指定することで、型エラーを防ぐことができます。
  • tsconfig.json ファイルを使用して、プロジェクト全体の TypeScript コンパイラ設定を指定することができます。

{
  "compilerOptions": {
    "types": ["jest", "cypress"]
  }
}

別々の型設定ファイルを使用する

  • これにより、各ライブラリの型定義ファイル間で競合が発生するのを防ぐことができます。
  • Jest と Cypress にはそれぞれ独自の型システムがあるため、別々の型設定ファイルを使用してそれぞれの型を管理することができます。
  • Cypress 用の tsconfig.json ファイル: tsconfig.cypress.json

型注釈を使用する

  • 型注釈を使用することで、型システムがコードをより正確に理解し、型エラーを防ぐことができます。
  • TypeScript の型注釈を使用して、変数や関数の型を明示的に指定することができます。
function myFunction(param: string): boolean {
  // ...
}

const result = myFunction('Hello, world!');
expect(result).toBe(true); // No type errors

型パラメーターを使用する

  • 型パラメーターを使用することで、コードをより柔軟かつ再利用可能にすることができます。
  • TypeScript の型パラメーターを使用して、汎用的な型を定義することができます。
function myFunction<T>(param: T): T {
  // ...
}

const result = myFunction('Hello, world!');
expect(result).toBe('Hello, world!'); // No type errors

ダウンキャストを使用する

  • ダウンキャストは、型システムを回避するために使用されることがありますが、慎重に使用する必要があります。
  • ダウンキャストを使用して、変数の型を別の型に明示的に変換することができます。
const element = cy.get('button');
const buttonElement = element as HTMLButtonElement;
expect(buttonElement.disabled).toBe(false); // No type errors

注意事項

  • 問題が発生した場合は、各ライブラリのドキュメントを参照することをお勧めします。

上記で紹介した方法は、そのほんの一例です。最適な解決方法は、個々のプロジェクトの状況によって異なります。


typescript jestjs cypress



TypeScript で enum を作る方法

TypeScriptでは、enumというキーワードを使用して、特定の値のセットを定義することができます。これは、定数や列挙型のような役割を果たします。この例では、Colorという名前のenumを定義しています。このenumは、Red、Green、Blueという3つの値を持ちます。これらの値は、数値として内部的に表現されます。...


TypeScript メソッドオーバーロード 解説

TypeScriptでは、同じ名前の関数を複数の異なるシグネチャで定義することで、メソッドオーバーロードを実現できます。これにより、入力パラメータの種類や数に応じて異なる処理を行うことができます。基本的な方法例注意点オペレータオーバーロード TypeScriptでは、C++やJavaのようなオペレータオーバーロードはサポートされていません。つまり、+、-、*などの演算子の挙動を独自に定義することはできません。...


Knockout.jsとTypeScriptでシンプルTodoアプリを作ってみよう

Knockout. js は、JavaScript フレームワークであり、DOM 操作とデータバインディングを容易にすることで、Web アプリケーション開発を簡素化します。TypeScript は、JavaScript の静的型付けスーパーセットであり、型安全性を向上させ、開発者の生産性を高めることができます。...


TypeScriptとJavaScriptの違いは?

TypeScriptは、JavaScriptのスーパーセットであり、JavaScriptに静的型付けの機能を追加したプログラミング言語です。つまり、TypeScriptのコードはJavaScriptのコードとしても実行できますが、TypeScriptでは変数や関数の型を明示的に指定することができます。...


JavaScriptとTypeScriptにおけるオープンエンド関数引数

この例では、sum関数は. ..numbersという引数を受け取ります。...演算子は、渡された引数を配列に変換します。そのため、numbers変数には、呼び出し時に渡されたすべての数値が格納されます。TypeScriptでは、引数の型も指定できます。この例では、sum関数はnumber型の引数のみを受け取るように定義されています。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



【徹底解説】JavaScriptとTypeScriptにおけるswitch文で同じコードを実行する2つの方法と注意点

この場合、以下の 2 つの方法で実現することができます。上記の例では、value が 1 または 3 の場合、console. log("値は 1 または 3 です"); が実行されます。同様に、value が 2 または 4 の場合、console


サンプルコードで解説! TypeScript で jQuery Autocomplete を使いこなす

jQuery の型定義ファイルの導入TypeScript で jQuery を利用するために、型定義ファイルが必要です。型定義ファイルは、jQuery の関数やプロパティの型情報を提供し、TypeScript の IntelliSense 機能でオートコンプリートやエラーチェックを有効にします。


軽量で効率的な TypeScript コード: 最小化の重要性とベストプラクティス

そこで、TypeScriptを最小化と呼ばれる手法でコンパイルすることで、コードサイズを削減し、実行速度を向上させることができます。最小化は、コメントや空白などの不要な文字列を削除し、変数名を短縮するなどの処理を行います。TypeScriptを最小化する方法


TypeScriptでHTMLElementの型アサート

TypeScriptでは、HTMLElementの型をアサートして、その要素に存在するメソッドやプロパティにアクセスすることができます。アサートは、変数に特定の型があることをコンパイラに伝えるための方法です。アサートの構文ここで、typeはアサートする型、expressionはアサートしたい値です。


TypeScript型定義ファイル作成ガイド

TypeScriptでJavaScriptライブラリを型付けするTypeScriptは、JavaScriptに静的型付け機能を追加する言語です。既存のJavaScriptライブラリをTypeScriptで使用するためには、そのライブラリの型定義ファイル(.d.tsファイル)を作成する必要があります。