HTML、HTTP、Webアプリケーションにおける最大同時HTTP接続数

2024-04-02

ブラウザにおける最大同時HTTP接続数

ブラウザがWebサイトにアクセスする際、画像やJavaScriptファイルなど複数のリソースをダウンロードする必要があります。これらのダウンロードは同時に行われ、それぞれ独立したHTTP接続を使用します。しかし、ブラウザは同時に処理できるHTTP接続数に制限を設けています。これが最大同時HTTP接続数と呼ばれるものです。

影響

最大同時HTTP接続数が少ないと、Webサイトの読み込み速度が遅くなります。特に、画像やJavaScriptファイルが多いWebサイトでは顕著です。

デフォルト値

一般的なブラウザのデフォルト値は以下の通りです。

  • Chrome: 6
  • Firefox: 6
  • Edge: 6
  • Safari: 6

変更方法

ブラウザの設定を変更することで、最大同時HTTP接続数を増やすことができます。ただし、接続数を増やすとサーバーの負荷が増加するため、注意が必要です。

変更方法の詳細

  • Chrome:
    1. アドレスバーに chrome://flags/#max-parallel-http-connections と入力します。
    2. Maximum parallel HTTP connections per host の値を変更します。
    3. ブラウザを再起動します。
  • Firefox:
    1. アドレスバーに about:config と入力します。
    2. network.http.max-persistent-connections-per-server を検索します。
    3. 値をダブルクリックして変更します。
  • Safari:
    1. Safariの環境設定を開きます。
    2. 詳細 タブをクリックします。
    3. ネットワーク 欄の 最大同時接続数 を変更します。

補足

  • 最大同時HTTP接続数は、Webサイトのパフォーマンスだけでなく、サーバーの負荷にも影響を与えます。
  • 多くのWebサイトは、6程度の同時接続数でも十分に動作します。
  • 接続数を増やす場合は、サーバーの性能を考慮する必要があります。



最大同時HTTP接続数を変更するサンプルコード

// Chromeの場合
chrome.webRequest.onBeforeRequest.addListener(
  function(details) {
    if (details.method === "GET") {
      details.requestHeaders.push({
        name: "Connection",
        value: "keep-alive"
      });
    }
    return {requestHeaders: details.requestHeaders};
  },
  {urls: ["<all_urls>"]},
  ["blocking"]
);

// Firefoxの場合
var xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open("GET", "https://www.example.com/");
xhr.setRequestHeader("Connection", "keep-alive");
xhr.send();

// Edgeの場合
var xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open("GET", "https://www.example.com/");
xhr.setRequestHeader("Connection", "keep-alive");
xhr.send();

// Safariの場合
var xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open("GET", "https://www.example.com/");
xhr.setRequestHeader("Connection", "keep-alive");
xhr.send();

注意

  • 上記のコードはサンプルであり、実際の使用には修正が必要となる場合があります。
  • ブラウザの設定を変更する前に、必ずバックアップを取るようにしてください。



最大同時HTTP接続数を変更する他の方法

HTTP/2を使用する

HTTP/2は、HTTP/1.1の後継となる通信プロトコルです。HTTP/2では、1つの接続で複数のリクエストを処理できるため、最大同時HTTP接続数を減らすことができます。

HTTP/2を使用するメリット

  • 最大同時HTTP接続数を減らすことができる
  • 接続のヘッダー情報を削減できる
  • リクエストの優先順位を付けられる
  • サーバー側もHTTP/2に対応している必要がある

CDNを使用する

CDN (Content Delivery Network) は、Webサイトの静的コンテンツを複数のサーバーに分散して配信するサービスです。CDNを使用することで、ユーザーの近くにあるサーバーからコンテンツを配信できるため、読み込み速度を向上させることができます。

CDNを使用するメリット

  • 読み込み速度を向上させることができる
  • サーバーの負荷を軽減できる
  • 費用がかかる場合がある

画像を圧縮する

画像ファイルは、Webサイトのデータ量の多くを占めることがあります。画像を圧縮することで、データ量を減らし、読み込み速度を向上させることができます。

画像を圧縮するメリット

  • データ量を減らすことができる
  • 画質が低下する場合がある

不要なJavaScriptを削減する

JavaScriptは、Webサイトにインタラクティブな機能を追加するために使用されます。しかし、不要なJavaScriptは、読み込み速度を遅くする原因となります。

  • Webサイトの機能が制限される場合がある

最大同時HTTP接続数は、Webサイトのパフォーマンスに影響を与える重要な設定です。上記の方法を参考に、最適な設定値を見つけてください。


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