【保存版】Node.js + TypeScript で ESLint を使うなら知っておきたい!eslintrc ファイルとプロジェクト構成の整合性チェック
Node.js、TypeScript、ESLint における eslintrc ファイルのプロジェクト構成不一致エラーの解決方法
Node.js、TypeScript、ESLint を使った開発において、eslintrc
ファイルとプロジェクト構成が一致しないというエラーが発生することがあります。このエラーは、ESLint がプロジェクトのコードを正しく解析できず、予期せぬ動作やエラーにつながる可能性があります。
エラーの原因
このエラーにはいくつかの原因が考えられます。
- eslintrc ファイルの設定
eslintrc
ファイルには、ESLint が使用するルールと設定を定義する必要があります。これらの設定がプロジェクトの構成と一致していない場合、エラーが発生する可能性があります。 - eslintrc ファイルの形式
eslintrc
ファイルは、JSON 形式または JavaScript 形式で記述する必要があります。どちらの形式を使用するかは、開発者の好み次第です。 - eslintrc ファイルの場所
eslintrc
ファイルは、プロジェクトのルートディレクトリまたはそのサブディレクトリに配置する必要があります。ESLint は、このファイルを使用してプロジェクトの設定を読み込みます。
解決方法
このエラーを解決するには、以下の手順に従ってください。
- eslintrc ファイルの場所を確認する
eslintrc
ファイルがプロジェクトのルートディレクトリまたはそのサブディレクトリにあることを確認してください。なければ、作成する必要があります。 - eslintrc ファイルの形式を確認する
eslintrc
ファイルが JSON 形式または JavaScript 形式で記述されていることを確認してください。 - eslintrc ファイルの設定を確認する
eslintrc
ファイルの設定がプロジェクトの構成と一致していることを確認してください。特に、以下の点に注意してください。- 使用している TypeScript バージョン
- 使用している ESLint ルールと設定
- プロジェクトのディレクトリ構造
以下のリソースは、eslintrc
ファイルとプロジェクト構成を一致させるのに役立ちます。
例
以下の例は、eslintrc
ファイルとプロジェクト構成が一致していないことを示しています。
{
"parser": "@typescript-eslint/parser",
"plugins": ["@typescript-eslint"],
"extends": [
"eslint:recommended",
"plugin:node/recommended"
]
}
この例では、ESLint は TypeScript コードを解析するように設定されていますが、プロジェクトには TypeScript ファイルが含まれていません。この場合、以下のいずれかの方法で問題を解決できます。
eslintrc
ファイルのparser
設定をespree
に変更する- プロジェクトに TypeScript ファイルを追加する
npm init -y
npx tsc --init
TypeScript ファイルの作成
// index.ts
function greet(name: string): string {
return `Hello, ${name}!`;
}
console.log(greet('World'));
eslintrc ファイルの作成
{
"parser": "@typescript-eslint/parser",
"plugins": ["@typescript-eslint"],
"extends": [
"eslint:recommended",
"plugin:node/recommended"
]
}
package.json ファイルの編集
{
"name": "my-app",
"version": "1.0.0",
"description": "A simple web application",
"main": "index.js",
"scripts": {
"start": "node index.js"
},
"devDependencies": {
"typescript": "^4.8.2",
"@typescript-eslint/eslint-plugin": "^5.4.1",
"@typescript-eslint/parser": "^5.4.1",
"eslint": "^8.10.0",
"eslint-plugin-node": "^12.1.0"
}
}
アプリケーションの実行
npm start
このコードを実行すると、以下の出力が表示されます。
Hello, World!
説明
- Node.js を使用して、TypeScript コードを実行する
package.json
ファイルを使用して、プロジェクトの依存関係を定義するeslintrc
ファイルを使用して、ESLint の設定を定義する- TypeScript を使用してシンプルな関数を作成する
.eslintignore
ファイルを使用して、ESLint が解析しないファイルまたはディレクトリを指定できます。このエラーが発生しているファイルが解析対象外である場合は、.eslintignore
ファイルにそのファイルを 追加することで解決できます。
node_modules
dist
coverage
この例では、ESLint は node_modules
ディレクトリ、dist
ディレクトリ、および coverage
ディレクトリ内のファイルを解析しません。
ESLint の --ignore-pattern オプションを使用する
ESLint の --ignore-pattern
オプションを使用して、コマンドラインから無視するファイルまたはディレクトリを指定できます。このエラーが発生しているファイルが解析対象外である場合は、--ignore-pattern
オプションを使用してそのファイルを無視することで解決できます。
eslint --ignore-pattern node_modules .
この例では、ESLint は node_modules
ディレクトリ内のファイルを解析せず、現在のディレクトリ (.
) 内のファイルを解析します。
ESLint の --config オプションを使用する
ESLint の --config
オプションを使用して、使用する設定ファイルの場所を指定できます。デフォルトでは、ESLint は .eslintrc
ファイルまたは .eslintrc.json
ファイルを探します。これらのファイルが見つからない場合は、--config
オプションを使用して別の設定ファイルを指定できます。
eslint --config my-eslint-config.js .
この例では、ESLint は my-eslint-config.js
ファイルの設定を使用します。
ESLint の --resolve-plugins
オプションを使用して、プラグインを解決する場所を指定できます。ESLint は、デフォルトでグローバルにインストールされたプラグインのみを検索します。カスタム プラグインを使用している場合は、--resolve-plugins
オプションを使用してそのプラグインの場所を指定する必要があります。
eslint --resolve-plugins . ./node_modules .
この例では、ESLint は現在のディレクトリ (.
)、node_modules
ディレクトリ、および現在のディレクトリ内のプラグインを検索します。
ESLint の --watch
オプションを使用して、ファイルシステムの変更を監視し、コードに変更が加えられたら自動的に ESLint を実行できます。これにより、エラーが発生するたびに手動で ESLint を実行する必要がなくなります。
eslint --watch .
この例では、ESLint は現在のディレクトリ (.
) 内のファイルを監視し、コードに変更が加えられたら自動的に実行されます。
注意事項
これらの方法は、すべての状況でうまくいくとは限りません。問題が解決しない場合は、ESLint の公式ドキュメントまたはオンラインコミュニティでさらにサポートを求める必要がある 可能性があります。
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