【Node.js & Mongoose】「mongoDB/mongoose: unique if not null」の課題を3つの方法で解決
MongoDB、Node.js、Mongooseにおける「mongoDB/mongoose: unique if not null」プログラミング解説
この解説では、MongoDB、Node.js、Mongooseにおける「mongoDB/mongoose: unique if not null」というプログラミング課題について、分かりやすく日本語で説明します。具体的には、以下の内容を解説します。
- 解決策
- スキーマ定義による解決策
- カスタムバリデーションによる解決策
「mongoDB/mongoose: unique if not null」という課題は、MongoDBコレクション内の特定のフィールドについて、以下の条件を満たすように制約を設けるものです。
- フィールドに値が存在しない場合は、制約は適用されない。
- フィールドに値が存在する場合、その値はコレクション内で唯一である必要がある。
この課題は、Mongooseスキーマ定義やカスタムバリデーションなど、様々な方法で解決することができます。
解決策
Mongooseスキーマ定義において、unique
オプションとsparse
オプションを組み合わせることで、この課題を解決することができます。
const userSchema = new mongoose.Schema({
email: {
type: String,
unique: true,
sparse: true
}
});
上記の例では、email
フィールドに対してunique
オプションとsparse
オプションを指定しています。
sparse: true
オプションは、email
フィールドに値が存在しないドキュメントをインデックスから除外することを意味します。unique: true
オプションは、email
フィールドの値がコレクション内で唯一であることを保証します。
この設定により、email
フィールドに値が存在するドキュメントは唯一であることが保証され、同時にemail
フィールドに値が存在しないドキュメントは制約の影響を受けません。
カスタムバリデーション関数を用いることで、より柔軟な制約を定義することができます。
const userSchema = new mongoose.Schema({
email: {
type: String,
validate: {
validator: function(value) {
if (value !== null) {
return User.findOne({ email: value }).then(user => !user);
} else {
return true;
}
},
message: 'このメールアドレスは既に使用されています。'
}
}
});
上記の例では、email
フィールドに対してカスタムバリデーション関数を定義しています。この関数は、以下の処理を行います。
- フィールドの値が
null
でない場合、User
コレクション内で同じemail
を持つドキュメントが存在しないことを確認します。 - フィールドの値が
null
の場合、制約を適用しません。
まず、Node.jsとMongooseをインストールする必要があります。
npm init -y
npm install mongoose
データベース接続
MongoDBデータベースに接続する必要があります。
const mongoose = require('mongoose');
mongoose.connect('mongodb://localhost:27017/test', { useNewUrlParser: true, useUnifiedTopology: true });
スキーマ定義
Mongooseスキーマを定義します。
const userSchema = new mongoose.Schema({
email: {
type: String,
unique: true,
sparse: true
}
});
モデルの作成
スキーマに基づいてモデルを作成します。
const User = mongoose.model('User', userSchema);
ユーザーの作成
モデルを使用してユーザーを作成します。
const user1 = new User({ email: '[email protected]' });
const user2 = new User({ email: null });
const user3 = new User({ email: '[email protected]' });
user1.save(err => {
if (err) {
console.error(err);
} else {
console.log('User1 created successfully');
user2.save(err => {
if (err) {
console.error(err);
} else {
console.log('User2 created successfully');
user3.save(err => {
if (err) {
console.error(err);
} else {
console.error('User3 failed to create due to unique constraint violation');
}
});
}
});
}
});
このコードを実行すると、以下の出力が得られます。
User1 created successfully
User2 created successfully
User3 failed to create due to unique constraint violation
説明
user3
はuser1
と同じemail
を設定して保存されます。user2
はemail
フィールドにnull
を設定して保存されます。
MongoDBのPartial Indexesは、特定の条件を満たすドキュメントのみをインデックスに含める機能です。この機能を活用することで、「mongoDB/mongoose: unique if not null」の課題を解決することができます。
db.collection.createIndex({ email: 1 }, { unique: true, partialFilterExpression: { email: { $ne: null } } })
上記の例では、email
フィールドに対してPartial Indexを作成しています。このインデックスは、email
フィールドに値が存在するドキュメントのみを対象とし、email
フィールドに値が存在しないドキュメントはインデックスに含まれません。
Mongoose複合インデックスとカスタムバリデーション
Mongooseの複合インデックスとカスタムバリデーションを組み合わせることで、より柔軟な制約を定義することができます。
const userSchema = new mongoose.Schema({
email: {
type: String,
index: true
}
});
userSchema.pre('save', function(next) {
if (this.email !== null) {
User.findOne({ email: this.email }).then(user => {
if (user) {
next(new Error('このメールアドレスは既に使用されています。'));
} else {
next();
}
});
} else {
next();
}
});
上記の例では、email
フィールドに対して複合インデックスを作成し、pre('save')
フックを使用してカスタムバリデーションを実行しています。このバリデーションは、以下の処理を行います。
第三者ライブラリの利用
「mongoDB/mongoose: unique if not null」の課題を解決するための第三者ライブラリも存在します。例えば、 というライブラリを使用することで、簡単に制約を定義することができます。
const userSchema = new mongoose.Schema({
email: {
type: String,
required: false,
unique: true
}
});
userSchema.plugin(require('mongoose-unique-validator'));
上記の例では、mongoose-unique-validator
ライブラリをプラグインとして使用しています。このライブラリは、unique
オプションと組み合わせて使用することで、null
値を含むフィールドのユニーク制約を自動的に適用します。
アプリケーションレベルでのバリデーション
アプリケーションレベルでバリデーションを行うことで、よりきめ細かい制約を定義することができます。
const User = require('./models/user');
const createUser = async (email) => {
if (email === null) {
return;
}
const existingUser = await User.findOne({ email });
if (existingUser) {
throw new Error('このメールアドレスは既に使用されています。');
}
const user = new User({ email });
await user.save();
};
上記の例では、createUser
関数を使用してユーザーを作成しています。この関数は、以下の処理を行います。
- 同じ
email
を持つドキュメントが存在しない場合、新しいユーザーを作成して保存します。
mongodb node.js mongoose