TypeScriptとESLintにおける「Eslint says all enums in Typescript app are 'already declared in the upper scope'」エラー:完全解決ガイド

2024-07-27

Node.js、TypeScript、ESLintにおける「Eslint says all enums in Typescript app are 'already declared in the upper scope'」エラーの解決策

TypeScriptとESLintを使用するNode.jsアプリケーションで、Enum(列挙型)を定義する際に、以下のエラーが発生する場合があります。

Error: ESLint says all enums in Typescript app are 'already declared in the upper scope'

このエラーは、ESLintのルールによって、すでに宣言されているスコープ内でEnumを再定義しようとしていることを検知したため発生します。

解決策

このエラーを解決するには、以下の方法があります。

Enumを別のスコープに定義する

Enumを別のスコープ、例えば別のファイルやモジュールに移動することで、スコープの重複を回避できます。

Enumを別の名前で定義する

Enumを別の名前で定義することで、スコープ内の重複を回避できます。

ESLintのルールを修正する

ESLintのルールを修正することで、このエラーを無視するように設定できます。

例:

// ファイルA.ts

export enum MyEnum {
  Value1 = 1,
  Value2 = 2,
}
// ファイルB.ts

import { MyEnum } from './A';

// エラーが発生
console.log(MyEnum.Value1);
// ファイルA.ts

export enum MyEnum {
  Value1 = 1,
  Value2 = 2,
}
// ファイルB.ts

import { MyEnum } from './A';

// エラーは発生しない
console.log(MyEnum.Value1);
// ファイルA.ts

export enum MyEnum2 {
  Value1 = 1,
  Value2 = 2,
}
// ファイルB.ts

import { MyEnum2 as MyEnum } from './A';

// エラーは発生しない
console.log(MyEnum.Value1);

ESLintのルールを修正するには、.eslintrc.json ファイルに以下の設定を追加します。

{
  "rules": {
    "no-shadow": ["error", { "allow": ["enum"] }]
  }
}

この設定により、Enumの再定義を許可し、エラーを回避できます。

上記の解決策以外にも、状況に応じて適切な方法を選択してください。




src
├── A.ts
└── B.ts

A.ts

export enum MyEnum {
  Value1 = 1,
  Value2 = 2,
}
import { MyEnum } from './A';

// エラーが発生
console.log(MyEnum.Value1);
export enum MyEnum {
  Value1 = 1,
  Value2 = 2,
}

export enum MyEnum2 {
  Value3 = 3,
  Value4 = 4,
}
import { MyEnum } from './A';

// エラーは発生しない
console.log(MyEnum.Value1);
export enum MyEnum2 {
  Value1 = 1,
  Value2 = 2,
}
import { MyEnum2 as MyEnum } from './A';

// エラーは発生しない
console.log(MyEnum.Value1);

.eslintrc.json

{
  "rules": {
    "no-shadow": ["error", { "allow": ["enum"] }]
  }
}
import { MyEnum } from './A';

// エラーは発生しない
console.log(MyEnum.Value1);

実行方法

npx tsc src/A.ts src/B.ts
node dist/A.js dist/B.js

出力

1
  • 最新の情報については、TypeScript、ESLint、およびNode.jsの公式ドキュメントを参照してください。



// ファイルA.ts

export enum MyEnum {
  Value1 = 1,
  Value2 = 2,
}
// ファイルB.ts

import { MyEnum } from './A';

// エラーは発生しない
console.log(MyEnum.Value1);

型エイリアスを使用する

型エイリアスを使用することで、Enumの型を別の名前で定義できます。

// ファイルA.ts

export type MyEnumType = 'Value1' | 'Value2';

const MyEnum: MyEnumType = 'Value1';
// ファイルB.ts

import { MyEnum } from './A';

// エラーは発生しない
console.log(MyEnum);

定数を使用する

Enumの代わりに定数を使用することで、スコープの重複を回避できます。

// ファイルA.ts

export const MyEnum = {
  Value1: 1,
  Value2: 2,
};
// ファイルB.ts

import { MyEnum } from './A';

// エラーは発生しない
console.log(MyEnum.Value1);

注意事項

これらの方法は、状況によっては適切ではない場合があります。

  • Enumの値を他のコードから参照する必要がある場合
  • Enumの値を動的に生成する必要がある場合

このような場合は、上記の解決策よりも別のファイルにモジュール化する が適切な場合があります。


node.js typescript eslint



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