画像キャッシュ回避方法

2024-10-05

HTMLにおける画像キャッシュの回避方法

HTMLにおいて、ブラウザが画像をキャッシュしないようにする方法を解説します。

no-cache HTTPヘッダの使用

最も一般的な方法は、サーバー側で画像ファイルに no-cache HTTPヘッダを設定することです。これにより、ブラウザは画像をキャッシュせず、毎回サーバーから再取得するようになります。

例 (PHPの場合)

header('Cache-Control: no-cache');

URLパラメータの追加

画像のURLにランダムなパラメータを追加することで、ブラウザに毎回新しい画像として認識させます。


<img src="image.jpg?t=<?= time() ?>" alt="Image">

この例では、画像のURLにタイムスタンプを付与しています。タイムスタンプが更新されるたびに、ブラウザは新しい画像として扱います。

JavaScriptによる動的な画像読み込み

JavaScriptを使用して、画像を動的に読み込むことでキャッシュを回避できます。

function loadRandomImage() {
  const randomNum = Math.floor(Math.random() * 10000);
  const image = new Image();
  image.src = `image${randomNum}.jpg`;
  document.body.appendChild(image);
}

loadRandomImage();

この例では、ランダムな番号を生成し、それに対応する画像を読み込んでいます。毎回ランダムな番号が生成されるため、ブラウザはキャッシュされた画像を再利用しません。

注意

  • キャッシュを完全に回避することは困難です。ブラウザによっては、一部の画像をキャッシュする場合があります。
  • 頻繁に画像を更新する必要がある場合、サーバー側の負荷が増加する可能性があります。



コード例1: no-cache HTTPヘッダの使用 (PHPの場合)

header('Cache-Control: no-cache');

解説

  • サーバー側での設定
    このコードは、PHPで記述されたサーバー側のスクリプトに記述されます。画像ファイルへのリクエストが来た際に、このヘッダが自動的に送信されます。
  • Cache-Control: no-cache
    このヘッダは、ブラウザに対して「この画像をキャッシュしてはならない」という指示を与えます。これにより、ブラウザは毎回サーバーから画像を再取得するようになります。
  • header()関数
    HTTPヘッダを送信するPHPの組み込み関数です。

コード例2: URLパラメータの追加 (HTML)

<img src="image.jpg?t=<?= time() ?>" alt="Image">
  • 仕組み
    • ブラウザは、URLが異なる画像として認識します。
    • 毎回ページが読み込まれるたびにタイムスタンプが変化するため、ブラウザはキャッシュされた画像を使用せず、常にサーバーから新しい画像を取得します。
  • <?= time() ?>
    PHPのショートタグで、現在のタイムスタンプを取得し、文字列として埋め込みます。
  • ?t=
    クエリパラメータの始まりを示します。ここではtという名前のパラメータを使用しています。
  • ?t=<?= time() ?>
    URLの末尾に付加されている部分です。
  • src属性
    画像ファイルのURLを指定する属性です。
function loadRandomImage() {
  const randomNum = Math.floor(Math.random() * 10000);
  const image = new Image();
  image.src = `image${randomNum}.jpg`;
  document.body.appendChild(image);
}

loadRandomImage();
  • 仕組み
  • DOMに追加
    document.body.appendChild(image)で、生成したImageオブジェクトをHTMLの<body>要素の子要素として追加します。
  • src属性
    image.srcに、ランダムな数値を付加した画像のURLを設定します。
  • 新しいImageオブジェクト
    new Image()で新しいImageオブジェクトを作成します。
  • ランダムな数値
    Math.random()で0から1未満の乱数を生成し、10000倍して整数部分を取り出すことで、0から9999までのランダムな数値を生成します。
  • JavaScript関数
    loadRandomImage()という名前の関数です。
  • キャッシュ回避の必要性
    動的なWebページや頻繁に更新される画像など、常に最新のデータを表示する必要がある場合に、キャッシュを回避する必要があります。
  • キャッシュの仕組み
    ブラウザは、一度読み込んだWebページや画像などのデータをハードディスクやメモリに保存し、次回以降同じページにアクセスした際に、サーバーから再度データを取得せずに保存したデータを表示することで、ページの表示速度を向上させています。



HTTPヘッダの活用

  • ETagヘッダ
  • Last-Modifiedヘッダ
  • Expiresヘッダ
    • 画像の有効期限を設定します。過去の日時を指定することで、ブラウザは常にサーバーから画像を取得するように指示できます。

    • Expires: Thu, 01 Dec 1994 16:00:00 GMT

サーバーサイドスクリプトの活用

  • .htaccess
  • 動的生成
    • サーバーサイドスクリプト(PHP、Pythonなど)を使用して、画像を毎回動的に生成します。これにより、ブラウザはキャッシュされた画像を使用できなくなります。

    • 画像にテキストを重ね書きしたり、ランダムなノイズを加えるなど。

JavaScriptの活用

  • Service Worker
  • XMLHttpRequest
  • ブラウザ拡張機能
  • CDN (Content Delivery Network)
    • CDNは、世界中に分散されたサーバーを利用して、コンテンツを高速に配信するサービスです。CDNの設定によっては、キャッシュを制御することができます。

選択する手法のポイント

  • ユーザー体験
    キャッシュを完全に回避すると、ユーザーの待ち時間が長くなる可能性があります。
  • サーバー負荷
    動的生成やJavaScriptによる読み込みは、サーバー負荷が増加する可能性があります。
  • 画像の種類
    静的な画像であれば、ExpiresLast-Modifiedヘッダが有効です。
  • 更新頻度
    頻繁に更新される画像の場合は、no-cacheヘッダや動的生成が有効です。

画像キャッシュを回避する方法には、様々な手法があります。どの手法を選択するかは、画像の種類、更新頻度、サーバーの負荷、ユーザー体験など、様々な要因を考慮して決定する必要があります。

  • 各手法にはメリットとデメリットがあります。適切な手法を選択し、組み合わせることで、最適なソリューションを実現できます。
  • キャッシュは、Webサイトの高速化に貢献する重要な要素です。むやみにキャッシュを無効にすると、かえってパフォーマンスが低下する可能性があります。

html image caching



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