Next.jsでファイル操作エラー「Module not found: Can't resolve 'fs'」を解決! サーバーサイドとクライアントサイドそれぞれの対処法

2024-06-13

Node.js、React.js、Next.js における "Module not found: Can't resolve 'fs' in Next.js application" エラーの解決方法

このエラーを解決するには、以下の2つの方法があります。

サーバーサイドコードでのみ fs モジュールを使用する

fs モジュールは、サーバーサイドでのみ使用できます。そのため、fs モジュールを使用するコードは、getServerSidePropsgetStaticPaths、または getStaticProps などのデータフェッチングAPI内でのみ記述する必要があります。

// getServerSideProps を使用してサーバーサイドで fs モジュールを使用する例
export async function getServerSideProps() {
  const fs = require('fs');
  const data = fs.readFileSync('data.json');
  return {
    props: {
      data: JSON.parse(data),
    },
  };
}

fs-extra などの代替モジュールを使用する

fs-extra は、fs モジュールの機能をブラウザでも利用できるよう拡張したモジュールです。fs-extra を使用することで、クライアントサイドでも fs モジュールの機能を利用することができます。

// クライアントサイドで fs-extra を使用してファイルを読み込む例
import fsExtra from 'fs-extra';

fsExtra.readFile('data.json').then(data => {
  console.log(JSON.parse(data));
});

注意点

  • fs-extra は Node.js だけでなくブラウザでも動作するように設計されていますが、すべての機能が完全にサポートされているわけではありません。
  • fs-extra を使用するには、npm install fs-extra などのコマンドでインストールする必要があります。

"Module not found: Can't resolve 'fs' in Next.js application" エラーは、fs モジュールを誤った場所で使用しようとしたときに発生します。このエラーを解決するには、以下の2つの方法があります。

  1. サーバーサイドコードでのみ fs モジュールを使用する
  2. fs-extra などの代替モジュールを使用する

これらの方法を理解することで、Next.js アプリケーションで fs モジュールを正しく使用することができます。




Next.js で fs モジュールを使用するサンプルコード

この例では、getStaticProps 関数を使用して、data.json ファイルの内容をサーバーサイドで読み込み、それを props としてコンポーネントに渡します。

// pages/index.js
import { NextPage } from 'next';
import React from 'react';
import fs from 'fs';

const Index: NextPage = ({ data }) => {
  return (
    <div>
      <h1>ファイルの内容</h1>
      <pre>{JSON.stringify(data, null, 2)}</pre>
    </div>
  );
};

export async function getStaticProps() {
  const data = fs.readFileSync('data.json');
  return {
    props: {
      data: JSON.parse(data),
    },
  };
}

export default Index;

クライアントサイドで fs-extra を使用する

この例では、fs-extra モジュールを使用して、data.json ファイルの内容をクライアントサイドで読み込み、コンソールに出力します。

// pages/index.js
import { NextPage } from 'next';
import React, { useState, useEffect } from 'react';
import fsExtra from 'fs-extra';

const Index: NextPage = () => {
  const [data, setData] = useState('');

  useEffect(() => {
    fsExtra.readFile('data.json').then(data => {
      setData(JSON.parse(data));
    });
  }, []);

  return (
    <div>
      <h1>ファイルの内容</h1>
      <pre>{data && JSON.stringify(data, null, 2)}</pre>
    </div>
  );
};

export default Index;

補足

  • 上記のコードはあくまで一例であり、実際の用途に合わせて変更する必要があります。
  • fs モジュールは Node.js 固有のモジュールであるため、ブラウザでは動作しません。
  • fs-extra は、fs モジュールの機能をブラウザでも利用できるよう拡張したモジュールです。



Next.js で fs モジュールを使用するその他の方法

next/image コンポーネントは、画像を最適化して配信するための Next.js 固有のコンポーネントです。このコンポーネントは、ローカルファイルだけでなく、リモートURLにある画像も読み込むことができます。

import Image from 'next/image';

const MyImage = () => {
  return (
    <Image
      src="/images/my-image.jpg"
      alt="My Image"
      width={500}
      height={300}
    />
  );
};

next/data APIは、APIリクエストを使用してデータをフェッチするための Next.js 固有のAPIです。このAPIを使用して、JSONファイルなどのファイルをサーバーサイドで読み込み、それをコンポーネントに渡すことができます。

import { useSWR } from 'next/data';

const MyData = () => {
  const { data, error } = useSWR('/api/data.json');

  if (error) return <div>エラーが発生しました: {error.message}</div>;
  if (!data) return <div>データが読み込まれています...</div>;

  return (
    <div>
      <h1>ファイルの内容</h1>
      <pre>{JSON.stringify(data, null, 2)}</pre>
    </div>
  );
};

export default MyData;

カスタムフックを使用して、ファイルを操作するロジックをカプセル化することができます。この方法は、コードをより整理して再利用しやすくすることができます。

import { useState, useEffect } from 'react';

const useReadFile = (filePath) => {
  const [data, setData] = useState('');

  useEffect(() => {
    const readFile = async () => {
      const file = await fetch(filePath);
      const text = await file.text();
      setData(text);
    };

    readFile();
  }, [filePath]);

  return data;
};

const MyComponent = () => {
  const data = useReadFile('/data.json');

  return (
    <div>
      <h1>ファイルの内容</h1>
      <pre>{data}</pre>
    </div>
  );
};

export default MyComponent;

サードパーティのライブラリを使用する

Next.js でファイルを操作するために使用できるサードパーティのライブラリがいくつかあります。これらのライブラリは、追加機能や使いやすさを提供する場合があります。

    これらの方法はそれぞれ異なる利点と欠点があるため、要件に応じて最適な方法を選択する必要があります。

    Next.js でファイルを操作するには、さまざまな方法があります。それぞれの方法を理解することで、状況に応じて最適な方法を選択することができます。


    node.js reactjs next.js


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