Angular 12 でブラウザにソースマップが表示されない問題:原因と解決策

2024-07-27

Angular 12 にアップグレード後、ブラウザのデベロッパーツールでソースマップが表示されなくなる問題が発生することがあります。これは、デバッグが困難になり、問題の特定と解決を妨げる可能性があります。

原因

この問題は、Angular 12 でのソースマップの生成方法の変更が原因です。Angular 11 以前では、ソースマップはデフォルトで生成されていました。しかし、Angular 12 では、パフォーマンスを向上させるために、ソースマップの生成はオプトインに変更されました。

解決策

この問題を解決するには、以下のいずれかの方法でソースマップの生成を有効にする必要があります。

ng serve コマンドに --source-map フラグを追加する

ng serve --source-map

angular.json ファイルでソースマップ設定を更新する

{
  "projects": {
    "my-app": {
      "architect": {
        "serve": {
          "options": {
            "sourceMap": true
          }
        }
      }
    }
  }
}

tsconfig.json ファイルで "inlineSources" オプションを false に設定する

{
  "compilerOptions": {
    "inlineSources": false
  }
}
  • ソースマップは、本番環境では無効にする必要があります。
  • ソースマップを生成すると、ビルドサイズが大きくなります。

上記以外にも、以下の点に注意してください。

  • 問題が解決しない場合は、Angular CLI のバージョンが最新であることを確認してください。



import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent {
  title = 'Angular 12 Source Map Example';

  onClick() {
    console.log('Button clicked');
  }
}
<div class="container">
  <h1>{{ title }}</h1>
  <button (click)="onClick()">Click me</button>
</div>
.container {
  text-align: center;
}

angular.json

{
  "projects": {
    "my-app": {
      "architect": {
        "serve": {
          "options": {
            "sourceMap": true
          }
        }
      }
    }
  }
}

このコードを実行するには、以下の手順を実行します。

  1. 新しい Angular プロジェクトを作成します。
  2. app.component.tsapp.component.htmlapp.component.css ファイルに上記のコードを貼り付けます。
  3. angular.json ファイルを編集して、sourceMap オプションを true に設定します。
  4. ng serve コマンドを実行して、アプリケーションを起動します。
  5. ブラウザのデベロッパーツールを開き、ソースマップが生成されていることを確認します。



{
  "compilerOptions": {
    "inlineSources": false
  }
}

このオプションを設定すると、すべての TypeScript ファイルのソースマップが生成されます。

--source-map フラグを ng build コマンドに追加する

ng build --prod --source-map

このコマンドを実行すると、本番ビルドが生成され、ソースマップも含まれます。

Chrome DevTools の設定を使用する

Chrome DevTools では、ソースマップの生成を有効にする設定があります。この設定は、すべての Web サイトに適用されます。

  1. Chrome DevTools を開きます。
  2. 設定 > 詳細設定 > ソース に移動します。
  3. ソースマップの生成を有効にする オプションをオンにします。

注意事項

これらの方法は、状況に応じて使い分けることができます。

  • すべての Web サイトでソースマップを有効にしたい場合は、Chrome DevTools の設定を使用することができます。
  • 本番ビルドを作成する場合は、ng build コマンドに --prod --source-map フラグを追加して、ソースマップを生成することができます。
  • 開発中は、ng serve コマンドに --source-map フラグを追加して、ソースマップを生成するのが便利です。

angular typescript angular12



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