npm オプションの変更について
「npm WARN config global --global
, --local
are deprecated. Use --location=global
instead」の日本語解説 (ReactJS, npm, create-react-app)
問題
npmのバージョンが古く、--global
や--local
というオプションが非推奨になっています。
解決策
これらのオプションの代わりに、--location=global
を使用してください。
詳細
- --local
パッケージをローカルインストールします。つまり、現在のプロジェクトでのみ使用できます。 - create-react-app
Reactアプリケーションの初期設定を簡単に行うためのツールです。 - npm
Node.jsのパッケージマネージャーです。
なぜ非推奨になったのか
--location=global
は、グローバルインストールとローカルインストールの両方を指定できる柔軟性を提供します。- npmのバージョンが更新されるにつれて、より明確かつ一貫性のあるオプションが導入されました。
例
# 以前の書き方
npm install -g create-react-app
# 新しい書き方
npm install --location=global create-react-app
注意
- 既存のプロジェクトで問題が発生している場合は、npmを最新バージョンにアップデートするか、
--location=global
を使用するようにスクリプトやコマンドを修正してください。 - 新しいnpmバージョンを使用している場合は、この問題が発生しない可能性があります。
npm オプション変更に関するコード例と解説
問題と解決策の再確認
「npm WARN config global --global
, --local
are deprecated. Use --location=global
instead」という警告は、npmの古いオプションである--global
や--local
が非推奨になったことを示しています。これらは、パッケージのインストール場所を指定するオプションですが、より新しい--location=global
を使うように推奨されています。
コード例と解説
グローバルインストールの例
新しい書き方
npm install --location=global create-react-app
同じことをより明確に表現しています。
npm install -g create-react-app
npm install --save-dev --location=local eslint
--location=local
を明示的に指定することで、ローカルインストールであることを強調できますが、通常は--location=local
を省略してもローカルにインストールされます。npm install --save-dev eslint
これは、eslintを開発依存パッケージとしてローカルにインストールします。
他のnpmオプションの変更について
npmのオプションは、バージョンアップに伴い変更されることがあります。一般的な変更点としては以下のようなものがあります。
- オプションの動作変更
既存のオプションの動作が変更される場合もあります。 - 古いオプションの非推奨化
上記の例のように、古いオプションが非推奨となり、新しいオプションに置き換えられることがあります。 - 新しいオプションの追加
より柔軟な設定や機能に対応するために、新しいオプションが追加されることがあります。
注意点
- ドキュメントの確認
npmのドキュメントを定期的に確認し、最新のオプションや使用方法を把握しておくことが重要です。 - package.json
package.json
ファイルに記述されているスクリプトや依存関係も、npmのオプション変更に影響を受けることがあります。 - npmのバージョン
npmのバージョンによって、利用できるオプションや動作が異なる場合があります。
npmのオプションは、より便利で効率的なパッケージ管理を実現するために、常に進化しています。新しいオプションに慣れて、より正確なコマンドを実行できるようにしましょう。
--location=local
は、通常省略してもローカルインストールとなるため、明示的に指定する必要性は低いですが、より厳密な記述をしたい場合に利用できます。--save-dev
オプションは、開発環境で使用するパッケージをpackage.json
のdevDependencies
に登録します。
より詳細な情報については、npmの公式ドキュメントをご参照ください。
問題の再確認
代替方法
--location=global
を使用する以外にも、以下の方法でこの問題に対処できます。
npmのアップデート
- 最も推奨される方法
npm自体を最新バージョンにアップデートすることで、多くの場合、この警告は解消されます。
npmのアップデートは、新しい機能やバグ修正だけでなく、非推奨オプションの扱いの変更も含まれていることがあります。npm install -g npm
npxの使用
- ローカルパッケージの実行に便利
npxは、ローカルにインストールされたパッケージを一度限りの実行に利用できます。グローバルインストールが不要な場合、npxを使うことでこの警告を回避できます。npx create-react-app my-app
npmの設定ファイルの変更 (上級者向け)
- リスクを伴う方法
npmの設定ファイル (npmrc) を直接編集することで、--global
や--local
の動作をカスタマイズできます。しかし、設定を誤るとnpmが正常に動作しなくなる可能性があるため、慎重に行う必要があります。
nvmの使用 (Node.jsのバージョン管理)
- 複数のNode.jsバージョンを管理する場合
nvm (Node Version Manager) を使用すると、複数のNode.jsバージョンを並行して管理できます。古いNode.jsバージョンを使用している場合は、nvmで新しいバージョンに切り替えることで、npmのバージョンも自動的に更新されることがあります。
- プロジェクトごとの設定
プロジェクトごとに.npmrc
ファイルを作成することで、そのプロジェクト固有のnpm設定を指定できます。
「npm WARN config global --global
, --local
are deprecated. Use --location=global
」という警告が出た場合、まずはnpmをアップデートすることをおすすめします。それでも解決しない場合は、npxを使用したり、npmの設定ファイルを変更したり、nvmを利用したりするなどの方法を試してみてください。
どの方法を選ぶかは、プロジェクトの状況や個人の好みによります。
具体的な例
# npmのアップデート
npm install -g npm
# npxの使用
npx create-react-app my-app
# npmの設定ファイルの変更 (例: ~/.npmrc)
# (注意: 設定を誤るとnpmが正常に動作しなくなる可能性があります)
prefix=/usr/local/lib/node_modules
# nvmの使用
nvm install node
nvm use node
reactjs npm create-react-app