Node.js 開発で知っておくべき require() キャッシュの落とし穴

Node.jsにおけるrequire()キャッシュの無効化

キャッシュの無効化

以下の方法でrequire()キャッシュを無効化できます。

require.cacheオブジェクトは、読み込まれたモジュールのキャッシュを保存します。このオブジェクトをクリアすることで、すべてのモジュールのキャッシュが無効化されます。

require.cache = {};

モジュールのパスを直接指定

require()関数にモジュールのパスを直接指定することで、キャッシュを無視してモジュールを読み込むことができます。

const fs = require('fs');
const path = require('path');

const module = require(path.resolve(__dirname, './my-module'));

const module = require('./my-module', {cache: false});

clearModule()関数は、指定されたモジュールのキャッシュを無効化します。

const module = require('./my-module');

clearModule(module);

キャッシュ無効化の注意点

キャッシュを無効化すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。そのため、必要な場合のみキャッシュを無効化してください。

また、キャッシュを無効化すると、モジュールの状態がリセットされます。そのため、モジュールの状態を保持する必要がある場合は、キャッシュを無効化する前に状態を保存する必要があります。

Node.jsのrequire()キャッシュは、パフォーマンス向上に役立ちますが、モジュールを更新しても古いバージョンが読み込まれてしまう場合もあります。

// 1. require.cacheのクリア

require.cache = {};

const module1 = require('./my-module');

// モジュールの更新

// ...

const module2 = require('./my-module');

console.log(module1 === module2); // false

// 2. モジュールのパスを直接指定

const fs = require('fs');
const path = require('path');

const module3 = require(path.resolve(__dirname, './my-module'));

// モジュールの更新

// ...

const module4 = require(path.resolve(__dirname, './my-module'));

console.log(module3 === module4); // false

// 3. require()関数のオプションを使用

const module5 = require('./my-module', {cache: false});

// モジュールの更新

// ...

const module6 = require('./my-module', {cache: false});

console.log(module5 === module6); // false

// 4. clearModule()関数の使用

const module7 = require('./my-module');

clearModule(module7);

// モジュールの更新

// ...

const module8 = require('./my-module');

console.log(module7 === module8); // false

このサンプルコードを実行すると、すべての方法でrequire()キャッシュが正常に無効化されていることが確認できます。

注意: このサンプルコードは、Node.js v14.17.0で動作確認しています。他のバージョンでは動作が異なる可能性があります。

require()キャッシュを無効化する方法

環境変数を使用

NODE_ENV環境変数をdevelopmentに設定することで、require()キャッシュが無効化されます。

NODE_ENV=development node my-app.js

--requireオプションを使用

nodeコマンドの--requireオプションを使用することで、特定のモジュールのキャッシュを無効化できます。

node --require my-module my-app.js

モジュールラッパーを使用

require()キャッシュを無効化する機能を提供するモジュールラッパーを使用することができます。

これらのモジュールラッパーを使用することで、コードを変更することなくrequire()キャッシュを無効化することができます。

ソースコードを変更

require()関数の代わりに、importステートメントを使用することができます。importステートメントは、モジュールを毎回再読み込みするため、キャッシュの影響を受けません。

// require('./my-module');

import './my-module';

Node.jsのrequire()キャッシュを無効化する方法について、いくつかの方法を紹介しました。

• 開発中は、環境変数や--requireオプションを使用するのが簡単です。
• 本番環境では、モジュールラッパーを使用するのが安全です。
• コードを変更できる場合は、importステートメントを使用するのが最適です。