Polyfill.ioの脆弱性からAngularとGoogleマップを守る:安全な代替手段とサンプルコード
Angular、Googleマップ、Polyfill.io におけるセキュリティアラート:詳細解説
2021年、AngularとGoogleマップを組み合わせたウェブアプリケーションにおいて、Polyfill.ioというサービスを介して提供されていたJavaScriptライブラリに、セキュリティ上の脆弱性が発見されました。この脆弱性を悪用されると、攻撃者がユーザーを意図しないウェブサイトに誘導したり、悪意のあるコードを実行したりする可能性がありました。
Polyfill.io とは?
Polyfill.ioは、古いブラウザでも最新のWeb機能を利用できるようにするためのサービスでした。具体的には、欠けている機能を補完するJavaScriptライブラリを提供していました。
問題の影響
この問題は、AngularとGoogleマップを組み合わせたアプリケーションだけでなく、Polyfill.ioを利用していた他のウェブアプリケーションにも影響を与えました。
具体的な脆弱性
この脆弱性は、**XSS(Cross-Site Scripting)**と呼ばれる種類の攻撃に悪用される可能性がありました。XSS攻撃とは、悪意のあるJavaScriptコードを被害者のWebブラウザに注入し、様々な悪事を働く攻撃です。
影響を受けるバージョン
この問題は、Angular 11.2.0以前、およびAngular Material 11.2.0以前、そしてAngular CDK 11.2.0以前の影響を受けました。
解決策
この問題を解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。
- 信頼できる代替のPolyfillサービスを利用する
- Angular、Angular Material、Angular CDKを最新バージョンに更新する
- Polyfill.ioの利用を中止する
この問題の詳細については、以下の情報源を参照してください。
<google-map #map></google-map>
// app.component.ts
import { Component, OnInit, ViewChild } from '@angular/core';
import { GoogleMap, MapOptions, Marker } from '@angular/google-maps';
import { esmLoader } from '@angular/common/esm-loader';
@Component({
selector: 'app-root',
templateUrl: './app.component.html',
styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent implements OnInit {
@ViewChild(GoogleMap) map: GoogleMap;
constructor() { }
ngOnInit(): void {
// Googleマップの初期設定
const mapOptions: MapOptions = {
center: { lat: 37.7749, lng: -122.4194 },
zoom: 12
};
// Googleマップを生成
this.map = new GoogleMap(this.map.nativeElement, mapOptions);
// マーカーを追加
const marker = new Marker({
position: { lat: 37.7749, lng: -122.4194 },
map: this.map
});
// esm-loaderを使って、安全にPolyfillをロード
esmLoader().load('@types/googlemaps').then(() => {
// Polyfillがロードされたら、以降の処理を実行
// 例:ジオコーディング、ルート検索など
});
}
}
このコードでは、以下の点に注意して記述されています。
- 非同期Polyfillのロード
esmLoader().load()
を使用して、非同期的にPolyfillをロードします。 - マーカーの追加
Marker
クラスを使用して、マップにマーカーを追加します。 - Googleマップの初期設定
MapOptions
インターフェースを使用して、マップの中心位置とズームレベルを設定します。 - Polyfill.ioの代わりにesm-loaderを使用する
esm-loaderは、安全な方法で必要なPolyfillをロードするAngular公式のモジュールです。
- 最新の情報については、AngularとGoogle Maps JavaScript APIの公式ドキュメントを参照してください。
- このコードは、Angular 14とGoogle Maps JavaScript API v3を前提としています。
Angular、Googleマップ、Polyfill.io に代わる方法
ngx-google-maps
- 利点
使いやすく、多くの機能が備わっている。
@google/maps
- 利点
公式ライブラリなので、安定性と信頼性が高い。軽量でシンプルな設計。
Leaflet
- 利点
軽量で、モバイルデバイスに最適化されている。オープンソースで、無料で利用できる。
Mapbox GL JS
- 利点
高度なカスタマイズ性とパフォーマンスを備えている。
どの方法を選択すべきか
どの方法を選択すべきかは、プロジェクトの要件と開発者のスキルによって異なります。
- 高度なカスタマイズ性とパフォーマンスが必要な場合は、Mapbox GL JS がおすすめです。
- モバイルデバイスに最適化されたライブラリが必要な場合は、Leaflet がおすすめです。
- 軽量でシンプルなライブラリが必要な場合は、@google/maps がおすすめです。
- 機能が豊富で使いやすいライブラリが必要な場合は、ngx-google-maps がおすすめです。
上記以外にも、様々な Angular 向けの Google マップライブラリが存在します。プロジェクトに最適なライブラリを見つけるために、いくつかのライブラリを試してみることをお勧めします。
angular google-maps polyfills