Node.jsファイルパスの達人になる！process.cwd()と__dirnameをマスターしよう

Node.jsにおけるprocess.cwd()と__dirnameの違い

process.cwd():

process.cwd()は、現在のワーキングディレクトリを取得します。これは、Node.jsプロセスが実行されているディレクトリを指します。

例：

const cwd = process.cwd();
console.log(cwd); // 出力: /home/user/project

__dirname:

一方、__dirnameは、現在のモジュールのディレクトリを取得します。これは、モジュールのファイルが存在するディレクトリを指します。

const dirname = __dirname;
console.log(dirname); // 出力: /home/user/project/src

それぞれの使い分け

process.cwd()と__dirnameは、以下のように使い分けることができます。

• 現在のワーキングディレクトリを取得したい場合は、process.cwd()を使用します。
• 現在のモジュールのディレクトリを取得したい場合は、__dirnameを使用します。

まとめ

process.cwd()と__dirnameは、どちらも現在のディレクトリに関する情報を提供しますが、それぞれ異なる役割を持っています。これらの違いを理解することで、Node.jsでファイルパスを正しく扱えるようになります。

// ファイル: index.js

const cwd = process.cwd();
console.log(`process.cwd(): ${cwd}`);

const dirname = __dirname;
console.log(`__dirname: ${dirname}`);

// ファイル: subdir/index.js

const cwd = process.cwd();
console.log(`process.cwd(): ${cwd}`);

const dirname = __dirname;
console.log(`__dirname: ${dirname}`);

このコードを実行すると、以下の出力が得られます。

// index.jsを実行した場合

process.cwd(): /home/user/project
__dirname: /home/user/project

// subdir/index.jsを実行した場合

process.cwd(): /home/user/project/subdir
__dirname: /home/user/project/subdir

この出力から、process.cwd()は常に実行されているファイルのワーキングディレクトリを返し、__dirnameは常に実行されているモジュールのディレクトリを返すことがわかります。

• process.cwd()を使用して、ファイルを読み込む
• __dirnameを使用して、相対パスを解決する

これらのサンプルコードは、Node.jsの公式ドキュメントやチュートリアルで簡単に見つけることができます。

• path.resolve()

path.resolve()を使用して、絶対パスを取得することができます。

const path = require('path');

const absolutePath = path.resolve('.');
console.log(absolutePath); // 出力: /home/user/project

• fs.realpathSync()

fs.realpathSync()を使用して、シンボリックリンクを含む絶対パスを取得することができます。

const fs = require('fs');

const realpath = fs.realpathSync('.');
console.log(realpath); // 出力: /home/user/project

これらの方法は、process.cwd()や__dirnameよりも汎用性がありますが、通常はこれらの方法で十分です。