Node.jsとSQLiteのサンプルコード: データベースの接続、データの操作、そしてクローズまで
Node.jsでSQLiteを使う
sqlite3
sqlite3は、Node.js用の最も人気のあるSQLiteパッケージです。軽量で使いやすく、多くの機能を備えています。
利点
- 活発なコミュニティと豊富なドキュメントがある
- 多くの機能を備えている
- 軽量で使いやすい
欠点
- Promisesやasync/awaitを使用する場合は、別のPromiseライブラリが必要になる
- 非同期APIは少し使いにくい
better-sqlite3
better-sqlite3は、sqlite3の上に構築されたラッパーライブラリです。sqlite3の使いやすさを向上させ、いくつかの追加機能を提供します。
- Promisesとasync/awaitをネイティブでサポートしている
- 同期と非同期の両方のAPIを提供している
- sqlite3よりも使いやすく、直感的
- sqlite3ほど多くの機能はない
- sqlite3よりも少し重い
どちらを選ぶべきか?
どちらのパッケージを選ぶかは、あなたのニーズによって異なります。
- Promisesやasync/awaitを使用する場合は、better-sqlite3がおすすめです。
- 使いやすく、直感的なAPIが必要な場合は、better-sqlite3がおすすめです。
- 軽量で使いやすいパッケージが必要な場合は、sqlite3がおすすめです。
例
以下の例は、sqlite3を使ってデータベースに接続し、クエリを実行する方法を示しています。
const sqlite3 = require('sqlite3');
const db = new sqlite3.Database('database.sqlite');
db.run('CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, name TEXT, email TEXT)');
db.run('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ['Alice', '[email protected]']);
db.each('SELECT * FROM users', (row) => {
console.log(row.id, row.name, row.email);
});
db.close();
この例では、次のことが行われます。
sqlite3
パッケージをインポートします。database.sqlite
という名前のデータベースに接続します。users
という名前のテーブルが存在しない場合は作成します。Alice
という名前と[email protected]
という電子メールアドレスを持つユーザーをusers
テーブルに挿入します。users
テーブルのすべての行をループし、各行のID、名前、電子メールアドレスを出力します。- データベース接続を閉じます。
const sqlite3 = require('sqlite3');
const db = new sqlite3.Database('database.sqlite');
db.run('CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, name TEXT, email TEXT)');
このコードは、以下のことを行います。
users
テーブルには、次の3つの列があります。id
: 主キーであり、自動的に増加する整数值name
: テキスト型の列
データの挿入
db.run('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ['Alice', '[email protected]']);
db.run('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ['Bob', '[email protected]']);
- 2つ目のレコードは、名前が
Bob
、電子メールアドレスが[email protected]
です。 users
テーブルに2つのレコードを挿入します。
データの読み取り
db.each('SELECT * FROM users', (row) => {
console.log(row.id, row.name, row.email);
});
- 各行のID、名前、電子メールアドレスを出力します。
users
テーブルのすべての行をループします。
データベースのクローズ
db.close();
このコードは、データベース接続を閉じます。
Knex.jsは、JavaScript向けのクエリビルダーライブラリです。SQLをより直感的なJavaScriptコードに変換することで、データベース操作を簡素化します。
- マイグレーションやシーディングなどのタスクを容易にする
- さまざまなデータベースとの互換性がある
- SQLをより直感的なJavaScriptコードに変換できる
- 学習曲線が少し急
sqlite3
やbetter-sqlite3
よりも重い
Sequelize
Sequelizeは、Node.js用のORM(Object-Relational Mapper)です。オブジェクトをデータベースのテーブルにマッピングすることで、データベース操作をよりオブジェクト指向的に行うことができます。
- アソシエーションやトランザクションなどの複雑な操作を容易にする
- オブジェクト指向的な方法でデータベース操作を行える
- Knex.jsや
sqlite3
よりも重い
Prisma
Prismaは、TypeScriptとJavaScript向けのORMです。スキーマファーストのアプローチを採用しており、データベースのスキーマを定義することで、データベース操作を自動的に生成することができます。
- 型安全性により、コードのバグを減らすことができる
- スキーマファーストのアプローチにより、データベースのスキーマを変更する際のメンテナンスが容易になる
- 比較的新しいライブラリであり、コミュニティが小さい
Lowdb
Lowdbは、JSONファイルをベースにしたNoSQLデータベースです。軽量で使いやすく、ちょっとしたアプリケーションに最適です。
- ファイルベースなので、サーバー側で実行する必要がない
- 複雑なアプリケーションには適していない
- リレーショナルデータベースほど強力ではない
どの方法を選択すべきか?
どの方法を選択するかは、あなたのニーズによって異なります。
- 軽量で使いやすく、ファイルベースのデータベースソリューションが必要な場合は、Lowdbがおすすめです。
- スキーマファーストのアプローチが必要な場合は、Prismaがおすすめです。
- オブジェクト指向的な方法でデータベース操作を行いたい場合は、Knex.jsやSequelizeがおすすめです。
- シンプルで軽量なデータベースソリューションが必要な場合は、
sqlite3
がおすすめです。
node.js sqlite