リアルタイム Web アプリケーションの通信を徹底比較:AJAX ロングポーリング、HTML5 WebSockets、SSE、Web Push、Firebase Realtime Database、AWS IoT Core

2024-07-27

JavaScript、AJAX、HTML における AJAX ロングポーリングと HTML5 WebSockets の比較:最適な選択

リアルタイムなWebアプリケーション開発において、クライアントとサーバー間の通信は重要です。AJAX ロングポーリングと HTML5 WebSockets は、この通信を実現するための2つの主要な技術です。それぞれ異なる特性と利点を持つため、状況に応じて適切な技術を選択することが重要です。

AJAX ロングポーリングとは

AJAX ロングポーリングは、クライアントがサーバーに非同期HTTPリクエストを送信し、サーバーからの応答を待つという技術です。サーバー側では、応答をすぐに送信する代わりに、新しいデータが利用可能になるまでリクエストを保持します。新しいデータが利用可能になった時点で、サーバーはクライアントにそのデータを返します。

HTML5 WebSockets とは

HTML5 WebSockets は、クライアントとサーバー間で双方向の永続的な接続を確立する技術です。この接続により、クライアントとサーバーは、データの送信と受信をリアルタイムに行うことができます。

それぞれの利点と欠点

技術利点欠点
AJAX ロングポーリング- 比較的シンプルな実装 - 多くのWebブラウザでサポートされている- リクエストごとにHTTPヘッダーを送信する必要があるため、オーバーヘッドが発生する - サーバー側の負荷が高くなる可能性がある
HTML5 WebSockets- 双方向通信が可能 - リアルタイムなデータ更新に最適 - 低遅延 - 低オーバーヘッド- 比較的新しい技術であり、すべてのWebブラウザでサポートされているわけではない - サーバー側の実装が複雑になる可能性がある

最適な技術の選択

以下の状況では、AJAX ロングポーリングが適しています。

  • 多くのWebブラウザでの互換性が重要である場合
  • サーバー側の負荷を抑えたい場合
  • リアルタイムなデータ更新が頻繁に必要ない場合

以下の状況では、HTML5 WebSockets が適しています。

  • 双方向通信が必要となる場合
  • 低遅延が重要である場合

AJAX ロングポーリングと HTML5 WebSockets は、それぞれ異なる特性と利点を持つ技術です。状況に応じて適切な技術を選択することで、リアルタイムなWebアプリケーションのパフォーマンスと効率を向上させることができます。

  • 上記の解説は、あくまでも一般的な指針です。具体的な状況に応じて、最適な技術を選択する必要があります。



// サーバー側コード (PHP)
<?php

$data = [];

while (true) {
    // 新しいデータがあれば、$dataに追加
    if (// 新しいデータの取得処理) {
        $data[] = $newData;
    }

    // データが空でない場合はJSONエンコードして送信
    if (!empty($data)) {
        echo json_encode($data);
        $data = [];
        flush();
    }

    // 5秒間待機
    sleep(5);
}

?>
// クライアント側コード (JavaScript)
const xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open('GET', 'polling.php');
xhr.onreadystatechange = function() {
    if (xhr.readyState === 4 && xhr.status === 200) {
        const data = JSON.parse(xhr.responseText);
        // 受信したデータを処理
        console.log(data);

        // 再度ポーリング
        xhr.open('GET', 'polling.php');
        xhr.send();
    }
};
xhr.send();
// サーバー側コード (Node.js)
const WebSocket = require('ws');

const wss = new WebSocket.Server({ port: 8080 });

wss.on('connection', function(ws) {
    // 新しいデータがあれば、クライアントに送信
    if (// 新しいデータの取得処理) {
        ws.send(JSON.stringify($newData));
    }
});
// クライアント側コード (JavaScript)
const ws = new WebSocket('ws://localhost:8080');

ws.onmessage = function(event) {
    const data = JSON.parse(event.data);
    // 受信したデータを処理
    console.log(data);
};



AJAX ロングポーリングと HTML5 WebSockets 以外の選択肢

Server-Sent Events (SSE)

SSEは、サーバーからクライアントへイベントをストリーミング配信するための技術です。クライアントは、サーバーに接続を開き、サーバーからのイベントを非同期に受信します。SSEは、チャットアプリケーションやニュースフィードなどのアプリケーションに適しています。

Web Push

Web Pushは、プッシュ通知を介してクライアントにメッセージを送信するための技術です。クライアントは、ブラウザまたはモバイルアプリを通じてプッシュ通知を許可する必要があります。Web Pushは、ニュースやプロモーションなどの情報をユーザーに送信するのに適しています。

Firebase Realtime Database

Firebase Realtime Databaseは、NoSQLデータベースサービスです。クライアントは、データベースにデータを書き込み、データベースの変更をリアルタイムに受信することができます。Firebase Realtime Databaseは、チャットアプリケーションやゲームなどのアプリケーションに適しています。

Amazon Web Services IoT Core

Amazon Web Services IoT Coreは、デバイスとクラウド間の通信を可能にするプラットフォームです。デバイスは、IoT Coreに接続してデータを送信し、クラウドからコマンドを受信することができます。Amazon Web Services IoT Coreは、スマートホームや産業オートメーションなどのアプリケーションに適しています。

最適な方法は、アプリケーションの要件によって異なります。以下は、それぞれの方法を選択する際の考慮事項です。

  • セキュリティ: セキュリティが重要な場合は、HTTPS と組み合わせる必要があります。
  • メッセージサイズ: 送信するメッセージサイズが大きい場合は、Server-Sent Events が適しています。
  • ブラウザサポート: 古いブラウザをサポートする必要がある場合は、AJAX ロングポーリングが適しています。
  • 双方向通信の要件: アプリケーションが双方向通信を必要とする場合は、HTML5 WebSockets が適しています。
  • リアルタイム性の要件: アプリケーションがリアルタイムなデータ更新を必要とする場合は、HTML5 WebSockets または SSE が適しています。

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