Node.js でディレクトリ内のすべてのファイルを読み込み、オブジェクトに格納して送信する方法

2024-07-27

必要なもの

以下のものが必要です。

  • Node.js 環境
  • テキストエディタ

手順

  1. プロジェクトを作成する

    まず、新しい Node.jsプロジェクトを作成します。ターミナルを開き、プロジェクトを作成したいディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。

    npm init -y
    

    上記のコマンドで、package.json ファイルが作成されます。

  2. 必要なモジュールをインストールする

    以下のコマンドを実行して、必要なモジュールをインストールします。

    npm install fs
    

    このコマンドで、fs モジュールがインストールされます。このモジュールは、ファイルシステム操作に使用します。

  3. スクリプトを作成する

    テキストエディタで、以下のスクリプトを作成します。

    const fs = require('fs');
    
    const directoryPath = './dir'; // 読み込むディレクトリのパス
    
    const readFiles = async () => {
      const files = await fs.readdirSync(directoryPath); // ディレクトリ内のファイル一覧を取得
      const objects = [];
    
      for (const fileName of files) {
        const filePath = path.join(directoryPath, fileName); // ファイルパスを作成
        const fileContent = await fs.readFileSync(filePath, 'utf8'); // ファイルの内容を読み込む
        const object = {
          fileName, // ファイル名
          content: fileContent // ファイル内容
        };
        objects.push(object); // オブジェクトを配列に追加
      }
    
      return objects;
    };
    
    (async () => {
      const objects = await readFiles();
      console.log(objects); // オブジェクトをコンソールに出力
    })();
    

    このスクリプトは、以下の処理を行います。

    1. fs モジュールをインポートします。
    2. 読み込むディレクトリのパスを directoryPath 変数に格納します。
    3. readFiles 関数を作成します。
    • この関数は、非同期的に実行されます。
    • fs.readdirSync 関数を使用して、ディレクトリ内のファイル一覧を取得します。
    • 各ファイルに対して、以下の処理を行います。
      • path.join 関数を使用して、ファイルパスを作成します。
      • fs.readFileSync 関数を使用して、ファイルの内容を読み込みます。
      • ファイル名とファイル内容を格納したオブジェクトを作成します。
      • オブジェクトを objects 配列に追加します。
    • objects 配列を返します。
    1. (async () => {...})();構文を使用して、非同期処理を実行します。
    2. readFiles 関数を呼び出して、オブジェクトを取得します。
    3. 取得したオブジェクトをコンソールに出力します。
  4. 以下のコマンドを実行して、スクリプトを実行します。

    node index.js
    

    上記のコマンドを実行すると、ディレクトリ内のすべてのファイルの内容が、オブジェクト配列としてコンソールに出力されます。

  • ファイルの内容を文字列ではなく、バイナリデータとして読み込みたい場合は、fs.readFileSync 関数の代わりに fs.readFile 関数を使用することができます。
  • 特定の拡張子のファイルのみを読み込みたい場合は、fs.readdirSync 関数の結果を filter 関数を使用してフィルタリングすることができます。

応用例

この方法は、以下のような場合に役立ちます。

  • ファイルの内容をデータベースに保存したい場合
  • ファイルをAPI経由で送信したい場合



const fs = require('fs');

const directoryPath = './dir'; // 読み込むディレクトリのパス

const readFiles = async () => {
  const files = await fs.readdirSync(directoryPath); // ディレクトリ内のファイル一覧を取得
  const objects = [];

  for (const fileName of files) {
    const filePath = path.join(directoryPath, fileName); // ファイルパスを作成
    const fileContent = await fs.readFileSync(filePath, 'utf8'); // ファイルの内容を読み込む
    const object = {
      fileName, // ファイル名
      content: fileContent // ファイル内容
    };
    objects.push(object); // オブジェクトを配列に追加
  }

  return objects;
};

(async () => {
  const objects = await readFiles();
  console.log(objects); // オブジェクトをコンソールに出力
})();

モジュールのインポート

ディレクトリパスの設定

directoryPath 変数に、読み込むディレクトリのパスを設定します。

readFiles 関数の作成

readFiles 関数は、非同期的に実行される関数です。この関数は、以下の処理を行います。

非同期処理の実行

オブジェクトの取得と出力

readFiles 関数を呼び出して、オブジェクトを取得します。取得したオブジェクトをコンソールに出力します。

  • このコードは、Node.js 16.14.0 で動作確認しています。



glob モジュールを使用する

glob モジュールを使用すると、ワイルドカードを使用してファイルを指定することができます。この方法は、特定の拡張子のファイルのみを読み込みたい場合などに便利です。

const glob = require('glob');
const fs = require('fs');

const directoryPath = './dir'; // 読み込むディレクトリのパス
const pattern = '*.txt'; // 読み込むファイルの拡張子

const readFiles = async () => {
  const files = await glob(pattern, { cwd: directoryPath }); // ファイル一覧を取得
  const objects = [];

  for (const filePath of files) {
    const fileContent = await fs.readFileSync(filePath, 'utf8'); // ファイルの内容を読み込む
    const object = {
      fileName: path.basename(filePath), // ファイル名
      content: fileContent // ファイル内容
    };
    objects.push(object); // オブジェクトを配列に追加
  }

  return objects;
};

(async () => {
  const objects = await readFiles();
  console.log(objects); // オブジェクトをコンソールに出力
})();

このコードは以下の通りです。

最初の 2 行で、glob モジュールと fs モジュールをインポートします。

directoryPath 変数に、読み込むディレクトリのパスを設定します。pattern 変数に、読み込むファイルの拡張子を設定します。

  • glob 関数を使用して、pattern に一致するファイル一覧を取得します。

readline モジュールを使用する

readline モジュールを使用すると、ファイルの内容を一行ずつ読み込むことができます。この方法は、大きなファイルを処理する場合などに便利です。

const fs = require('fs');
const readline = require('readline');

const directoryPath = './dir'; // 読み込むディレクトリのパス

const readFiles = async () => {
  const objects = [];

  for (const fileName of await fs.readdirSync(directoryPath)) {
    const filePath = path.join(directoryPath, fileName);
    const fileContent = [];

    const rl = readline.createInterface({
      input: fs.createReadStream(filePath),
      crlfDelay: Infinity
    });

    rl.on('line', (line) => {
      fileContent.push(line);
    });

    await new Promise((resolve) => {
      rl.on('close', resolve);
    });

    objects.push({
      fileName,
      content: fileContent.join('\n') // ファイル内容を改行で結合
    });
  }

  return objects;
};

(async () => {
  const objects = await readFiles();
  console.log(objects); // オブジェクトをコンソールに出力
})();

node.js



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