Node.js、MongoDB、Mongooseでコレクション名に"s"が付くのはなぜ?

2024-07-27

Node.js、MongoDB、Mongoose におけるコレクション名の末尾の "s" について

Node.js、MongoDB、Mongoose を使用する場合、コレクション名に末尾に "s" を付ける必要があることに疑問を持つことがあるかもしれません。 これは、Mongoose がコレクション名を自動的に複数形に変換するためです。 このガイドでは、その理由と、この動作を回避する方法について説明します。

Mongoose がコレクション名を複数形に変換する理由

Mongoose は、MongoDB とシームレスに連携するように設計されています。 MongoDB では、コレクション名は小文字で、複数形にする必要があります。 Mongoose がコレクション名を自動的に複数形に変換することで、開発者はコレクション名を小文字にする必要がなくなり、MongoDB との互換性が向上します。

以下のコードを見てみましょう。

const mongoose = require('mongoose');

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const User = mongoose.model('users', userSchema);

このコードでは、User という名前のモデルが作成されます。 このモデルは users コレクションに対応します。 これは、Mongoose が users という名前を小文字にして、末尾に "s" を追加するためです。

コレクション名の末尾の "s" を回避する方法

コレクション名の末尾の "s" を回避したい場合は、以下の方法を使用できます。

  1. mongoose.pluralize() 関数を無効にする

Mongoose には、mongoose.pluralize() 関数があります。 この関数は、コレクション名を複数形に変換します。 この関数を無効にすることで、コレクション名の末尾の "s" を回避できます。

mongoose.pluralize = () => {};

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const User = mongoose.model('User', userSchema);
  1. collection.name プロパティを使用する

モデルには collection.name プロパティがあります。 このプロパティは、コレクションの名前を取得します。 このプロパティを使用することで、コレクション名の末尾の "s" を取得できます。

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const User = mongoose.model('User', userSchema);

console.log(User.collection.name); // Output: User

Mongoose は、コレクション名を自動的に複数形に変換します。 これは、MongoDB との互換性を向上させるためです。 コレクション名の末尾の "s" を回避したい場合は、mongoose.pluralize() 関数を無効にするか、collection.name プロパティを使用できます。

  • Mongoose のバージョン 5.x 以降では、mongoose.pluralize() 関数は非推奨になっています。 代わりに、mongoose.pluralize.get() 関数を使用する必要があります。



const mongoose = require('mongoose');

mongoose.pluralize = () => {};

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const User = mongoose.model('User', userSchema);

console.log(User.collection.name); // Output: User
const mongoose = require('mongoose');

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const User = mongoose.model('User', userSchema);

console.log(User.collection.name); // Output: User

説明

このコード例では、以下の操作が行われます。

  1. mongoose モジュールをインポートします。
  2. mongoose.pluralize() 関数を無効にします。 これにより、Mongoose はコレクション名を自動的に複数形に変換しません。
  3. userSchema という名前のスキーマを作成します。 このスキーマには、nameemail という 2 つのフィールドがあります。
  4. User という名前のモデルを作成します。 このモデルは users コレクションに対応します。
  5. User.collection.name プロパティを使用して、コレクションの名前を出力します。

このコードを実行すると、User という出力が出力されます。 これは、Mongoose がコレクション名を複数形に変換していないことを示しています。

  • このコードは、Mongoose バージョン 5.x 以降で使用できます。



他の方法

コレクション名を小文字にする

MongoDB では、コレクション名は小文字にする必要があります。 コレクション名を小文字にすれば、Mongoose は自動的に複数形に変換しません。

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const user = mongoose.model('user', userSchema);

mongoose.connect() 関数のオプションを使用する

mongoose.connect() 関数には、pluralize オプションがあります。 このオプションを false に設定することで、Mongoose はコレクション名を自動的に複数形に変換しません。

mongoose.connect('mongodb://localhost:27017/test', {
  pluralize: false
});

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const User = mongoose.model('User', userSchema);

カスタムコレクションクラスを使用する

Mongoose では、カスタムコレクションクラスを作成できます。 このクラスを使用して、コレクションの名前とスキーマを定義できます。 カスタムコレクションクラスを使用することで、Mongoose はコレクション名を自動的に複数形に変換しません。

const mongoose = require('mongoose');

const UserCollection = mongoose.model('User', new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
}), 'User');

console.log(UserCollection.collection.name); // Output: User

createModel() 関数を使用する

Mongoose 6.x 以降では、createModel() 関数を使用できます。 この関数は、モデルを作成し、コレクション名を自動的に複数形に変換しません。

const mongoose = require('mongoose');

const User = mongoose.createModel('User', {
  name: String,
  email: String
});

console.log(User.collection.name); // Output: User

node.js mongodb mongoose



Node.js入門ガイド

Node. jsは、サーバーサイドのJavaScript実行環境です。つまり、JavaScriptを使ってウェブサーバーやネットワークアプリケーションを開発することができます。Node. js公式サイトからインストーラーをダウンロードします。...


Node.jsのマルチコア活用

Node. jsは、イベント駆動型の非同期I/Oモデルを採用しているため、一般的にシングルスレッドで動作します。これは、CPUの処理能力を最大限に活用するために、ブロックする操作(例えば、ファイルI/Oやネットワーク通信)を非同期的に処理するからです。...


Node.js ファイル書き込み解説

Node. js は、JavaScript をサーバーサイドで実行するためのプラットフォームです。ファイルシステムへのアクセスも可能で、その中でもファイルにデータを書き込む機能は非常に重要です。const fs = require('fs');...


Node.jsでディレクトリ内のファイル一覧を取得する

Node. jsでは、fsモジュールを使用してディレクトリ内のファイル一覧を取得することができます。readdirメソッドは、指定されたディレクトリ内のファイル名とサブディレクトリ名を同期的にまたは非同期的に取得します。同期的な使用注意lstatメソッドはシンボリックリンクのターゲットファイルの情報を取得します。実際のファイルの情報を取得するには、statメソッドを使用します。...


Node.js スタックトレース出力方法

Node. jsでは、エラーが発生した場合にそのエラーのスタックトレースを出力することができます。スタックトレースは、エラーが発生した場所やその原因を特定する上で非常に役立ちます。最も一般的な方法は、エラーオブジェクトの stack プロパティを使用することです。これは、エラーが発生した場所やその呼び出し履歴を文字列として返します。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



Node.jsテンプレートエンジンについて

JavaScriptでプログラミングする際、テンプレートエンジンを使用することで、HTMLファイルや他のテキストベースのファイルに動的なコンテンツを埋め込むことができます。Node. jsには、様々なテンプレートエンジンが利用可能です。代表的なテンプレートエンジンには、EJS、Handlebars、Pug(Jade)などがあります。これらのエンジンは、それぞれ異なる構文や機能を持っていますが、基本的には、テンプレートファイルにHTMLの構造を定義し、JavaScriptのコードを使用して動的なデータを埋め込むことができます。


Node.jsでjQueryを使う?

一般的に、jQueryをNode. jsで直接使用することは推奨されません。Node. jsはサーバーサイドでのJavaScript実行を想定しており、ブラウザ環境向けのjQueryの機能は直接利用できないからです。詳細な解説Node. js サーバーサイドでJavaScriptを実行するためのプラットフォームです。ブラウザ環境とは異なり、DOMやブラウザのAPIは直接利用できません。


Node.js の基礎解説

Node. jsは、JavaScriptをサーバーサイドで実行するためのプラットフォームです。つまり、従来ブラウザ上でしか実行できなかったJavaScriptを、サーバー上で実行できるようにする環境を提供します。Node. js JavaScriptを実行するための環境であり、サーバー上で動作します。


Node.js デバッグ入門

Node. js アプリケーションのデバッグは、JavaScript コードのエラーや問題を特定し、解決するためのプロセスです。以下に、一般的なデバッグ手法を日本語で説明します。これを活用して、コードの実行フローを追跡し、問題が発生している箇所を特定します。


Node.js ファイル自動リロード

Node. jsでファイルを自動リロードする方法について、日本語で説明します。最も一般的な方法は、Node. jsのモジュールを使用することです。代表的なモジュールは以下の通りです。supervisor nodemonと同様に、ファイルの変更を検知してプロセスを再起動します。