Node.js、MongoDB、Mongooseでコレクション名に"s"が付くのはなぜ?

2024-06-19

Node.js、MongoDB、Mongoose を使用する場合、コレクション名に末尾に "s" を付ける必要があることに疑問を持つことがあるかもしれません。 これは、Mongoose がコレクション名を自動的に複数形に変換するためです。 このガイドでは、その理由と、この動作を回避する方法について説明します。

Mongoose がコレクション名を複数形に変換する理由

Mongoose は、MongoDB とシームレスに連携するように設計されています。 MongoDB では、コレクション名は小文字で、複数形にする必要があります。 Mongoose がコレクション名を自動的に複数形に変換することで、開発者はコレクション名を小文字にする必要がなくなり、MongoDB との互換性が向上します。

以下のコードを見てみましょう。

const mongoose = require('mongoose');

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const User = mongoose.model('users', userSchema);

このコードでは、User という名前のモデルが作成されます。 このモデルは users コレクションに対応します。 これは、Mongoose が users という名前を小文字にして、末尾に "s" を追加するためです。

コレクション名の末尾の "s" を回避したい場合は、以下の方法を使用できます。

  1. mongoose.pluralize() 関数を無効にする

Mongoose には、mongoose.pluralize() 関数があります。 この関数は、コレクション名を複数形に変換します。 この関数を無効にすることで、コレクション名の末尾の "s" を回避できます。

mongoose.pluralize = () => {};

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const User = mongoose.model('User', userSchema);
  1. collection.name プロパティを使用する

モデルには collection.name プロパティがあります。 このプロパティは、コレクションの名前を取得します。 このプロパティを使用することで、コレクション名の末尾の "s" を取得できます。

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const User = mongoose.model('User', userSchema);

console.log(User.collection.name); // Output: User

Mongoose は、コレクション名を自動的に複数形に変換します。 これは、MongoDB との互換性を向上させるためです。 コレクション名の末尾の "s" を回避したい場合は、mongoose.pluralize() 関数を無効にするか、collection.name プロパティを使用できます。

補足

  • Mongoose のバージョン 5.x 以降では、mongoose.pluralize() 関数は非推奨になっています。 代わりに、mongoose.pluralize.get() 関数を使用する必要があります。



const mongoose = require('mongoose');

mongoose.pluralize = () => {};

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const User = mongoose.model('User', userSchema);

console.log(User.collection.name); // Output: User
const mongoose = require('mongoose');

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const User = mongoose.model('User', userSchema);

console.log(User.collection.name); // Output: User

説明

このコード例では、以下の操作が行われます。

  1. mongoose モジュールをインポートします。
  2. mongoose.pluralize() 関数を無効にします。 これにより、Mongoose はコレクション名を自動的に複数形に変換しません。
  3. userSchema という名前のスキーマを作成します。 このスキーマには、nameemail という 2 つのフィールドがあります。
  4. User という名前のモデルを作成します。 このモデルは users コレクションに対応します。
  5. User.collection.name プロパティを使用して、コレクションの名前を出力します。

このコードを実行すると、User という出力が出力されます。 これは、Mongoose がコレクション名を複数形に変換していないことを示しています。

  • このコードは、Mongoose バージョン 5.x 以降で使用できます。



他の方法

コレクション名を小文字にする

MongoDB では、コレクション名は小文字にする必要があります。 コレクション名を小文字にすれば、Mongoose は自動的に複数形に変換しません。

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const user = mongoose.model('user', userSchema);

mongoose.connect() 関数には、pluralize オプションがあります。 このオプションを false に設定することで、Mongoose はコレクション名を自動的に複数形に変換しません。

mongoose.connect('mongodb://localhost:27017/test', {
  pluralize: false
});

const userSchema = new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
});

const User = mongoose.model('User', userSchema);

カスタムコレクションクラスを使用する

Mongoose では、カスタムコレクションクラスを作成できます。 このクラスを使用して、コレクションの名前とスキーマを定義できます。 カスタムコレクションクラスを使用することで、Mongoose はコレクション名を自動的に複数形に変換しません。

const mongoose = require('mongoose');

const UserCollection = mongoose.model('User', new mongoose.Schema({
  name: String,
  email: String
}), 'User');

console.log(UserCollection.collection.name); // Output: User

createModel() 関数を使用する

Mongoose 6.x 以降では、createModel() 関数を使用できます。 この関数は、モデルを作成し、コレクション名を自動的に複数形に変換しません。

const mongoose = require('mongoose');

const User = mongoose.createModel('User', {
  name: String,
  email: String
});

console.log(User.collection.name); // Output: User

Mongoose でコレクション名の末尾の "s" を回避するには、いくつかの方法があります。 上記で紹介した方法は、そのうちのいくつかです。 どの方法を使用するかは、個々のニーズと好みによって異なります。


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