JavaScriptでHTML解析

2024-08-31

JavaScriptでHTML文字列を解析する

JavaScriptでHTMLを扱う基礎知識

  • DOM (Document Object Model)
    HTML文書をツリー構造で表現したモデルです。JavaScriptからDOMを操作することで、HTML要素の追加、変更、削除などが可能になります。
  • HTML (HyperText Markup Language)
    ウェブページの構造や内容を定義するための言語です。

HTML文字列を解析する方法

  1. innerHTML プロパティ
    • HTML要素の内部のHTMLコードを取得または設定します。
  2. DOMParser オブジェクト
    • より柔軟な解析と操作を行うためのオブジェクトです。

具体的な例: HTML文字列から情報を抽出する

const htmlString = '<div><p>Hello, world!</p><p>This is another paragraph.</p></div>';

// innerHTMLを使用
const divElement = document.createElement('div');
divElement.innerHTML = htmlString;
const paragraphs = divElement.getElementsByTagName('p');
for (let i = 0; i < paragraphs.length; i++) {
  console.log(paragraphs[i].textContent);
}

// DOMParserを使用
const parser = new DOMParser();
const doc = parser.parseFromString(htmlString, 'text/html');
const paragraphs2 = doc.querySelectorAll('p');
paragraphs2.forEach(paragraph => {
  console.log(paragraph.textContent);
});

注意点

  • パフォーマンス
    大量のHTMLを解析する場合、DOMParser のパフォーマンスが優れていることがあります。
  • セキュリティリスク
    ユーザーから提供されたHTML文字列を直接DOMに挿入すると、クロスサイトスクリプティング (XSS) の脆弱性につながる可能性があります。信頼できないソースからのHTMLを処理する場合は、適切なサニタイズ処理が必要です。



コード例1: innerHTML プロパティを使用

const htmlString = '<p>This is a paragraph.</p>';
const element = document.createElement('div');
element.innerHTML = htmlString;
  • element.innerHTML = htmlString
    htmlString の HTMLコードを div 要素の内部に設定します。
  • document.createElement('div')
    div 要素を作成します。

コード例2: DOMParser オブジェクトを使用

const parser = new DOMParser();
const doc = parser.parseFromString(htmlString, 'text/html');
const paragraph = doc.querySelector('p');
  • doc.querySelector('p')
    p 要素を取得します。
  • parser.parseFromString(htmlString, 'text/html')
    htmlString を HTML文書として解析し、Document オブジェクトを返します。
  • new DOMParser()
    DOMParser オブジェクトを作成します。
const htmlString = '<div><p>Hello, world!</p><p>This is another paragraph.</p></div>';

// innerHTMLを使用
const divElement = document.createElement('div');
divElement.innerHTML = htmlString;
const paragraphs = divElement.getElementsByTagName('p');
for (let i = 0; i < paragraphs.length; i++) {
  console.log(paragraphs[i].textContent);
}

// DOMParserを使用
const parser = new DOMParser();
const doc = parser.parseFromString(htmlString, 'text/html');
const paragraphs2 = doc.querySelectorAll('p');
paragraphs2.forEach(paragraph => {
  console.log(paragraph.textContent);
});
  • forEach
    ノードリストの各要素に対して処理を実行します。
  • querySelectorAll('p')
    p 要素のノードリストを取得します。
  • textContent
    要素のテキスト内容を取得します。
  • getElementsByTagName('p')
    p 要素の配列を取得します。



正規表現 (Regular Expressions)


  • const htmlString = '<p>This is a paragraph.</p>';
    const regex = /<p>(.*?)<\/p>/;
    const match = htmlString.match(regex);
    if (match) {
      console.log(match[1]); // "This is a paragraph."
    }
    
  • 欠点
    HTMLの複雑な構造を正確に表現するには困難な場合があります。
  • 利点
    シンプルで高速なパターンマッチングが可能。

DOMParserの代替ライブラリ


    • jsdom
      const jsdom = require('jsdom');
      const { JSDOM } = jsdom;
      
      const dom = new JSDOM(htmlString);
      const document = dom.window.document;
      const paragraphs = document.querySelectorAll('p');
      
    • cheerio
      const cheerio = require('cheerio');
      
      const $ = cheerio.load(htmlString);
      const paragraphs = $('p');
      
  • 欠点
    依存性が増えるため、プロジェクトの複雑性が増す可能性があります。
  • 利点
    より高度な機能やパフォーマンスを提供する場合があります。

サーバーサイドのHTML解析


  • 欠点
    サーバー側での処理が必要となるため、アーキテクチャが複雑になる場合があります。
  • 利点
    サーバー側で処理することで、クライアント側の負荷を軽減できます。

javascript html dom



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