mochaテストディレクトリ指定方法
mochaのテストディレクトリ指定方法(日本語)
mochaでは、テストファイルの場所を指定するために、いくつかの方法があります。
コマンドライン引数を使用する
最も一般的な方法は、コマンドライン引数でテストディレクトリを指定することです。
mocha test/
このコマンドは、test/
ディレクトリ内のすべてのテストファイルを実行します。
mocha.opts ファイルを使用する
mocha.opts
ファイルを作成し、その中にテストディレクトリを指定することもできます。
test/
このファイルは、プロジェクトのルートディレクトリに配置する必要があります。
require() 関数を使用する
プログラム内で require()
関数を使用して、テストファイルを直接読み込むことができます。
const mocha = require('mocha');
mocha.run('test/myTest.js');
この方法では、特定のテストファイルのみを実行できます。
mocha.setup() 関数を使用する
プログラム内で mocha.setup()
関数を使用して、mochaの環境を設定し、テストファイルの場所を指定することもできます。
const mocha = require('mocha');
mocha.setup({
ui: 'tdd',
timeout: 10000,
files: ['test/*.js']
});
mocha.run();
この方法では、複数のテストファイルやテストスイートを指定することができます。
注意
- テストファイルは、
describe()
とit()
ブロックを使用して、テストケースを定義します。 - テストファイルは、
.js
拡張子を持つ必要があります。 - テストファイルは、通常、
test/
またはspec/
ディレクトリに配置されますが、任意のディレクトリを使用できます。
コマンドライン引数による指定
mocha test/
test/
: テストファイルが置かれているディレクトリを指定します。この例ではmocha
: mochaの実行コマンドです。
- 例
- 利点
コマンドライン引数を毎回入力する手間が省け、設定を集中管理できます。
# mocha.opts
test/
この設定で mocha
コマンドを実行すると、test
ディレクトリ内の全てのテストファイルが実行されます。
require() 関数による個別のファイル指定
- 利点
特定のテストファイルのみを実行したい場合に便利です。
const mocha = require('mocha');
mocha.run('test/myTest.js');
このコードでは、test/myTest.js
ファイルのみが実行されます。
mocha.setup() 関数による詳細な設定
- 利点
複数のテストファイルやテストスイートを柔軟に指定できます。
const mocha = require('mocha');
mocha.setup({
ui: 'tdd',
timeout: 10000,
files: ['test/*.js']
});
mocha.run();
- files
実行するテストファイルの glob パターンを配列で指定します。 - timeout
各テストケースのタイムアウト時間をミリ秒単位で指定します。 - ui
テスト結果の表示形式を指定します。
npm scripts による自動化
- 利点
npm コマンドでテストを実行する際に、毎回コマンドライン引数を指定する必要がなくなります。
// package.json
{
"scripts": {
"test": "mocha test/"
}
}
IDE やエディタの統合
- 詳細
各IDEのドキュメントを参照してください。 - 利点
GUI で直感的にテストを実行でき、デバッグも容易になります。
mochaのテストディレクトリ指定には、様々な方法があります。プロジェクトの規模や複雑さ、開発チームの好みによって、最適な方法を選択してください。
- IDEを活用
IDEの統合機能 - 複雑なプロジェクト
mocha.setup()
関数、npm scripts - シンプルなプロジェクト
コマンドライン引数やmocha.opts
ファイル
選択のポイント
- 管理性
mocha.opts
ファイルは、設定を集中管理できます。 - 簡便性
コマンドライン引数や npm scripts は、シンプルな実行方法です。 - 柔軟性
複数のテストファイルやテストスイートを扱いたい場合は、mocha.setup()
関数が便利です。
unit-testing node.js mocha.js