【保存版】Djangoテンプレート挿入の完全ガイド:extendsとincludeを超えて
Django テンプレートに別のテンプレートを挿入する方法
テンプレート継承 (extends)
テンプレート継承は、共通レイアウトを持つ複数のテンプレートを作成する場合に便利です。
ベーステンプレート (base.html)
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>{title}</title>
</head>
<body>
<header>
<h1>共通ヘッダー</h1>
</header>
<main>
{% block content %}{% endblock %}
</main>
<footer>
<p>© 2024 例株式会社</p>
</footer>
</body>
</html>
個別テンプレート (index.html)
{% extends "base.html" %}
{% block content %}
<h2>ホームページ</h2>
<p>ようこそ、例株式会社のホームページへ。</p>
{% endblock %}
上記のように、base.html
を extends
することで、index.html
は base.html
のレイアウトを継承し、{% block content %}
で囲まれた部分のみを独自に定義することができます。
テンプレートインクルード (include)
テンプレートインクルードは、テンプレートの一部を別のテンプレートに挿入する場合に便利です。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>{title}</title>
</head>
<body>
<header>
<h1>共通ヘッダー</h1>
</header>
<main>
{% block content %}
{% include "共通サイドバー.html" %}
<div class="main-content">
{{ content }}
</div>
{% endblock %}
</main>
<footer>
<p>© 2024 例株式会社</p>
</footer>
</body>
</html>
共通サイドバーテンプレート (共通サイドバー.html)
<aside>
<h2>サイドバー</h2>
<ul>
<li><a href="/">ホーム</a></li>
<li><a href="/about/">会社概要</a></li>
<li><a href="/contact/">お問い合わせ</a></li>
</ul>
</aside>
上記の例では、base.html
で {% include "共通サイドバー.html" %}
を記述することで、共通サイドバー.html
の内容を base.html
の {% block content %}
内に挿入しています。
どちらを使うべきか
テンプレート継承とテンプレートインクルードは、それぞれ異なるユースケースに適しています。
- テンプレートインクルード
テンプレートの一部を再利用する場合に適しています。
具体的な状況に合わせて、適切な方法を選択してください。
テンプレート継承
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>{title}</title>
</head>
<body>
<header>
<h1>共通ヘッダー</h1>
</header>
<main>
{% block content %}{% endblock %}
</main>
<footer>
<p>© 2024 例株式会社</p>
</footer>
</body>
</html>
{% extends "base.html" %}
{% block content %}
<h2>ホームページ</h2>
<p>ようこそ、例株式会社のホームページへ。</p>
{% endblock %}
この例では、base.html
を extends
することで、index.html
は base.html
のレイアウトを継承しています。
テンプレートインクルード
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>{title}</title>
</head>
<body>
<header>
<h1>共通ヘッダー</h1>
</header>
<main>
{% block content %}
{% include "共通サイドバー.html" %}
<div class="main-content">
{{ content }}
</div>
{% endblock %}
</main>
<footer>
<p>© 2024 例株式会社</p>
</footer>
</body>
</html>
<aside>
<h2>サイドバー</h2>
<ul>
<li><a href="/">ホーム</a></li>
<li><a href="/about/">会社概要</a></li>
<li><a href="/contact/">お問い合わせ</a></li>
</ul>
</aside>
実行方法
上記コードを実行するには、以下の手順が必要です。
- Django プロジェクトを作成する。
base.html
と共通サイドバー.html
を作成して、上記コードを記述する。index.html
を作成して、上記コードを記述する。- Django 開発サーバーを起動する。
- Web ブラウザで
http://localhost:8000/
にアクセスする。
上記の手順を実行すると、index.html
が表示され、base.html
のレイアウトと 共通サイドバー.html
の内容が挿入されていることを確認できます。
- 上記はあくまでも基本的な例です。実際の開発では、状況に合わせて様々な方法を組み合わせて使用することができます。
フレームワークのショートカット
Django フレームワークには、テンプレート挿入を簡略化するためのいくつかのショートカットが用意されています。
- {% templatetag_name ... %}
カスタムテンプレートタグを使用できます。 - {% with ... as ... %}
別のテンプレートのコンテキストを一時的にスコープ内に取り込むことができます。 - {% from ... import ... %}
別のテンプレートから変数や関数をインポートできます。
フロントエンドライブラリの利用
JavaScript フレームワークやライブラリを使用して、テンプレートを動的に挿入することもできます。
- Handlebars や Mustache などのテンプレートエンジンは、クライアントサイドでテンプレートをレンダリングすることができます。
- Vue.js や React などのフロントエンドフレームワークは、コンポーネントベースの開発を可能にし、テンプレートを再利用しやすくなります。
これらの方法は、より複雑なテンプレート構造や動的なテンプレートコンテンツを扱う場合に役立ちます。
カスタムテンプレートエンジン
html django django-templates