CSSセレクター vs JavaScript: 要素内のテキストを選択する
CSSセレクターで要素内のテキストを指定する方法
直接子孫セレクター (>)
親要素の直下に存在する子要素のみを選択します。
p > span {
/* スタイル */
}
この例では、<p>
要素の直下にある<span>
要素のみが対象になります。
直接子孫セレクターに似ていますが、間に空白文字を含む子要素も選択できます。
h1 + p {
/* スタイル */
}
兄弟要素同士が直接隣接している場合にのみ選択できます。
h1 ~ p {
/* スタイル */
}
親要素の子孫要素であれば、階層を問わず選択できます。
div p {
/* スタイル */
}
要素の属性値に基づいて選択できます。
[title="特定のテキスト"] {
/* スタイル */
}
この例では、title
属性の値が「特定のテキスト」である要素が対象になります。
contains() 関数
要素内のテキストが指定した文字列を含むかどうかで選択できます。
:contains("特定のテキスト") {
/* スタイル */
}
この例では、要素内に「特定のテキスト」を含む要素がすべて対象になります。
nth-child() 関数
p:nth-child(2) {
/* スタイル */
}
注意点
- 上記のセレクターは、単独で使用するだけでなく、組み合わせて使用することもできます。
- 複数のセレクターを組み合わせる場合は、セレクターの優先順位に注意が必要です。
- ブラウザによっては、一部のセレクターに対応していない場合があります。
<div>
<h1>見出し</h1>
<p>これは最初の段落です。</p>
<p>これは2番目の段落です。特定のテキストを含む段落です。</p>
<span>これはspan要素です。</span>
</div>
/* <h1>要素の後に続くp要素 */
h1 + p {
color: red;
}
/* 2番目のp要素 */
p:nth-child(2) {
font-weight: bold;
}
/* 特定のテキストを含むp要素 */
p:contains("特定のテキスト") {
background-color: yellow;
}
/* span要素内のテキスト */
span::text {
font-size: 18px;
}
このコードを実行すると、以下のようになります。
- 2番目の
<p>
要素が太字になります。 - 「特定のテキスト」を含む
<p>
要素の背景色が黄色になります。 span
要素内のテキストのフォントサイズが18pxになります。
CSSセレクター以外で要素内のテキストを選択する方法
JavaScriptを使用して、要素内のテキストを選択できます。
const element = document.querySelector("p");
const text = element.textContent;
// テキストを選択
element.select();
// テキストをコピー
navigator.clipboard.writeText(text);
このコードは、querySelector()
メソッドを使用して p
要素を取得し、textContent
プロパティを使用して要素内のテキストを取得します。その後、select()
メソッドを使用してテキストを選択し、navigator.clipboard.writeText()
メソッドを使用してテキストをコピーします。
$("p").select();
// テキストをコピー
$("p").text().select();
このコードは、$()
メソッドを使用して p
要素を取得し、select()
メソッドを使用してテキストを選択します。2番目のコードは、text()
メソッドを使用して要素内のテキストを取得し、select()
メソッドを使用してテキストを選択します。
contenteditable
属性を要素に設定すると、ユーザーが要素内のテキストを編集できるようになります。
<p contenteditable="true">これは編集可能な段落です。</p>
execCommand() メソッド
document.execCommand()
メソッドを使用して、テキストを選択したり、コピーしたり、貼り付けたりすることができます。
document.execCommand("selectAll"); // すべてのテキストを選択
document.execCommand("copy"); // テキストをコピー
document.execCommand("paste"); // テキストを貼り付け
これらの方法は、CSSセレクターよりも柔軟性がありますが、JavaScript の知識が必要になります。
css css-selectors