HTML 要素へのフォーカス設定

2024-10-14

HTML 要素にフォーカスを当てる

HTML では、特定の要素にキーボードやマウスを使ってフォーカスを当てることができます。フォーカスが当たると、その要素がアクティブになり、ユーザーの入力を受け入れる状態になります。

フォーカスを受け取ることができる HTML 要素

以下の要素は、通常、フォーカスを受け取ることができます。

  • <menuitem>: メニュー項目要素
  • <details>: 詳細要素
  • <textarea>: テキストエリア要素
  • <select>: 選択リスト要素
  • <input>: 入力要素 (テキストボックス、チェックボックス、ラジオボタンなど)
  • <button>: ボタン要素
  • <a>: リンク要素

一般的に、以下の要素はフォーカスを受け取ることができません。

  • <img>: 画像要素
  • <h1>: 見出し要素
  • <p>: 段落要素
  • <span>: スパン要素
  • <div>: ディビジョン要素

フォーカスを受け取るための属性

フォーカスを受け取る要素に tabindex 属性を設定することで、フォーカスが移動する順序を制御することができます。

  • tabindex="-1": 要素はタブ順序から除外されますが、プログラム的にフォーカスを設定することができます。
  • tabindex="1": 要素はタブ順序の最初に配置されます。
  • tabindex="0": 要素はデフォルトのタブ順序に含まれます。


<a href="#" tabindex="1">最初のリンク</a>
<input type="text" tabindex="2">
<button tabindex="3">ボタン</button>

この例では、<a> 要素が最初にフォーカスを受け取り、次に <input> 要素、最後に <button> 要素がフォーカスを受け取ります。

注意

  • アクセシビリティを考慮して、タブ順序を適切に設定し、ユーザーがフォーカスを移動しやすいようにしてください。
  • 要素がフォーカスを受け取ることができるかどうかは、スタイルシートや JavaScript コードによって変更されることがあります。



HTML 要素へのフォーカス設定:コード例解説

フォーカスを受け取れる要素と tabindex 属性

HTML でフォーカスを受け取れる要素は、主にユーザーが直接操作するインタラクティブな要素です。代表的なものとして、<a><button><input><select><textarea> などがあります。

これらの要素に tabindex 属性を追加することで、タブキーを押した際のフォーカス移動の順番を細かく制御できます。

<a href="#" tabindex="1">最初のリンク</a>
<input type="text" tabindex="2">
<button tabindex="3">ボタン</button>
  • tabindex="3": ボタンに3番目にフォーカスが当たります。

tabindex 属性の値

  • -1
    要素をタブ順序から除外しますが、JavaScript でプログラム的にフォーカスを設定できます。
  • 0
    デフォルトのタブ順序に要素を含めます。
  • 正の整数
    フォーカス移動の順番を指定します。数値が小さいほど先にフォーカスが当たります。

JavaScript でフォーカスを設定する

JavaScript の focus() メソッドを使うと、プログラム的に要素にフォーカスを当てることができます。

<input type="text" id="myInput">
<button onclick="focusOnInput()">入力欄にフォーカス</button>
function focusOnInput() {
  document.getElementById('myInput').focus();
}

この例では、ボタンをクリックすると、ID が myInput の入力欄にフォーカスが移動します。

フォーカスの状態を制御する

JavaScript の focus() メソッドの他に、以下のメソッドも利用できます。

  • activeElement: 現在フォーカスが当たっている要素を取得します。
  • blur(): 要素からフォーカスを外します。

<!-- end list -->

// 入力欄にフォーカスを当て、1秒後に外す
document.getElementById('myInput').focus();
setTimeout(() => {
  document.getElementById('myInput').blur();
}, 1000);

アクセシビリティへの配慮

  • ARIA 属性
    より詳細なアクセシビリティ情報を付与するために、ARIA 属性 (aria-label, aria-labelledby など) を使用できます。
  • スキップリンク
    長いフォームなどでは、フォームの最初や最後にスキップリンクを設置して、ユーザーが目的の場所に素早く移動できるようにすると便利です。
  • 論理的なタブ順序
    視覚的に近い要素同士がタブ順序でも近く、ユーザーが直感的に操作できるようにしましょう。

HTML 要素へのフォーカス設定は、Webページの使いやすさを大きく左右します。tabindex 属性や JavaScript のメソッドを使いこなすことで、意図した通りにフォーカスを移動させ、アクセシブルな Web ページを作成しましょう。

  • ブラウザによって、フォーカスの挙動がわずかに異なる場合があります。
  • tabindex 属性は、アクセシビリティに悪影響を与える可能性があるため、慎重に使用してください。
  • focus() メソッドは、フォーカスを受け取ることができる要素に対してのみ有効です。
  • フォーカスに関するパフォーマンスの最適化
  • アクセシビリティに関するより詳細な情報
  • フォーカス状態の変更を検知する方法
  • 特定の要素へのフォーカスの設定方法



フォーカス設定の代替方法

HTML 要素へのフォーカス設定には、これまで説明した tabindex 属性や JavaScript の focus() メソッド以外にも、さまざまな方法があります。

autofocus 属性

  • 使い方
    <input type="text" autofocus>
    
    この例では、テキストボックスに自動的にフォーカスが当たります。
  • 説明
    ページ読み込み時に自動的にフォーカスを当てる要素を指定します。

CSS の :focus セレクター

  • 使い方
    input:focus {
      background-color: yellow;
    }
    
    この例では、入力要素にフォーカスが当たると背景色が黄色になります。
  • 説明
    フォーカスが当たった要素に対して、スタイルを適用します。

ARIA 属性

  • 使い方
    <div tabindex="0" role="button" aria-label="クリックして詳細を表示">詳細</div>
    
    この例では、div 要素にボタンとしての役割を与え、スクリーンリーダーなどで「クリックして詳細を表示」と読み上げられます。
  • 説明
    アクセシビリティを向上させるために、要素の役割や状態を記述する属性です。

フォーカス設定の詳細

フォーカスコンテキスト

  • 種類
    • ドキュメントレベル
      通常の HTML ドキュメント
    • ダイアログ
      <dialog> 要素など
    • カスタム
      JavaScript で作成
  • 説明
    フォーカスが移動できる範囲を定義します。

フォーカスリング

  • カスタマイズ
    CSS でスタイルを変更できます。
  • 説明
    フォーカスが当たっている要素の周囲に表示される視覚的なインジケーターです。

アクセシビリティ

  • モバイルデバイス
    タッチ操作では、フォーカスの概念が少し異なります。
  • JavaScript フレームワーク
    React, Vue.js などのフレームワークでは、独自のフォーカス管理の仕組みを持っている場合があります。

HTML 要素へのフォーカス設定は、Webページの使いやすさを大きく左右します。状況に応じて適切な方法を選択し、アクセシブルでユーザーフレンドリーな Web ページを作成しましょう。

  • モバイルデバイスでのフォーカス
  • 特定のフレームワークでのフォーカス管理
  • 「モバイルアプリでフォーカスを制御する際に注意すべき点は何ですか?」
  • 「React でフォーカスを管理する方法を知りたいです。」

html focus



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