型エイリアス、型ガード、as演算子、ライブラリ:TypeScriptで整数型プロパティを扱う

2024-04-02

TypeScriptでクラスプロパティが整数であることを指定する方法

型エイリアスを使用する

type Age = number;

class Person {
  age: Age;

  constructor(age: Age) {
    this.age = age;
  }
}

この方法では、number型エイリアスAgeを作成し、それをクラスプロパティageの型として使用します。

利点:

  • 読みやすく、コードの意味が分かりやすい
  • 型エイリアスを使い回すことで、コードの冗長性を減らせる
  • 型エイリアスが増えすぎると、コードが煩雑になる

number型と型ガードを使用する

class Person {
  age: number;

  constructor(age: number) {
    if (!Number.isInteger(age)) {
      throw new Error('年齢は整数でなければなりません');
    }
    this.age = age;
  }
}

この方法では、number型のプロパティageを初期化する際に、Number.isInteger()関数を使って型ガードを行い、整数値でない場合はエラーを発生させます。

  • 型エイリアスを作成する必要がない
  • 型ガードによって、より厳密な型チェックを行える
  • コードが冗長になる
  • 型ガードの記述が煩雑になる

as演算子を使用する

class Person {
  age: number;

  constructor(age: string) {
    this.age = parseInt(age, 10);
  }
}

この方法では、コンストラクタで受け取ったstring型の値をparseInt()関数を使って整数に変換し、as演算子を使ってnumber型のプロパティageに代入します。

  • コードが簡潔に書ける
  • 型安全性が高くない
  • parseInt()関数の引数に誤った値を渡すと、エラーが発生する

ライブラリを使用する

io-tsなどのライブラリを使用することで、より簡単に型チェックを行うことができます。

import { integer } from 'io-ts';

class Person {
  age: number;

  constructor(age: string) {
    const parsedAge = integer.decode(age);
    if (parsedAge.isLeft()) {
      throw new Error('年齢は整数でなければなりません');
    }
    this.age = parsedAge.right;
  }
}
  • ライブラリの学習コストがかかる

上記の4つの方法の中から、状況に応じて最適な方法を選択してください。




// 1. 型エイリアスを使用する

type Age = number;

class Person1 {
  age: Age;

  constructor(age: Age) {
    this.age = age;
  }
}

// 2. `number`型と型ガードを使用する

class Person2 {
  age: number;

  constructor(age: number) {
    if (!Number.isInteger(age)) {
      throw new Error('年齢は整数でなければなりません');
    }
    this.age = age;
  }
}

// 3. `as`演算子を使用する

class Person3 {
  age: number;

  constructor(age: string) {
    this.age = parseInt(age, 10);
  }
}

// 4. ライブラリを使用する

import { integer } from 'io-ts';

class Person4 {
  age: number;

  constructor(age: string) {
    const parsedAge = integer.decode(age);
    if (parsedAge.isLeft()) {
      throw new Error('年齢は整数でなければなりません');
    }
    this.age = parsedAge.right;
  }
}

// 使用例

const person1 = new Person1(10);
const person2 = new Person2(10.5); // エラーが発生する
const person3 = new Person3('10');
const person4 = new Person4('10.5'); // エラーが発生する

console.log(person1.age); // 10
console.log(person2); // エラー
console.log(person3.age); // 10
console.log(person4); // エラー

このコードを実行することで、それぞれの方法の動作を確認することができます。




enum型を使用する

enum Age {
  Ten = 10,
  Twenty = 20,
  Thirty = 30,
}

class Person {
  age: Age;

  constructor(age: Age) {
    this.age = age;
  }
}
  • 使用できる値を制限できる
  • 使用できる値が限定される

readonly修飾子を使用する

class Person {
  readonly age: number;

  constructor(age: number) {
    this.age = age;
  }
}

この方法では、readonly修飾子を使用して、クラスプロパティageを一度設定したら変更できないようにします。

  • プロパティの値を誤って変更してしまうことを防げる
  • プロパティの値を変更したい場合は、新しいインスタンスを作成する必要がある

デフォルト値を使用する

class Person {
  age: number = 10;

  constructor() {}
}

この方法では、クラスプロパティageにデフォルト値10を設定します。

  • インスタンス作成時にageを指定しなくても、デフォルト値が設定される
  • デフォルト値を変更したい場合は、コードを変更する必要がある

上記の4つの方法に加えて、enum型、readonly修飾子、デフォルト値などの方法も状況に応じて使用することができます。


typescript


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