JavaScriptでSQLiteを使う方法
JavaScriptでSQLiteデータベースにアクセスできるか?
JavaScriptは主にクライアントサイドのスクリプト言語であり、ブラウザ内で実行されます。SQLiteはサーバーサイドのデータベースであり、通常はサーバー上で実行されます。そのため、直接JavaScriptからSQLiteデータベースにアクセスすることはできません。
しかし、間接的な方法があります:
-
サーバーサイドのスクリプト言語を使う
- Node.js
JavaScriptのサーバーサイドの実行環境です。Node.jsを使ってSQLiteデータベースにアクセスすることができます。 - PHP, Python, Ruby
これらのサーバーサイドのスクリプト言語でもSQLiteデータベースにアクセスできます。
- Node.js
-
Web APIを使う
例(Node.jsの場合):
const sqlite3 = require('sqlite3').verbose();
const db = new sqlite3.Database('mydb.db');
db.serialize(() => {
db.run("CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, name TEXT)");
db.run("INSERT INTO users (name) VALUES ('Alice')");
db.run("INSERT INTO users (name) VALUES ('Bob')");
db.each("SELECT * FROM users", (err, row) => {
console.log(row);
});
});
db.close();
JavaScriptでSQLiteを使う方法のコード例
Node.jsを使ってSQLiteデータベースにアクセスする
const sqlite3 = require('sqlite3').verbose();
const db = new sqlite3.Database('mydb.db');
// データベースを作成または開く
db.serialize(() => {
// テーブルを作成
db.run("CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, name TEXT)");
// データを挿入
db.run("INSERT INTO users (name) VALUES ('Alice')");
db.run("INSERT INTO users (name) VALUES ('Bob')");
// データを取得
db.each("SELECT * FROM users", (err, row) => {
console.log(row);
});
});
// データベースを閉じる
db.close();
IndexedDBを使ってブラウザ内でデータを管理する
let db;
function openDB() {
const request = indexedDB.open("mydb", 1);
request.onerror = function(event) {
console.error("IndexedDB error:", event.target.error);
};
request.onsuccess = function(event) {
db = event.target.result;
// データを挿入
const store = db.transaction(["users"], "readwrite").objectStore("users");
store.add({ name: "Alice" });
store.add({ name: "Bob" });
// データを取得
store.openCursor().onsuccess = function(event) {
const cursor = event.target.result;
if (cursor) {
console.log(cursor.value);
cursor.continue();
}
};
};
}
openDB();
解説
-
IndexedDBの例
indexedDB.open()
でデータベースを開きます。onerror
イベントでエラーを処理します。onsuccess
イベントでデータベースが開かれたときに処理を実行します。transaction()
でトランザクションを開始します。objectStore()
でオブジェクトストアを取得します。add()
でデータを挿入します。openCursor()
でカーソルを取得し、データを処理します。
-
Node.jsの例
require('sqlite3')
でSQLiteモジュールをインポートします。new sqlite3.Database()
でデータベースオブジェクトを作成します。serialize()
でトランザクションを開始します。run()
でSQL文を実行します。each()
でクエリ結果を処理します。
WebSQL (非推奨)
- しかし、セキュリティ上の問題やブラウザのサポートが不十分なため、現在は非推奨になっています。
- WebSQLは、かつてブラウザに組み込まれていたAPIで、SQLiteデータベースに直接アクセスすることができました。
- IndexedDBは、よりモダンなAPIであり、WebSQLよりも柔軟性と性能が優れています。
- SQLiteとは異なる仕組みですが、似たような機能を提供します。
- IndexedDBは、ブラウザに組み込まれたデータベースAPIで、Webアプリケーション内でデータを保存し、アクセスすることができます。
- Service Worker
ブラウザのバックグラウンドで実行されるスクリプトで、IndexedDBを使ってデータを永続的に保存することができます。 - Session Storage
ブラウザのセッション中にデータを保存する方法で、ブラウザを閉じるとデータが失われます。 - Local Storage
ブラウザにデータを保存する簡単な方法ですが、構造化されたデータや大量のデータを扱うには適していません。
- この方法では、クライアントサイドのJavaScriptから直接データベースにアクセスするのではなく、サーバーを経由してアクセスします。
- Node.jsやPHP、Python、Rubyなどのサーバーサイドのスクリプト言語を使ってSQLiteデータベースにアクセスすることもできます。
- それぞれの方法には適したユースケースがありますので、プロジェクトの要件に合わせて適切な方法を選択してください。
- サーバーサイドのスクリプト言語を使う場合は、クライアントサイドのJavaScriptからサーバーを経由してデータベースにアクセスします。
- IndexedDBは、Webアプリケーション内でデータを保存し、アクセスするためのモダンなAPIです。
- JavaScriptから直接SQLiteデータベースにアクセスすることはできませんが、IndexedDBやサーバーサイドのスクリプト言語を使うことで間接的にアクセスすることができます。
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