TypeScript クラス名取得方法

2024-09-19

TypeScriptで実行時にオブジェクトのクラス名を取得する

TypeScriptでは、実行時にオブジェクトのクラス名を取得する方法がいくつかあります。ここでは、その方法について説明します。

constructor.nameプロパティを使用する

最も一般的な方法は、constructor.nameプロパティを使用することです。これは、クラスの名前を文字列として返します。

class Person {
  name: string;

  constructor(name: string) {
    this.name = name;
  }
}

const john = new Person("John");
console.log(john.constructor.name); // Output: "Person"

Object.prototype.toString()を使用する

Object.prototype.toString()メソッドは、オブジェクトの型を表す文字列を返します。この文字列は、通常、[object Object]のような形式ですが、クラスを定義している場合は、クラスの名前が含まれます。

class Person {
  name: string;

  constructor(name: string) {
    this.name = name;
  }
}

const john = new Person("John");
console.log(Object.prototype.toString.call(john)); // Output: "[object Person]"

typeof演算子を使用する

typeof演算子は、オペランドの型を文字列として返します。ただし、typeof演算子はクラスの具体的な名前を返すことはできません。代わりに、objectという文字列を返します。

class Person {
  name: string;

  constructor(name: string) {
    this.name = name;
  }
}

const john = new Person("John");
console.log(typeof john); // Output: "object"

注意

  • typeof演算子は、クラスの具体的な名前を返すことはできません。
  • Object.prototype.toString()メソッドは、カスタムプロトタイプチェーンを使用している場合、正確なクラス名を返さない場合があります。
  • constructor.nameプロパティは、クラスが定義されている方法によっては、正確なクラス名を返さない場合があります。



class Person {
  name: string;

  constructor(name: string) {
    this.name = name;
  }
}

const john = new Person("John");
console.log(john.constructor.name); // Output: "Person"
  • 解説
    • Personクラスを定義します。
    • johnという名前のPersonオブジェクトを作成します。
    • john.constructor.nameで、johnオブジェクトのコンストラクタの名称を取得します。この場合、Personが返されます。
class Person {
  name: string;

  constructor(name: string) {
    this.name = name;
  }
}

const john = new Person("John");
console.log(Object.prototype.toString.call(john)); // Output: "[object Person]"
  • 解説
    • Object.prototype.toString()メソッドは、オブジェクトの型を表す文字列を返します。
    • callメソッドを使用して、johnオブジェクトのコンテキストでtoString()メソッドを呼び出します。
    • 返される文字列は、[object Person]のような形式で、クラスの名前が含まれます。
class Person {
  name: string;

  constructor(name: string) {
    this.name = name;
  }
}

const john = new Person("John");
console.log(typeof john); // Output: "object"
  • 解説
    • typeof演算子は、オペランドの型を文字列として返します。
    • johnオブジェクトの型はobjectなので、typeof johnobjectを返します。
    • この方法では、クラスの具体的な名前を取得することはできません。



instanceof演算子を使用する

instanceof演算子は、オブジェクトが特定のクラスのインスタンスであるかどうかを判定します。ただし、クラスの名前を取得することはできません。

class Person {
  name: string;

  constructor(name: string) {
    this.name = name;
  }
}

const john = new Person("John");

if (john instanceof Person) {
  console.log("john is an instance of Person");
} else {
  console.log("john is not an instance of Person");
}

Reflect.getPrototypeOf()を使用する

Reflect.getPrototypeOf()メソッドは、オブジェクトのプロトタイプオブジェクトを取得します。プロトタイプオブジェクトのコンストラクタの名称を調べることで、クラス名を推測することができます。ただし、プロトタイプチェーンが複雑な場合、正確なクラス名を取得できないことがあります。

class Person {
  name: string;

  constructor(name: string) {
    this.name = name;
  }
}

const john = new Person("John");
const prototype = Reflect.getPrototypeOf(john);
console.log(prototype.constructor.name); // Output: "Person"

カスタムプロパティを使用する

クラスにカスタムプロパティを追加し、クラス名を格納することができます。

class Person {
  name: string;
  className: string;

  constructor(name: string) {
    this.name = name;
    this.className = "Person";
  }
}

const john = new Person("John");
console.log(john.className); // Output: "Person"
  • カスタムプロパティを使用する方法は、クラスの設計に影響を与える可能性があります。
  • Reflect.getPrototypeOf()メソッドは、プロトタイプチェーンが複雑な場合、正確なクラス名を取得できないことがあります。
  • instanceof演算子は、クラスの名前を取得することはできません。

typescript



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