JavaScript、クッキー、ブラウザ以外で訪問者を識別する方法
ウェブサイト訪問者を一意に識別する方法
- ユーザーのログイン状態を維持
- 訪問者の行動を分析
- ターゲティング広告の配信
などです。
JavaScriptとクッキーは、ウェブサイト訪問者を識別するために広く利用されている技術です。
JavaScriptは、ブラウザ上で動作するスクリプト言語です。以下のような方法で、訪問者を識別することができます。
- ブラウザの指紋情報: ブラウザの種類、バージョン、OS、画面サイズ、インストールされているフォントなど、ブラウザに関する情報を収集することで、訪問者を識別することができます。
- ローカルストレージ: ローカルストレージにランダムな識別子を保存することで、次回訪問時に同じユーザーであることを確認することができます。
- セッションID: サーバ側でセッションIDを生成し、訪問者に発行することで、セッション中の同一ユーザーであることを確認することができます。
クッキーによる識別
クッキーは、ウェブサイトから訪問者のブラウザに保存される小さなテキストファイルです。クッキーには、ユーザー名、パスワード、ログイン状態などの情報が保存されます。
その他の識別方法
上記以外にも、以下のような方法で訪問者を識別することができます。
- IPアドレス: IPアドレスは、ネットワーク上のデバイスを一意に識別するための番号です。ただし、IPアドレスは共有されている場合が多いため、必ずしも一意な識別子とは限りません。
- ユーザーエージェント: ユーザーエージェントは、ブラウザの種類、バージョン、OSなどの情報を送信するヘッダーです。ただし、ユーザーエージェントは簡単に偽装できるため、信頼性の高い識別子とは限りません。
識別方法の選択
- セキュリティ: ログイン状態などの機密情報を保存する場合は、クッキーやセッションIDなどのより安全な方法を選択する必要があります。
- プライバシー: ユーザーのプライバシーを保護したい場合は、ブラウザの指紋情報などの匿名性の高い方法を選択する必要があります。
- 精度: 訪問者を正確に識別したい場合は、複数の方法を組み合わせることで、より高い精度を実現することができます。
プライバシーに関する注意点
訪問者を識別する方法は、ユーザーのプライバシーに影響を与える可能性があります。クッキーやブラウザの指紋情報などの方法を使用する場合は、プライバシーポリシーに明記し、ユーザーの同意を得ることが重要です。
JavaScriptによるブラウザ指紋情報取得
const getBrowserFingerprint = () => {
const canvas = document.createElement('canvas');
const ctx = canvas.getContext('2d');
// ブラウザの情報を収集
const userAgent = navigator.userAgent;
const browserLanguage = navigator.language;
const systemLanguage = navigator.systemLanguage;
const screenResolution = `${screen.width}x${screen.height}`;
const installedFonts = ctx.font.split(' ');
// 収集した情報をハッシュ化
const hash = sha256(userAgent + browserLanguage + systemLanguage + screenResolution + installedFonts.join());
return hash;
};
クッキーによる識別
// クッキーにユーザーIDを保存
const setUserId = (userId) => {
document.cookie = `userId=${userId}; expires=Thu, 01 Jan 2025 00:00:00 GMT`;
};
// クッキーからユーザーIDを取得
const getUserId = () => {
const cookies = document.cookie.split(';');
for (const cookie of cookies) {
const [key, value] = cookie.split('=');
if (key.trim() === 'userId') {
return value.trim();
}
}
return null;
};
ローカルストレージによる識別
// ローカルストレージにランダムな識別子を保存
const setRandomId = () => {
const id = Math.random().toString(36).substring(2);
localStorage.setItem('randomId', id);
};
// ローカルストレージからランダムな識別子を取得
const getRandomId = () => {
return localStorage.getItem('randomId');
};
JavaScript、クッキー、ブラウザ以外で訪問者を識別する方法
IPアドレスは、ネットワーク上のデバイスを一意に識別するための番号です。ウェブサイトのアクセスログからIPアドレスを取得することで、訪問者を識別することができます。
メリット:
- 比較的簡単に実装できる
- 特別な技術やライブラリを必要としない
- 共有されている場合が多いため、必ずしも一意な識別子とは限らない
- プライバシーの侵害につながる可能性がある
ユーザーエージェントは、ブラウザの種類、バージョン、OSなどの情報を送信するヘッダーです。この情報から、訪問者を識別することができます。
- ある程度の識別精度が期待できる
- 簡単に偽装できるため、信頼性の高い識別子とは限らない
- 詳細な情報は取得できない
ETagは、リソースのバージョン情報などを表すヘッダーです。ETagを比較することで、訪問者が同じリソースを再訪したかどうかを判断することができます。
- クッキーなどに比べて軽量
- プライバシーへの影響が少ない
- リソースが更新された場合、ETagも更新されるため、必ずしも同一ユーザーであるとは限らない
- すべてのブラウザで対応しているわけではない
- 高いセキュリティ
- 信頼性の高い識別
- サーバ側の負荷が大きくなる
- 複雑な実装が必要になる
その他
上記以外にも、以下のような方法があります。
- Flash Cookie: Flash Playerがインストールされているブラウザであれば、Flash Cookieを使用して訪問者を識別することができます。
- HTML5 Local Storage: HTML5 Local Storageを使用して、訪問者の情報を保存することができます。
- Canvas Fingerprinting: Canvas要素を使用して、訪問者のブラウザ環境を識別することができます。
これらの方法は、それぞれメリットとデメリットがあります。どの方法を選択するかは、目的に応じて異なります。
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