JavaScriptでユーザー識別

2024-10-08

JavaScriptでウェブサイト訪問者のコンピュータを識別する方法

前提

  • ブラウザ
    ユーザーがウェブサイトにアクセスするためのソフトウェア
  • Cookie
    ウェブサイトがユーザーのコンピュータに保存する小さなテキストファイル
  • JavaScript
    ウェブサイトに組み込まれたスクリプト言語
  • ウェブサイト
    訪問者を追跡したいウェブサイト

方法

  1. Cookieの生成

    • JavaScriptコードを使用して、ユニークな識別子(例えば、ランダムな文字列)を生成します。
    • この識別子をCookieに保存し、ユーザーのブラウザに送信します。
  2. Cookieの読み込み

  3. 識別子の使用

コード例

// Cookieの生成
function setCookie(name, value, days) {
  var expires = "";
  if (days) {
    var d = new Date();
    d.setTime(d.getTime() + (days * 24 * 60 * 60 * 1000));
    expires = "expires=" + d.toUTCString();
  }
  document.cookie = name    + "=" + value + expires + "; path=/";
}

//    Cookieの読み込み
function getCookie(name) {
  var cname = name + "=";
  var dc = document.cookie;
  if (dc.length > 0) {
    var begin = dc.indexOf(cname);
    if (begin >= 0) {
      begin = begin + cname.length;
      var end = dc.indexOf(";", begin);
      if (end == -1) {
        end = dc.length;
      }
      return dc.substring(begin, end);
    }
  }
  return null;
}

// ユニークな識別子を生成し、Cookieに保存
var uniqueIdentifier = Math.random().toString(36).substr(2, 9);
setCookie("visitorId", uniqueIdentifier, 365); // 1年間有効なCookie

// 識別子を読み込み、使用
var visitorId = getCookie("visitorId");
console.log("Visitor ID:", visitorId);

注意

  • プライバシー保護の観点から、Cookieの使用には注意が必要です。ユーザーの同意を得ることが重要です。
  • ユーザーがCookieを削除またはブロックすると、識別子が失われ、追跡できなくなります。
  • Cookieはブラウザごとに保存されるため、同じユーザーが異なるブラウザを使用すると、異なる識別子が生成されます。



JavaScriptコードの解説

Cookieの生成と読み込み

// Cookieの生成
function setCookie(name, value, days) {
  var expires = "";
  if (days) {
    var d = new Date();
    d.setTime(d.getTime() + (days * 24 * 60 * 60 * 1000));
    expires = "expires=" + d.toUTCString();
  }
  document.cookie = name    + "=" + value + expires + "; path=/";
}

//    Cookieの読み込み
function getCookie(name) {
  var cname = name + "=";
  var dc = document.cookie;
  if (dc.length > 0) {
    var begin = dc.indexOf(cname);
    if (begin >= 0) {
      begin = begin + cname.length;
      var end = dc.indexOf(";", begin);
      if (end == -1) {
        end = dc.length;
      }
      return dc.substring(begin, end);
    }
  }
  return null;
}
  • getCookie(name)
    • Cookieを読み込む関数です。
    • name: Cookieの名前
    • Cookieの値を返します。
  • setCookie(name, value, days)
    • value: Cookieの値
    • days: Cookieの有効期限(日数)
    • Cookieの有効期限を設定し、ブラウザに送信します。

ユニーク識別子の生成とCookieへの保存

// ユニークな識別子を生成し、Cookieに保存
var uniqueIdentifier = Math.random().toString(36).substr(2, 9);
setCookie("visitorId", uniqueIdentifier, 365); // 1年間有効なCookie
  • setCookie("visitorId", uniqueIdentifier, 365)
    • 生成した識別子を、名前が "visitorId"、有効期限が1年のCookieに保存します。
  • substr(2, 9)
    • 変換された文字列から、2番目の文字から9文字を取り出します。
    • これにより、ユニークな識別子が生成されます。
  • toString(36)
    • ランダムな数を36進数に変換します。
  • Math.random()
    • 0から1の間のランダムな浮動小数点数を生成します。

識別子の読み込みと使用

// 識別子を読み込み、使用
var visitorId = getCookie("visitorId");
console.log("Visitor ID:", visitorId);
  • console.log("Visitor ID:", visitorId)
    • 読み込んだ識別子を表示します。
  • getCookie("visitorId")
    • "visitorId"という名前のCookieを読み込みます。



JavaScriptでのユーザー識別の代替方法

JavaScriptでユーザーを識別する方法は、Cookie以外にもいくつか存在します

ローカルストレージ:

  • しかし、ユーザーがブラウザのデータをクリアすると、ローカルストレージに保存された情報も削除されます。
  • ブラウザにデータを保存する機能です。Cookieよりも大きなデータを保存でき、有効期限を設定することも可能です。
// ローカルストレージにデータを保存
localStorage.setItem("visitorId", uniqueIdentifier);

// ローカルストレージからデータを読み込む
var visitorId = localStorage.getItem("visitorId");

セッションストレージ:

  • 一時的な情報を保存するのに適しています。
  • ブラウザのセッション中にデータを保存する機能です。ブラウザを閉じると、セッションストレージに保存された情報は削除されます。
// セッションストレージにデータを保存
sessionStorage.setItem("visitorId", uniqueIdentifier);

// セッションストレージからデータを読み込む
var visitorId = sessionStorage.getItem("visitorId");

デバイスフィンガープリンティング:

  • しかし、プライバシー保護の観点から、デバイスフィンガープリンティングの使用には注意が必要です。
  • ブラウザのバージョン、プラグイン、スクリーン解像度、タイムゾーンなどの情報を組み合わせます。
  • ユーザーのブラウザやデバイスに関する情報を収集し、ユニークな識別子を作成する手法です。

サーバーサイドの識別:

  • サーバーサイドの識別は、クライアントサイドの識別よりも信頼性が高く、プライバシー保護の観点からも優れています。
  • サーバーサイドでユーザーを識別する方法です。例えば、サーバーにセッション情報を保存し、ユーザーがウェブサイトにアクセスするたびにセッションIDをブラウザに送信します。

これらの方法は、それぞれ長所と短所があります。適切な方法を選択する際には、以下の要素を考慮する必要があります

  • ブラウザサポート
    使用する方法がすべてのブラウザでサポートされていることを確認する必要があります。
  • 有効期限
    識別子の有効期限を適切に設定する必要があります。
  • 信頼性
    識別子が正確かつ信頼できるものである必要があります。
  • プライバシー保護
    ユーザーのプライバシーを侵害しない方法を選択する必要があります。

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