【HTMLテーブルの印刷を完全マスター】CSSとJavaScriptでページ分割を自在に設定
HTMLテーブルの印刷におけるページ区切りの扱い方
そこで、CSSを使って、HTMLテーブルの印刷におけるページ区切りの扱いを制御する方法をご紹介します。
break-before と break-after プロパティ
break-before と break-after プロパティは、要素の前後にページ区切りを挿入するかどうかを制御します。
break-before
:要素の前にページ区切りを挿入します。
これらのプロパティの値として、以下のキーワードを使用できます。
always
:常にページ区切りを挿入します。auto
:ブラウザが自動的にページ区切りを挿入します。avoid
:ページ区切りを挿入しません。left
:左側にページ区切りを挿入します。(ページの左端に要素が配置されている場合のみ有効)
例えば、以下のコードは、テーブル mytable
の後に常にページ区切りを挿入します。
table#mytable {
break-after: always;
}
page-break-before と page-break-after プロパティ
page-break-before と page-break-after プロパティは、break-before
と break-after
プロパティに似ていますが、印刷時のみに適用されます。
これらのプロパティの値も、always
、auto
、avoid
、left
、right
を使用できます。
table#mytable {
page-break-before: always;
}
@page ルール
@page ルールは、特定のページスタイルを定義するために使用されます。このルールを使用して、ページの余白、ヘッダー、フッターなどを設定することができます。
例えば、以下のコードは、すべてのページの余白を 0 に設定します。
@page {
margin: 0;
}
その他のヒント
- テーブルを複数のページに分割する必要がある場合は、
thead
とtbody
要素を使用することができます。thead
要素はテーブルのヘッダー行を定義し、tbody
要素はテーブルのデータ行を定義します。 - テーブルの幅がページ幅よりも大きい場合は、
overflow-x: auto;
プロパティを使用して、テーブルに水平スクロールバーを追加することができます。 - 印刷プレビュー機能を使用して、ページ区切りの位置を確認することができます。
これらのテクニックを使用することで、HTMLテーブルをきれいに印刷することができます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>HTMLテーブルの印刷</title>
<style>
table {
border-collapse: collapse;
}
th, td {
border: 1px solid black;
padding: 5px;
}
@page {
margin: 20px;
}
table#mytable tr:nth-child(even) {
page-break-before: avoid;
}
</style>
</head>
<body>
<h1>HTMLテーブルの印刷</h1>
<table id="mytable">
<thead>
<tr>
<th>列1</th>
<th>列2</th>
<th>列3</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>データ1</td>
<td>データ2</td>
<td>データ3</td>
</tr>
<tr>
<td>データ4</td>
<td>データ5</td>
<td>データ6</td>
</tr>
<tr>
<td>データ7</td>
<td>データ8</td>
<td>データ9</td>
</tr>
<tr>
<td>データ10</td>
<td>データ11</td>
<td>データ12</td>
</tr>
<tr>
<td>データ13</td>
<td>データ14</td>
<td>データ15</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</body>
</html>
このコードでは、以下の設定を行っています。
- テーブルのセル間に罫線を引きます。
- ページの余白を20pxに設定します。
- 偶数行の後にページ区切りを挿入しないように設定します。
この設定により、テーブルが2ページに分割され、偶数行は最初のページに、奇数行は2番目のページに印刷されます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>HTMLテーブルの印刷</title>
<style>
table {
border-collapse: collapse;
}
th, td {
border: 1px solid black;
padding: 5px;
}
@page {
margin: 20px;
}
table#mytable {
break-before: always;
break-after: always;
}
</style>
</head>
<body>
<h1>HTMLテーブルの印刷</h1>
<table id="mytable">
<thead>
<tr>
<th>列1</th>
<th>列2</th>
<th>列3</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>データ1</td>
<td>データ2</td>
<td>データ3</td>
</tr>
<tr>
<td>データ4</td>
<td>データ5</td>
<td>データ6</td>
</tr>
<tr>
<td>データ7</td>
<td>データ8</td>
<td>データ9</td>
</tr>
<tr>
<td>データ10</td>
<td>データ11</td>
<td>データ12</td>
</tr>
<tr>
<td>データ13</td>
<td>データ14</td>
<td>データ15</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</body>
</html>
このコードでは、テーブルの前後に常にページ区切りを挿入するように設定しています。この設定により、テーブルが1ページに1つずつ印刷されます。
これらのコード例を参考に、ご自身のニーズに合わせてCSSをカスタマイズしてください。
上記以外にも、ページ区切りの扱いを制御する方法はいくつかあります。詳細は、CSSのドキュメントを参照してください。
HTMLテーブルの印刷におけるページ区切りの扱い方:その他の方法
col
要素を使用して、テーブル列の幅を指定することができます。列幅がページ幅よりも大きい場合、その列は自動的にページ分割されます。
例えば、以下のコードは、列 "列1" の幅を200pxに設定します。この列の幅がページ幅よりも大きい場合、その列は自動的にページ分割されます。
<table>
<colgroup>
<col width="200">
<col>
<col>
</colgroup>
</table>
table-layout
プロパティを使用して、テーブルのレイアウトを指定することができます。このプロパティの値として、auto
または fixed
を使用できます。
fixed
:各列の幅が等しくなります。
fixed
を指定すると、列幅がページ幅よりも大きい場合でも、ページ分割されずに印刷されます。
例えば、以下のコードは、テーブルのレイアウトを固定します。
table {
table-layout: fixed;
}
JavaScriptを使用して、ページ区切りの位置を動的に制御することができます。例えば、以下のコードは、偶数行の後にページ区切りを挿入します。
window.onload = function() {
var table = document.getElementById('mytable');
var rows = table.getElementsByTagName('tr');
for (var i = 1; i < rows.length; i++) {
if (i % 2 === 0) {
var row = rows[i];
var pageBreak = document.createElement('br');
pageBreak.setAttribute('style', 'page-break-before: always;');
row.parentNode.insertBefore(pageBreak, row);
}
}
};
ライブラリを使用する
HTMLテーブルの印刷を容易にするために、いくつかのライブラリが用意されています。例えば、print-js は、ページ区切りの制御、ヘッダーとフッターの追加、ページ番号の挿入など、さまざまな機能を提供するライブラリです。
これらの方法は、それぞれ長所と短所があります。ご自身のニーズに合わせて、最適な方法を選択してください。
注意事項
- 上記の方法は、すべてのブラウザで同じように動作するとは限りません。
- 複雑なレイアウトのテーブルを印刷する場合は、専門の印刷業者に依頼することを検討してください。
html css printing