jQuery Mobileのページ読み込み・遷移をもっと深く理解!「document.ready」と「ページイベント」の基礎から応用まで

2024-05-16

jQuery Mobile における document.ready とページイベントの違い

jQuery Mobile は、モバイルデバイス向けのフレームワークであり、Web ページをタッチ操作に対応させるために様々な機能を提供します。jQuery Mobile では、ページの読み込みや遷移に伴って発生するイベントを処理するために、いくつかのイベントが用意されています。

document.ready イベントは、HTML ドキュメント全体が読み込まれたときに発生するイベントです。一方、ページイベントは、jQuery Mobile ページが読み込まれたり、表示されたり、非表示になったりするときに発生するイベントです。

主な用途

  • document.ready: アプリケーション全体で共通となる初期設定や処理を行う場合に適しています。
  • ページイベント: 特定のページに関連する処理を行う場合に適しています。

具体的な例

  • document.ready: ナビゲーションバーやフッターバーなどの共通要素を初期化する。
  • pageinit: ページのコンテンツを初期化する。
  • pageshow: ページが表示されたときに、アニメーションを実行する。
  • pagehide: ページが非表示になったときに、データの保存を行う。

比較表

イベント発生タイミング主な用途
document.readyHTML ドキュメント全体が読み込まれたときアプリケーション全体で共通となる初期設定や処理
pageinitjQuery Mobile ページが読み込まれたときページのコンテンツを初期化する
pageshowページが表示されたときアニメーションを実行するなど、ページ表示に関連する処理
pagehideページが非表示になったときデータの保存など、ページ非表示に関連する処理

document.ready とページイベントは、それぞれ異なる用途に適しています。アプリケーション開発において、適切なイベントを選択することが重要です。

補足

  • jQuery Mobile では、他にも様々なページイベントが用意されています。詳細については、jQuery Mobile の公式ドキュメントを参照してください。
  • document.ready イベントは、jQuery Mobile 以前の JavaScript ライブラリでも使用できます。
  • 本回答は、JavaScript、jQuery、HTML に関する基本的な知識を前提としています。
  • 本回答は、あくまでも理解を深めるための参考情報であり、公式ドキュメントに代わるものではありません。



jQuery Mobile: document.ready とページイベントを使ったサンプルコード

HTML

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>jQuery Mobile: document ready vs. page events</title>
  <link rel="stylesheet" href="https://code.jquery.com/mobile/1.4.5/jquery.mobile.min.css">
  <script src="https://code.jquery.com/jquery-3.5.1.slim.min.js"></script>
  <script src="https://code.jquery.com/mobile/1.4.5/jquery.mobile.min.js"></script>
</head>
<body>

  <div data-role="page" id="index">
    <div data-role="header">
      <h1>jQuery Mobile</h1>
    </div>
    <div data-role="content">
      <p>ページ読み込み完了時にメッセージを表示します。</p>
      <a href="#page2" data-role="button">次のページへ</a>
    </div>
  </div>

  <div data-role="page" id="page2">
    <div data-role="header">
      <h1>ページ2</h1>
    </div>
    <div data-role="content">
      <p>ページ遷移時にメッセージを表示します。</p>
      <a href="#index" data-role="button">前のページへ</a>
    </div>
  </div>

</body>
</html>

JavaScript

$(document).ready(function() {
  console.log("ドキュメントが読み込まれました。");
  $("#index").on("pageshow", function() {
    console.log("index ページが表示されました。");
  });
  $("#page2").on("pageshow", function() {
    console.log("page2 ページが表示されました。");
  });
});

このコードを実行すると、以下のメッセージが表示されます。

  • ブラウザを起動し、上記の HTML コードを含むファイルをロードすると、「ドキュメントが読み込まれました。」というメッセージが表示されます。
  • 「次のページへ」ボタンをクリックして page2 ページに遷移すると、「page2 ページが表示されました。」というメッセージが表示されます。

この例では、document.ready イベントを使用して、ドキュメント全体が読み込まれたときにメッセージを出力しています。また、pageshow イベントを使用して、特定のページが表示されたときにメッセージを出力しています。

このコードを参考に、document.ready イベントとページイベントを理解し、実際にアプリケーションで使用してみてください。




jQuery Mobile でページ読み込みや遷移を処理するその他の方法

delegate 構文を使用すると、イベントハンドラを動的に作成することができます。これは、イベントが発生するたびに個別にイベントハンドラを作成するよりも効率的です。

$(document).delegate("#page2", "pageshow", function() {
  console.log("page2 ページが表示されました。");
});

カスタムイベントを使用すると、独自のイベントを定義して、アプリケーション内の様々な場所で処理することができます。

$(document).trigger("page2:show");

$("#page2").on("page2:show", function() {
  console.log("page2 ページが表示されました。");
});

Ajax によるページ読み込み

Ajax を使用してページを読み込むと、pageinitpageshow などのイベントが正常に発生しない場合があります。このような場合は、以下の方法でイベントを発生させることができます。

$(document).on("mobileinit", function() {
  $(document).on("ajaxBeforeLoad", function(event, data) {
    var pageId = data.url.split("#")[1];
    $(document).trigger(pageId + ":init");
  });

  $(document).on("ajaxLoadComplete", function(event, data) {
    var pageId = data.url.split("#")[1];
    $(document).trigger(pageId + ":show");
  });
});

その他のライブラリ

jQuery Mobile 以外にも、ページ読み込みや遷移を処理するためのライブラリがいくつかあります。例えば、以下のようなライブラリがあります。

  • Backbone.js: MVC フレームワークであり、ルーティング機能を提供します。
  • AngularJS: SPA フレームワークであり、コンポーネントベースの開発を可能にします。
  • React: コンポーネントベースの JavaScript ライブラリであり、宣言的な UI を構築することができます。

どの方法を選択するかは、アプリケーションの要件や開発者の好みによって異なります。

jQuery Mobile には、document.ready イベントとページイベント以外にも、ページ読み込みや遷移を処理する様々な方法があります。これらの方法を理解し、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。


javascript jquery html


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