TypeScript 文字列数値変換
TypeScript で文字列を数値に変換する方法
TypeScript で文字列を数値に変換する方法はいくつかあります。それぞれの方法には特徴や注意点があるので、状況に応じて適切な方法を選択しましょう。
方法
parseInt() 関数
- 第二引数に基数を指定することができます。
- 整数をパースする際に使用します。
let str = "123";
let num: number = parseInt(str); // num は 123 になります
let str = "3.14";
let num: number = parseFloat(str); // num は 3.14 になります
Number() コンストラクタ
- 文字列を数値に変換する一般的な方法です。
let str = "456";
let num: number = Number(str); // num は 456 になります
単項プラス演算子 +
let str = "789";
let num: number = +str; // num は 789 になります
注意点
- 基数指定は、
parseInt()
関数の第二引数で行います。例えば、16進数の文字列をパースする場合はparseInt(str, 16)
のように指定します。 Number()
コンストラクタと単項プラス演算子は、文字列全体を数値に変換しようとします。数値以外の文字が含まれる場合、NaN
(Not a Number) が返されます。parseInt()
とparseFloat()
は、文字列の先頭から数値部分を読み取ります。文字列中に非数値文字が含まれる場合は、その部分までが数値として解釈されます。
例
let str1 = "123";
let str2 = "3.14";
let str3 = "abc";
let num1: number = parseInt(str1); // 123
let num2: number = parseFloat(str2); // 3.14
let num3: number = Number(str3); // NaN
let num4: number = +str1; // 123
適切な方法の選択
- 文字列の形式が不明な場合は
Number()
コンストラクタを使用してNaN
チェックを行うことを検討してください。 - 文字列の形式が確実な場合は単項プラス演算子が簡潔です。
- 一般的な数値変換には
Number()
コンストラクタまたは単項プラス演算子を使用できます。 - 浮動小数点数を扱う場合は
parseFloat()
を使用します。 - 整数に変換する場合は
parseInt()
を使用します。
これらの方法を理解し、適切に使い分けることで、TypeScript での文字列から数値への変換を効率的に行うことができます。
TypeScript での文字列から数値への変換: コード例
TypeScript で文字列を数値に変換する一般的な方法には、parseInt()
、parseFloat()
、Number()
コンストラクタ、および単項プラス演算子があります。それぞれの方法のコード例と説明を以下に示します。
コード例
整数に変換します。
let str = "123";
let num: number = parseInt(str); // num は 123 になります
浮動小数点数値に変換します。
let str = "3.14";
let num: number = parseFloat(str); // num は 3.14 になります
一般的な数値変換に使用します。
let str = "456";
let num: number = Number(str); // num は 456 になります
let str = "789";
let num: number = +str; // num は 789 になります
コード例と説明
let str1 = "123";
let str2 = "3.14";
let str3 = "abc";
// parseInt() の使用例
let num1: number = parseInt(str1); // num1 は 123 になります
let num1WithRadix: number = parseInt(str1, 16); // 16進数としてパース (195)
// parseFloat() の使用例
let num2: number = parseFloat(str2); // num2 は 3.14 になります
// Number() コンストラクタの使用例
let num3: number = Number(str3); // num3 は NaN (Not a Number) になります
// 単項プラス演算子の使用例
let num4: number = +str1; // num4 は 123 になります
- 数値以外の文字が含まれる場合、
NaN
が返されることがあります。 parseInt()
の第二引数で基数を指定できます。Number()
コンストラクタと単項プラス演算子は、文字列全体を数値に変換しようとします。parseInt()
とparseFloat()
は、文字列の先頭から数値部分を読み取ります。
代替方法
Math.floor() と Math.ceil()
Math.ceil()
は小数点以下を切り上げます。- 小数点を切り捨てたり切り上げる場合に使用します。
let str = "3.14";
let num: number = parseFloat(str); // num は 3.14 になります
let roundedDown: number = Math.floor(num); // roundedDown は 3 になります
let roundedUp: number = Math.ceil(num); // roundedUp は 4 になります
カスタム変換関数
- 特定のフォーマットの文字列を数値に変換する場合や、エラー処理が必要な場合に便利です。
function customParse(str: string): number {
// カスタム変換ロジックを実装
// 例えば、通貨形式の文字列を数値に変換する
return parseFloat(str.replace(/\$|,/g, ""));
}
正規表現による抽出
- 文字列から数値部分を抽出して変換する場合に使用します。
let str = "Price: $123.45";
let numStr = str.match(/\d+\.\d+/)[0]; // 数値部分を抽出
let num: number = parseFloat(numStr); // num は 123.45 になります
- カスタム変換関数や正規表現による抽出は、より柔軟な処理が可能ですが、実装が複雑になる場合があります。
Math.floor()
とMath.ceil()
は数値を丸めるための関数であり、文字列の変換そのものではありません。
- 文字列から数値部分を抽出する必要がある場合は正規表現を使用します。
- 特殊なフォーマットの文字列やエラー処理が必要な場合はカスタム変換関数を作成します。
- 小数点の切り捨てや切り上げが必要な場合は
Math.floor()
やMath.ceil()
を使用します。 - 基本的な数値変換には
parseInt()
、parseFloat()
、Number()
コンストラクタ、または単項プラス演算子を使用します。
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