TypeScript初心者でもわかる!String型とstring型の使い分け

2024-04-02

TypeScriptにおけるString型とstring型の違い

String型string型は、基本的に同じ意味で、文字列を表す型です。

唯一の違いは、String型はオブジェクト型であるのに対し、string型はプリミティブ型であることです。

詳細:

  • String型:
    • Stringというクラスのインスタンスを表します。
    • メソッドやプロパティを持ちます。
    • 例: .length, .toUpperCase(), .charAt()
    • 以下のように、new演算子を使って生成できます。
      const str1: String = new String("Hello");
      
  • string型:
    • 文字列リテラルそのものを表します。
    • 例: "Hello", 'World'
    • 以下のように、文字列リテラルを直接記述できます。
      const str2: string = "Hello, world!";
      
  • ほとんどの場合、string型で十分です。
  • String型のメソッドやプロパティが必要な場合のみ、String型を使用します。

例:

// 文字列の長さを取得する
const str: string = "Hello, world!";
const length: number = str.length; // OK

// 文字列を大文字に変換する
const str: String = new String("Hello, world!");
const upperCase: string = str.toUpperCase(); // OK

// 文字列リテラルを直接使用
const str: string = "Hello, world!";
console.log(str); // "Hello, world!" // OK



// 1. String型とstring型の変数を定義
const str1: String = new String("Hello");
const str2: string = "World";

// 2. String型のメソッドを使用
console.log(str1.length); // 5

// 3. string型はメソッドを使用できない
// console.log(str2.length); // エラー: プロパティ 'length' は 'string' 型には存在しません。

// 4. String型とstring型の比較
console.log(str1 === str2); // false

// 5. String型をstring型に変換
const str3: string = str1.toString();
console.log(str3); // "Hello"

// 6. string型をString型に変換
const str4: String = new String(str2);
console.log(str4); // "World"

実行結果:

5
エラー: プロパティ 'length' は 'string' 型には存在しません。
false
Hello
World

解説:

  • 1行目: String型string型の変数を定義しています。
  • 2行目: String型の変数に対してlengthメソッドを使用しています。

このコードを実行することで、String型string型の違いをより深く理解することができます。

補足:

  • String型はオブジェクト型なので、===演算子で比較すると、値だけでなく、参照も比較されます。



文字列比較

// 厳密な比較 (値と参照)
const str1: String = new String("Hello");
const str2: String = new String("Hello");

console.log(str1 === str2); // false

// 緩い比較 (値のみ)
const str3: string = "Hello";
const str4: string = "Hello";

console.log(str3 === str4); // true

型ガード

function isString(value: any): value is string {
  return typeof value === "string";
}

const str1: any = "Hello";

if (isString(str1)) {
  // str1 は string 型であることが保証される
  console.log(str1.length); // 5
}

型アサーション

const str1: any = "Hello";

const str2 = str1 as string;

console.log(str2.length); // 5

typeof 演算子

const str1: any = "Hello";

const str2 = typeof str1 === "string" ? str1 : "";

console.log(str2); // "Hello"
  • String.prototype.valueOf() メソッドを使用すると、String型のオブジェクトをstring型に変換できます。
  • String() コンストラクタを使用すると、string型の値をString型のオブジェクトに変換できます。

String型string型は、基本的に同じ意味ですが、オブジェクト型とプリミティブ型の違いがあるため、いくつかの点で違いがあります。

これらの違いを理解することで、TypeScript での文字列操作をより効率的に行うことができます。


typescript


型エイリアス、型ガード、as演算子、ライブラリ:TypeScriptで整数型プロパティを扱う

型エイリアスを使用するこの方法では、number型エイリアスAgeを作成し、それをクラスプロパティageの型として使用します。利点:読みやすく、コードの意味が分かりやすい型エイリアスを使い回すことで、コードの冗長性を減らせる型エイリアスが増えすぎると、コードが煩雑になる...


オブジェクト操作の幅を広げる! TypeScriptにおける「for-in ステートメント」の代替方法

概要TypeScriptにおける「for-in ステートメント」は、オブジェクトのプロパティを反復処理するための構文です。オブジェクト内のすべてのプロパティ名に対して処理を実行することができます。構文変数propertyName: 現在のループで処理されているプロパティ名を表す変数です。型は string になります。...


TypeScript オブジェクトを JSON オブジェクトで初期化する:オブジェクトリテラル、constructor、Object.assign、ライブラリの比較

TypeScript オブジェクトを JSON オブジェクトで初期化する方法はいくつかあります。 以下に、最も一般的な方法をいくつか紹介します。オブジェクトリテラルこれは、TypeScript オブジェクトを初期化する最も簡単な方法です。 JSON オブジェクトと同じように、プロパティ名と値のペアをカンマで区切って記述します。...


TypeScript と npm-install を用いた Angular での Base64 エンコーディング/デコーディング

このチュートリアルでは、Angular 2+ で文字列を Base64 エンコード/デコードする方法を、TypeScript と npm-install を使って分かりやすく解説します。Base64 エンコーディングは、バイナリデータを ASCII 文字列に変換する手法です。主に、画像やテキストファイルを安全に送信するために使用されます。...


TypeScriptのneverキーワードで型システムを強化! エラーを防ぐ使い方とサンプルコード

neverキーワードは、主に以下の2つの場面で使用されます。例外をスローする関数の場合上記の例では、error関数は常に例外をスローするため、neverを返します。これは、コンパイラがこの関数が決して正常終了しないことを認識し、潜在的なエラーを防ぐのに役立ちます。...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



TypeScript エラー "Typescript Type 'string' is not assignable to type 'number'" の解決方法

原因このエラーが発生する理由は、JavaScript と TypeScript は異なる型システムを持っているためです。 JavaScript では、すべての値は動的に型付けされます。つまり、変数の型は実行時に決定されます。一方、TypeScript は静的型付け言語です。つまり、変数の型はコンパイル時に決定されます。


【徹底解説】TypeScriptで配列を扱う!「Array」と「string[]」の違いと使い分け

Array<string> と string[] は、どちらも「文字列の配列」を表す型であり、機能面 で 違いはありません。どちらを使うべきかは、好み の問題 です。詳細:Array<string> はジェネリック構文を用いた書き方です。ジェネリックとは、型を抽象化して様々なデータ型に適用できるようにする仕組みです。


JSON.parse()とinterfaceを使用してJSON文字列を解析する

JSON文字列を解析するには、主に以下の2つの方法があります。JSON. parse()は、JSON文字列をJavaScriptオブジェクトに変換する組み込み関数です。interfaceとtypeを使用して、JSONオブジェクトの構造を定義することができます。


discriminated unionで異なるフォーマットの日付を扱う

TypeScriptで日付を扱う場合、いくつかの方法があります。Date型を使う最も一般的な方法は、Date型を使うことです。Date型は、年、月、日、時、分、秒などの情報を含むオブジェクトです。Date型の利点と欠点利点: 使いやすい利点: