背景画像を拡大する方法

2024-09-22

HTML、CSSにおける背景画像の拡大方法

HTMLでは、<div><img>などの要素に背景画像を設定することができます。しかし、デフォルトでは画像が要素内に収まるように表示されるため、要素全体を覆うためにはCSSの属性を使用する必要があります。

CSS属性の使用

  1. background-size: この属性を使用すると、背景画像のサイズを指定できます。

    • cover: 画像を要素の幅または高さに合わせて拡大し、残りの部分を切り取ります。
    • contain: 画像を要素内に収まるように縮小し、アスペクト比を維持します。
    • center: 画像の中心を要素の中心に配置します。

<div id="my-div">
</div>
#my-div {
  width: 300px;
  height: 200px;
  background-image: url("my-image.jpg");
  background-size: cover;
  background-position: center;
}

この例では、<div>要素に背景画像を設定し、background-size: coverを使用して画像を要素全体に拡大し、background-position: centerを使用して画像の中心を要素の中心に配置しています。

注意

  • background-size: containを使用すると、画像が要素内に収まるように縮小されますが、要素の全体を覆わない場合があります。
  • background-size: coverを使用すると、画像の一部が切り取られる可能性があります。画像の品質を維持するために、適切なアスペクト比の画像を使用することをおすすめします。



HTML要素全体を覆う背景画像の拡大方法:コード例解説

コード例1:基本的な例

<div id="my-div">
  </div>
#my-div {
  width: 300px;
  height: 200px;
  background-image: url("my-image.jpg");
  background-size: cover;
  background-position: center;
}
  • CSS部分
    • widthheightで要素のサイズを指定しています。
    • background-imageで背景画像のパスを指定します。
    • background-size: cover: このプロパティが最も重要です。画像を要素の幅または高さに合わせて拡大し、残りの部分を切り取ります。これにより、画像が要素全体を完全に覆うようになります。
    • background-position: center: 画像の中心を要素の中心に配置します。
  • HTML部分

コード例2:画像の固定とスクロール

body {
  margin: 0;
  height: 100vh; /* viewport heightの略。画面の高さを指定 */
}

.background-image {
  background-image: url("my-image.jpg");
  background-size: cover;
  background-position: center;
  height: 100vh; /* viewport heightの略。画面の高さを指定 */
  width: 100vw; /* viewport widthの略。画面の幅を指定 */
  position: fixed; /* 画像を固定 */
  top: 0;
  left: 0;
}
  • CSS部分
    • body要素にマージンを0に設定し、height: 100vhで画面全体の高さを占めるようにします。
    • position: fixedにより、画像を画面に対して固定し、スクロールしても画像が動かないようにします。
  • HTML部分

コード例解説

  • background-repeat:
    • no-repeat: 画像を繰り返さない(デフォルト)
    • repeat: 画像を水平方向と垂直方向に繰り返す
  • background-position:
    • center: 中央揃え
    • top, bottom, left, right: 上、下、左、右に配置
  • background-size:
    • cover: 画像を要素に合わせる
    • contain: 画像を要素内に収める
  • position: fixedを使うと、画像を画面に固定することができます。
  • background-positionで画像の位置を調整し、background-repeatで画像の繰り返し方を設定できます。
  • background-size: coverが、背景画像を要素全体に拡大する際に最もよく使用されます。

ポイント

  • 応答性の高いデザインにするために、メディアクエリを利用して、異なる画面サイズに合わせてスタイルを調整することもできます。
  • 複数の要素に同じスタイルを適用したい場合は、クラス名を使ってスタイルを定義すると便利です。
  • 画像のサイズやアスペクト比によって、表示結果が変わる場合があります。



JavaScriptによる動的な処理

CSSだけで背景画像の拡大を行うのが一般的ですが、JavaScriptを使うことでより柔軟な制御が可能です。

const element = document.getElementById('my-div');
const image = new Image();
image.onload = () => {
  const width = element.clientWidth;
  const height = element.clientHeight;
  const imageRatio = image.width / image.height;
  const containerRatio = width / height;

  if (imageRatio > containerRatio) {
    // 画像が横長の場合
    element.style.backgroundImage = `url(${image.src})`;
    element.style.backgroundSize = '100% auto';
  } else {
    // 画像が縦長の場合
    element.style.backgroundImage = `url(${image.src})`;
    element.style.backgroundSize = 'auto 100%';
  }
};
image.src = 'my-image.jpg';
  • デメリット
    • CSSだけで完結するよりもコード量が増える。
    • JavaScriptの実行環境によっては、パフォーマンスが低下する可能性がある。
  • メリット
    • 画像の読み込み後に動的にサイズを調整できる。
    • JavaScriptの他の機能と組み合わせて、より複雑な処理が可能。

SVGの利用

SVG(Scalable Vector Graphics)は、ベクター形式の画像で、拡大縮小しても画質が劣化しません。背景画像としてSVGを使用することで、CSSだけで簡単に拡大縮小ができます。

<div id="my-div">
  <svg width="100%" height="100%">
    <image href="my-image.svg" width="100%" height="100%" />
  </svg>
</div>
  • デメリット
    • SVGに対応していないブラウザでは表示されない。
    • SVGの作成には専門的な知識が必要な場合がある。
  • メリット
    • ベクトル画像なので、高解像度でも綺麗に表示できる。
    • CSSで簡単に拡大縮小ができる。

CSSの他のプロパティ

  • background-repeat
    背景画像の繰り返し方を指定します。no-repeatの他に、repeat-xrepeat-yなどがあります。
  • object-fit
    <img>要素に対して、画像の表示方法を指定します。covercontainなどを指定することで、背景画像と同様のことができます。

CSSプリプロセッサ

選択する際のポイント

  • パフォーマンス
    JavaScriptの処理は、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
  • ブラウザ対応
    SVGは全てのブラウザでサポートされているわけではありません。
  • 画質
    SVGを使用すると、高解像度でも綺麗に表示できます。
  • 柔軟性
    JavaScriptを使用すると、より柔軟な制御が可能です。
  • シンプルさ
    CSSだけで完結できれば、最もシンプルです。

html css background-image



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