【初心者向け】JavaScriptで動的にscript要素を追加する3つの方法
JavaScriptとHTMLにおけるdocument.write()で<script>タグを分割する理由
問題点
動作の不確実性
ブラウザによって、document.write()で挿入された<script>タグの動作が異なります。
- 実行されない
- 一部のみ実行される
- エラーが発生する
これらの問題は、ブラウザのバージョンや設定によっても変化するため、確実に動作させることは困難です。
並列ダウンロードの阻害
<script>タグは、ブラウザがHTML文書を解析する過程でダウンロードされます。document.write()で<script>タグを挿入すると、その後のダウンロードが一時停止し、ページ全体の読み込みが遅くなります。
デバッグの困難
document.write()で挿入された<script>タグは、通常の**<script>**タグとは異なる動作をするため、デバッグが困難になります。
解決策:<script>タグを分割する
これらの問題を解決するために、<script>タグを分割して記述する方法があります。
- document.write()で<script>タグの開始部分のみを記述する。
- スクリプトの内容を別のファイルに記述する。
- **document.write()**で、別のファイルへのパスを記述する。
// document.write()で<script>タグの開始部分のみを記述
document.write('<script>');
// 別のファイルに記述したスクリプトの内容を読み込む
var script = document.createElement('script');
script.src = 'path/to/script.js';
// document.write()で別のファイルへのパスを記述
document.write(script.outerHTML);
// </script>タグは記述しない
この方法により、以下のメリットを得られます。
HTMLファイル:
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Document</title>
</head>
<body>
<h1>サンプル</h1>
<p>このページは、document.write()でscriptタグを分割する方法を示しています。</p>
<script>
// document.write()で<script>タグの開始部分のみを記述
document.write('<script>');
</script>
<script src="path/to/script.js"></script>
</body>
</html>
script.js:
// 別のファイルに記述したスクリプトの内容
console.log('スクリプトが読み込まれました');
// ここにスクリプトの内容を記述
実行結果:
ブラウザのコンソールに以下のメッセージが表示されます。
スクリプトが読み込まれました
このサンプルコードでは、document.write()で<script>タグの開始部分のみを記述し、別のファイルに記述したスクリプトの内容を読み込んでいます。
ポイント
- 別のファイルへのパスは、相対パスまたは絶対パスを使用できます。
- 別のファイルには、JavaScriptのコードを記述することができます。
- document.write()で<script>タグを分割することで、上記のメリットを得ることができます。
document.write()で<script>タグを分割する以外的方法
createElement()とappendChild()
createElement()メソッドを使用して<script>要素を作成し、**appendChild()**メソッドを使用してDOMに追加する方法です。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Document</title>
</head>
<body>
<h1>サンプル</h1>
<p>このページは、createElement()とappendChild()でscript要素を追加する方法を示しています。</p>
<script>
// createElement()で<script>要素を作成
var script = document.createElement('script');
// script要素の属性を設定
script.src = 'path/to/script.js';
// DOMに追加
document.body.appendChild(script);
</script>
</body>
</html>
innerHTML
innerHTMLプロパティを使用して、<script>要素を含むHTML文字列を直接DOMに追加する方法です。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Document</title>
</head>
<body>
<h1>サンプル</h1>
<p>このページは、innerHTMLプロパティでscript要素を追加する方法を示しています。</p>
<script>
// innerHTMLプロパティを使用してscript要素を追加
document.body.innerHTML += '<script src="path/to/script.js"></script>';
</script>
</body>
</html>
async属性とdefer属性
async属性またはdefer属性を**<script>**要素に追加することで、スクリプトの読み込みと実行を制御する方法です。
- async属性: スクリプトの読み込みが完了したら、すぐに実行されます。他のスクリプトの読み込みを待機しません。
- defer属性: スクリプトの読み込みが完了したら、DOMContentLoadedイベントが発生するまで実行されません。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Document</title>
</head>
<body>
<h1>サンプル</h1>
<p>このページは、async属性とdefer属性でscript要素の読み込みを制御する方法を示しています。</p>
<script src="path/to/script.js" async></script>
<script src="path/to/script2.js" defer></script>
</body>
</html>
これらの方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。詳細は以下の参考資料を参照してください。
javascript html