【初心者向け】JavaScriptで動的にscript要素を追加する3つの方法

2024-04-07

JavaScriptとHTMLにおけるdocument.write()で<script>タグを分割する理由

問題点

動作の不確実性

ブラウザによって、document.write()で挿入された<script>タグの動作が異なります。

  • 実行されない
  • 一部のみ実行される
  • エラーが発生する

これらの問題は、ブラウザのバージョンや設定によっても変化するため、確実に動作させることは困難です。

並列ダウンロードの阻害

<script>タグは、ブラウザがHTML文書を解析する過程でダウンロードされます。document.write()<script>タグを挿入すると、その後のダウンロードが一時停止し、ページ全体の読み込みが遅くなります。

デバッグの困難

document.write()で挿入された<script>タグは、通常の**<script>**タグとは異なる動作をするため、デバッグが困難になります。

解決策:<script>タグを分割する

これらの問題を解決するために、<script>タグを分割して記述する方法があります。

  1. document.write()<script>タグの開始部分のみを記述する。
  2. スクリプトの内容を別のファイルに記述する。
  3. **document.write()**で、別のファイルへのパスを記述する。
// document.write()で<script>タグの開始部分のみを記述
document.write('<script>');

// 別のファイルに記述したスクリプトの内容を読み込む
var script = document.createElement('script');
script.src = 'path/to/script.js';

// document.write()で別のファイルへのパスを記述
document.write(script.outerHTML);

// </script>タグは記述しない

この方法により、以下のメリットを得られます。




HTMLファイル:

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Document</title>
</head>
<body>
    <h1>サンプル</h1>
    <p>このページは、document.write()でscriptタグを分割する方法を示しています。</p>
    <script>
        // document.write()で<script>タグの開始部分のみを記述
        document.write('<script>');
    </script>
    <script src="path/to/script.js"></script>
</body>
</html>

script.js:

// 別のファイルに記述したスクリプトの内容

console.log('スクリプトが読み込まれました');

// ここにスクリプトの内容を記述

実行結果:

ブラウザのコンソールに以下のメッセージが表示されます。

スクリプトが読み込まれました

このサンプルコードでは、document.write()<script>タグの開始部分のみを記述し、別のファイルに記述したスクリプトの内容を読み込んでいます。

ポイント

  • 別のファイルへのパスは、相対パスまたは絶対パスを使用できます。
  • 別のファイルには、JavaScriptのコードを記述することができます。
  • document.write()<script>タグを分割することで、上記のメリットを得ることができます。



document.write()で<script>タグを分割する以外的方法

createElement()とappendChild()

createElement()メソッドを使用して<script>要素を作成し、**appendChild()**メソッドを使用してDOMに追加する方法です。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Document</title>
</head>
<body>
    <h1>サンプル</h1>
    <p>このページは、createElement()とappendChild()でscript要素を追加する方法を示しています。</p>
    <script>
        // createElement()で<script>要素を作成
        var script = document.createElement('script');

        // script要素の属性を設定
        script.src = 'path/to/script.js';

        // DOMに追加
        document.body.appendChild(script);
    </script>
</body>
</html>

innerHTML

innerHTMLプロパティを使用して、<script>要素を含むHTML文字列を直接DOMに追加する方法です。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Document</title>
</head>
<body>
    <h1>サンプル</h1>
    <p>このページは、innerHTMLプロパティでscript要素を追加する方法を示しています。</p>
    <script>
        // innerHTMLプロパティを使用してscript要素を追加
        document.body.innerHTML += '<script src="path/to/script.js"></script>';
    </script>
</body>
</html>

async属性とdefer属性

async属性またはdefer属性を**<script>**要素に追加することで、スクリプトの読み込みと実行を制御する方法です。

  • async属性: スクリプトの読み込みが完了したら、すぐに実行されます。他のスクリプトの読み込みを待機しません。
  • defer属性: スクリプトの読み込みが完了したら、DOMContentLoadedイベントが発生するまで実行されません。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Document</title>
</head>
<body>
    <h1>サンプル</h1>
    <p>このページは、async属性とdefer属性でscript要素の読み込みを制御する方法を示しています。</p>
    <script src="path/to/script.js" async></script>
    <script src="path/to/script2.js" defer></script>
</body>
</html>

これらの方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。詳細は以下の参考資料を参照してください。


javascript html


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