Node.js + Express で複数パラメータを扱う Web アプリケーション開発

2024-07-27

Express で URL に複数のパラメータを使用する

Express では、2 種類のパラメータを主に使用します。

パスパラメータ

パスパラメータは、URL のパス内にコロン (:) で囲まれた形式で定義されます。例えば、次のような URL です。

/users/:id/books/:bookId

この例では、usersbooks は静的セグメントで、:id:bookId はパスパラメータです。リクエストが上記の URL に到達すると、Express はパラメータの値を req.params オブジェクトに格納します。このオブジェクトを使用して、パラメータ値にアクセスできます。

app.get('/users/:id/books/:bookId', function(req, res) {
  const userId = req.params.id;
  const bookId = req.params.bookId;
  // パラメータ値を使用して処理を行う
});

クエリパラメータ

クエリパラメータは、URL の末尾に ? 記号の後に続く形で定義されます。例えば、次のような URL です。

/search?q=キーワード&sort=価格
app.get('/search', function(req, res) {
  const keyword = req.query.q;
  const sort = req.query.sort;
  // クエリパラメータ値を使用して処理を行う
});

複数のパラメータを使用する

URL に複数の同名パラメータを含めることもできます。例えば、次のような URL です。

/tags/javascript/jquery/ajax

この例では、javascriptjqueryajax はすべてタグを表すパラメータです。Express は、同名のパラメータを配列として req.query オブジェクトに格納します。

app.get('/tags/:tagName+', function(req, res) {
  const tags = req.query.tagName;
  // タグ配列を使用して処理を行う
});



まず、必要なライブラリをインストールします。

npm install express

次に、Express アプリケーションを作成します。

const express = require('express');
const app = express();

ルートの定義

ユーザーと商品情報を扱う 2 つのルートを定義します。

// ユーザー情報取得
app.get('/users/:id', function(req, res) {
  const userId = req.params.id;
  // データベースからユーザー情報取得
  const user = getUserById(userId);
  if (user) {
    res.json(user);
  } else {
    res.status(404).send('ユーザーが見つかりません');
  }
});

// 商品情報取得
app.get('/products/:productId', function(req, res) {
  const productId = req.params.productId;
  const categoryId = req.query.categoryId;
  // データベースから商品情報取得
  const product = getProductById(productId, categoryId);
  if (product) {
    res.json(product);
  } else {
    res.status(404).send('商品が見つかりません');
  }
});

上記のコードでは、getUserByIdgetProductById は、仮の関数として定義されています。実際のアプリケーションでは、データベースから実際にデータを取得するロジックを実装する必要があります。

アプリケーションの実行

最後に、アプリケーションを起動します。

app.listen(3000, function() {
  console.log('サーバーを起動しました。ポート: 3000');
});

これで、ブラウザで次の URL にアクセスすると、対応する情報が JSON 形式で返されます。

  • ユーザー情報: http://localhost:3000/users/123
  • 商品情報: http://localhost:3000/products/456?categoryId=2
  • この例では、基本的なパラメータの取得方法のみを示しています。実際には、バリデーションやエラー処理などのロジックを追加する必要があります。
  • パラメータの型チェックやサニタイズを行うことも重要です。
  • より複雑なパラメータ構造を扱う場合は、専用のライブラリを使用するのも有効です。



カスタムミドルウェアを作成して、パラメータの処理をカプセル化することができます。例えば、次のようにパラメータのバリデーションを行うミドルウェアを作成できます。

function validateUserIdParam(req, res, next) {
  const userId = req.params.id;
  if (!isValidUserId(userId)) {
    res.status(400).send('無効なユーザー ID です');
    return;
  }
  next();
}

app.get('/users/:id', validateUserIdParam, function(req, res) {
  // ユーザー情報取得処理
});

このミドルウェアをルートハンドラーの前に呼び出すことで、req.params.id の値が有効なユーザー ID であることを確認できます。

ルートパラメータの制約

Express 4.0 以降では、ルートパラメータに対して制約を定義することができます。例えば、次のように :id パラメータが数値であることを制約できます。

app.get('/users/:id(\\d+)', function(req, res) {
  // ユーザー情報取得処理
});

この制約が満たされない場合、Express は自動的に 400 バッドリクエストエラーを返します。

第三者ライブラリの利用

Express と統合できる、パラメータ処理を専門としたライブラリもいくつかあります。例えば、express-param-validatorbody-parser などのライブラリが人気です。

これらのライブラリは、より複雑なパラメータ構造の処理や、バリデーション、サニタイズなどの機能を提供します。

上記以外にも、状況に応じてさまざまなアプローチが考えられます。適切な方法は、アプリケーションの要件や開発者の好みによって異なります。


node.js express



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