Node.jsで静的ファイルサーバー作成

2024-09-01

Node.jsで静的ファイルサーバーを構築する

Node.jsを用いて簡単なファイルサーバーを構築する方法について説明します。このサーバーは、HTTPプロトコルを通じて静的なファイル(HTML、CSS、JavaScriptなど)を提供します。

モジュールのインストール

まず、必要なモジュールをインストールします。httpモジュールはNode.jsに標準で含まれていますが、pathモジュールは追加でインストールする必要があります。

npm install path

サーバーの作成

次に、HTTPサーバーを作成します。以下は、基本的なサーバーのコードです。

const http = require('http');
const path = require('path');

const server = http.createServer((req, res) => {
  // ファイルのパスを取得
  const filePath = path.join(__dirname, 'public', req.url);

  // ファイルを読み込む
  fs.readFile(filePath, (err, data) => {
    if (err) {
      res.writeHead(404);
      res.end('File not found');
    } else {
      res.writeHead(200, {'Content-Type': 'text/html'});
      res.end(data);
    }
  });
});

server.listen   (3000, () => {
  console.log('Server listening on port 3000');
});

コードの解説

  • res.end: HTTPレスポンスを送信します。
  • res.writeHead: HTTPヘッダーを設定します。
  • fs.readFile: ファイルを読み込みます。
  • path.join: ファイルのパスを組み立てます。
  • res: HTTPレスポンスオブジェクト。
  • http.createServer: HTTPサーバーを作成します。

ファイルの配置

このコードでは、publicディレクトリに静的なファイルを配置することを想定しています。サーバーを起動すると、http://localhost:3000にアクセスすることで、publicディレクトリ内のファイルが提供されます。


  • publicディレクトリ内にindex.htmlファイルがある場合、http://localhost:3000/index.htmlにアクセスすることで、index.htmlファイルの内容が表示されます。
 


コードの全体像

先ほどのコードは、Node.jsの標準モジュールであるhttppathを使って、シンプルなHTTPサーバーを構築しています。このサーバーは、クライアントからリクエストを受けると、指定されたファイルを読み込んでレスポンスとして返します。

コードの各部分の解説

const http = require('http');
const path = require('path');

const server = http.createServer((req, res) => {
  // ファイルのパスを取得
  const filePath = path.join(__dirname, 'public', req.url);

  // ファイルを読み込む
  fs.readFile(filePath, (err, data) => {
    if (err) {
      res.writeHead(404);
      res.end('File not found');
    } else {
      res.writeHead(200, {'Content-Type': 'text/html'});
      res.end(data);
    }
  });
});

server.listen   (3000, () => {
  console.log('Server listening on port 3000');
});

1. モジュールのインポート
 

  • pathモジュール: ファイルのパスを操作するためのモジュールです。
  • httpモジュール: HTTPサーバーを作成するためのモジュールです。
  1. HTTPサーバーの作成

    • http.createServer()でHTTPサーバーを作成し、server変数に格納します。
    • (req, res)の部分は、リクエストを受け取った際に実行されるコールバック関数です。
      • req: クライアントからのリクエストオブジェクトです。
      • res: サーバーからクライアントへのレスポンスオブジェクトです。
  2. ファイルパスの取得

  3. ファイルの読み込み

  4. サーバーの起動

コードのポイント

  • res.end: レスポンスボディを送信し、レスポンスを終了します。
  • req.url: クライアントがリクエストしたURLのパス部分です。
  • __dirname: 現在のファイルのディレクトリを表します。

応用

このコードをベースに、以下のような機能を追加することができます。

  • ルーティング
    異なるURLに対して、異なる処理を行う。
  • エラー処理
    より詳細なエラー処理を行う。
  • ファイルの種類による処理
    ファイルの種類に応じて、異なるコンテンツタイプを設定する。
  • ディレクトリの閲覧
    ファイルだけでなく、ディレクトリの中身を表示する。

このコードは、Node.jsで非常にシンプルな静的ファイルサーバーを構築するための基本的な例です。このコードを理解することで、より複雑なWebアプリケーションの開発へと進んでいくことができます。

より詳しく知りたい場合は、以下のキーワードで検索してみてください。

  • Express.js (より高度なWebアプリケーションフレームワーク)
  • Node.js 静的ファイル
  • Node.js ファイルシステム
  • Node.js HTTPサーバー



Express.js を使う

Express.jsは、Node.jsでWebアプリケーションを開発するための最も人気のあるフレームワークの一つです。Express.jsを使うと、ルーティングやミドルウェアなど、Webアプリケーション開発に必要な機能を簡単に実装できます。

Express.jsを使った例

const express = require('express');
const app = express();
const path = require('path');

const port = process.env.PORT || 3000;

app.use(express.static(path.join(__dirname, 'publ   ic')));

app.listen(port, () => {
  console.log(`Server listening on port ${port}`);
});

Express.jsを使うことで、わずか数行のコードで静的ファイルサーバーを構築できます。

Koa.js を使う

Koa.jsは、Express.jsの作者によって開発された、より軽量でシンプルなWebフレームワークです。Express.jsと同様に、ミドルウェアを使ってアプリケーションを構築できます。

Koa.jsを使った例

const Koa = require('koa');
const serve = require('koa-static');
const path = require('path');

const app = new Koa();

app.use(serve(path.join(__dirname   , 'public')));

app.listen(3000);
  • koa-static
    Koa.jsで静的ファイルを提供するためのミドルウェアです。

connect を使う

connectは、Express.jsの基盤となるミドルウェアモジュールです。Express.jsほど機能は豊富ではありませんが、シンプルなHTTPサーバーを構築したい場合に適しています。

connectを使った例

const connect = require('connect');
const static = require('serve-static');
const path = require('path');

const app = connect();

app.use(static(path.join(__dirname, 'public')));

app.listen(3000);
  • Fastify
    高性能なWebフレームワークで、特に大規模なアプリケーションに適しています。
  • Hapi.js
    高度な機能と柔軟性を備えたWebフレームワークです。

どの方法を選ぶべきか

どの方法を選ぶかは、プロジェクトの規模や複雑さ、開発者の好みによって異なります。

  • 高いパフォーマンス
    Fastifyがおすすめです。
  • 大規模なWebアプリケーション
    Express.js、Hapi.js、Fastifyがおすすめです。
  • シンプルな静的ファイルサーバー
    Express.js、Koa.js、connectがおすすめです。

Node.jsで静的ファイルサーバーを作成する方法には、様々な選択肢があります。それぞれのフレームワークやモジュールには特徴があり、プロジェクトに適したものを選ぶことが重要です。

どの方法を選ぶか迷った場合は、以下の点を考慮してみてください。

  • コミュニティの活発さ
  • 開発者の経験
  • 必要な機能
  • プロジェクトの規模
  • Fastify
  • Hapi.js
  • connect
  • Koa.js
  • Express.js
  • Node.js フレームワーク

node.js http fileserver



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