Mochaでコードカバレッジを測定する方法

2024-04-02

Mochaでコードカバレッジ

コードカバレッジとは、テストによって実行されたコード行の割合を測定する指標です。コードカバレッジ率が高ければ高いほど、テストによって多くのコードが実行されたことになり、潜在的なバグやエラーを見つける可能性が高くなります。

MochaとIstanbul

Mochaは、JavaScriptで書かれたテストコードを実行するためのフレームワークです。テストコードは、describeitなどのブロックを使って記述します。Istanbulは、テスト実行時にコードカバレッジを測定するツールです。Istanbulは、コードにインストルメンテーションと呼ばれる処理を施し、実行された行数を記録します。

Mochaでコードカバレッジを測定するには、以下の手順が必要です。

  1. Istanbulをインストールする
npm install istanbul
  1. テストコードファイルにIstanbulのインストルメンテーションを適用する
mocha --require istanbul/lib/instrument --recursive test
  1. テストを実行する
mocha test
  1. コードカバレッジレポートを生成する
istanbul report

Istanbulは、コードカバレッジレポートをHTML形式で生成します。レポートには、テスト対象コード全体のコードカバレッジ率、ファイルごとのコードカバレッジ率、実行されなかった行などが表示されます。

コードカバレッジ率を向上させるには、以下の方法があります。

  • テストケースを増やす
  • テスト対象コードを分割して、個別にテストする
  • 条件分岐やループなどを網羅するテストコードを書く

MochaとIstanbulを組み合わせることで、Node.js開発においてコードカバレッジを簡単に測定することができます。コードカバレッジを測定することで、テストの網羅性を向上させ、コードの品質と信頼性を高めることができます。

補足

  • MochaとIstanbul以外にも、Jest、Karmaなどのテストフレームワークと、NYC、Coverallsなどのコードカバレッジツールがあります。
  • コードカバレッジ率は、テストの網羅性を測る指標の一つですが、100%であることが必ずしも良いわけではありません。
  • コードカバレッジ率を向上させることよりも、重要なテストケースを書くことに重点を置くべきです。



// ファイル: add.js

function add(a, b) {
  return a + b;
}

module.exports = add;
// ファイル: add.test.js

const assert = require('assert');
const add = require('./add');

describe('add()', function() {
  it('should return the sum of two numbers', function() {
    assert.equal(add(1, 2), 3);
    assert.equal(add(1.5, 2.5), 4);
  });
});

コードカバレッジを測定するには、以下のコマンドを実行します。

mocha --require istanbul/lib/instrument --recursive test

実行すると、以下の出力が表示されます。

Started
  add
    ✓ should return the sum of two numbers (5ms)

Finished in 0.002s

1 test, 2 assertions, 0 failures, 0 errors

Coverage: 100% of statements (1/1), 100% of branches (1/1), 100% of functions (1/1), 100% of lines (1/1)

この出力から、add() 関数のテストコードによって、すべてのコード行が実行されたことがわかります。

コードカバレッジレポート

Istanbulは、コードカバレッジレポートをHTML形式で生成します。レポートには、以下の情報が表示されます。

  • コードカバレッジ率
  • ファイルごとのコードカバレッジ率
  • 実行されなかった行
  • 条件分岐の網羅率
istanbul report

レポートは、coverage ディレクトリに生成されます。




Jestは、Facebookによって開発されたテストフレームワークです。Jestは、テストコードの実行とコードカバレッジの測定を単一のツールで提供します。

// ファイル: add.js

function add(a, b) {
  return a + b;
}

module.exports = add;
// ファイル: add.test.js

import add from './add';

it('should return the sum of two numbers', () => {
  expect(add(1, 2)).toBe(3);
  expect(add(1.5, 2.5)).toBe(4);
});
jest --coverage
PASS ./add.test.js
✓ should return the sum of two numbers (6ms)

Test Suites: 1 passed, 1 total
Tests:       1 passed, 1 total
Snapshots:   0 total
Time:        1.10s
Ran all test suites.

Coverage: 100% of statements (1/1), 100% of branches (1/1), 100% of functions (1/1), 100% of lines (1/1)

Jestは、Mochaよりも使い方が簡単で、コードカバレッジレポートも自動的に生成されます。

Karmaは、JavaScriptテストランナーです。Karmaは、ブラウザ上でテストを実行し、コードカバレッジを測定することができます。

// ファイル: add.js

function add(a, b) {
  return a + b;
}

module.exports = add;
// ファイル: add.test.js

const add = require('./add');

describe('add()', function() {
  it('should return the sum of two numbers', function() {
    assert.equal(add(1, 2), 3);
    assert.equal(add(1.5, 2.5), 4);
  });
});
karma start --single-run --coverage

node.js unit-testing code-coverage


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