React.js フォームコンポーネントにおける状態管理:useState vs. useRef

2024-04-10

React.js フォームコンポーネントにおける useState と useRef の比較

useState は、状態変数と更新関数を定義するために使用されます。フォームコンポーネントでは、入力値やフォームの状態を表す状態変数を定義するために使用できます。

useRef は、可変参照を作成するために使用されます。フォームコンポーネントでは、DOM 要素への参照や、入力値を保持するための変数を作成するために使用できます。

機能useStateuseRef
状態変数の定義
DOM 要素への参照
入力値の保持
パフォーマンス軽快軽量
再レンダリング頻繁少ない

以下は、それぞれのフックを使用する際の例です。

useState を使用した例

const [inputValue, setInputValue] = useState('');

const handleChange = (event) => {
  setInputValue(event.target.value);
};

<input value={inputValue} onChange={handleChange} />
const inputRef = useRef('');

const handleChange = (event) => {
  inputRef.current.value = event.target.value;
};

<input ref={inputRef} onChange={handleChange} />

どちらのフックを使用するかは、フォームコンポーネントの要件によって異なります。

  • 状態変数を定義する必要がある場合は、useState を使用します。
  • DOM 要素への参照や、入力値を保持するための変数を作成する必要がある場合は、useRef を使用します。
  • パフォーマンスが重要な場合は、useRef を使用することを検討してください。



const App = () => {
  const [inputValue, setInputValue] = useState('');

  const handleChange = (event) => {
    setInputValue(event.target.value);
  };

  return (
    <div>
      <input value={inputValue} onChange={handleChange} />
      <p>入力値: {inputValue}</p>
    </div>
  );
};

このコードでは、useState フックを使用して inputValue という状態変数を定義しています。useState フックは、初期値と更新関数を返します。この場合、初期値は空の文字列です。

handleChange 関数は、event オブジェクトを受け取り、event.target.value を使用して inputValue を更新します。

const App = () => {
  const inputRef = useRef('');

  const handleChange = (event) => {
    inputRef.current.value = event.target.value;
  };

  return (
    <div>
      <input ref={inputRef} onChange={handleChange} />
      <p>入力値: {inputRef.current.value}</p>
    </div>
  );
};

どちらのコードも、ユーザー入力を受け取って表示するフォームコンポーネントを実装しています。しかし、それぞれ異なる方法で状態を管理しています。

  • useState を使用した例では、状態変数 inputValue を使用して入力値を追跡しています。



React.js フォームコンポーネントにおける状態管理のその他の方法

  • 状態管理ライブラリを使用する

Redux や Zustand などの状態管理ライブラリを使用すると、フォームコンポーネントの状態を管理しやすくなります。これらのライブラリは、状態変数の定義、更新、アクセスするための便利な方法を提供します。

  • コンポーネントの状態を持ち上げる

フォームコンポーネントが親コンポーネントに状態を公開する必要がある場合は、コンポーネントの状態を持ち上げる必要があります。これは、useState フックを使用して状態変数を定義し、props を介して子コンポーネントに渡すことによって行われます。

  • カスタムフックを使用する

フォームコンポーネントで繰り返し使用するロジックをカプセル化するために、カスタムフックを作成できます。カスタムフックは、useStateuseRef などの他のフックを使用して状態を管理できます。

  • シンプルなフォームコンポーネントの場合は、useStateuseRef を使用するのが十分です。
  • 複雑なフォームコンポーネントの場合は、状態管理ライブラリを使用することを検討してください。
  • フォームコンポーネントが親コンポーネントに状態を公開する必要がある場合は、コンポーネントの状態を持ち上げる必要があります。
  • フォームコンポーネントで繰り返し使用するロジックをカプセル化したい場合は、カスタムフックを作成できます。

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