Reactアプリケーション開発で迷ったらコレ! React vs ReactDOM
React vs ReactDOM ?
React
Reactは、ユーザーインターフェース構築のためのJavaScriptライブラリです。主な機能は以下の3つです。
コンポーネントベースの開発
Reactは、UIを再利用可能なコンポーネントに分割することを可能にします。コンポーネントは、独自のロジックと状態を持つ独立したモジュールです。
仮想DOM
Reactは、実際のDOMを抽象化した仮想DOMを使用します。仮想DOMは、実際のDOMよりも軽量で高速な操作が可能で、パフォーマンス向上に貢献します。
一方向データフロー
Reactは、データが親コンポーネントから子コンポーネントへ一方方向に伝達される一方向データフローを採用します。これにより、コードの理解と保守が容易になります。
ReactDOM
ReactDOMは、Reactと実際のDOMとの間の橋渡し役となるライブラリです。主な機能は以下の2つです。
コンポーネントのレンダリング
ReactDOMは、Reactコンポーネントを実際のDOMにレンダリングする機能を提供します。
DOM操作
ReactDOMは、findDOMNode()
などのAPIを提供し、実際のDOM要素へのアクセスと操作を可能にします。
ReactとReactDOMは、密接に連携して動作し、Reactアプリケーション開発を支えます。ReactはUI構築のための核となるライブラリであり、ReactDOMはReactと実際のDOMを繋ぐ役割を果たします。
それぞれの役割を理解することで、Reactアプリケーションをより効率的に開発することができます。
- React Nativeは、Reactのモバイルアプリ開発向けフレームワークです。ReactとReactDOMの概念を踏襲していますが、ReactDOMではなく独自のレンダリングエンジンを使用します。
- ReactとReactDOMは、バージョン14.0で分割されました。それ以前は、React単一のライブラリに含まれていました。
// Reactコンポーネント
const App = () => {
const [count, setCount] = useState(0);
const handleClick = () => {
setCount(count + 1);
};
return (
<div>
<h1>カウント: {count}</h1>
<button onClick={handleClick}>+</button>
</div>
);
};
// ReactDOMによるレンダリング
ReactDOM.render(<App />, document.getElementById('root'));
このコードでは、App
というReactコンポーネントを定義しています。App
コンポーネントは、count
という状態変数とhandleClick
というイベントハンドラを持っています。
handleClick
イベントハンドラは、count
状態変数を1増加させます。
ReactDOM.render()
関数を使用して、App
コンポーネントをroot
というIDを持つDOM要素にレンダリングします。
このコードを実行すると、ブラウザに「カウント: 0」と表示されます。「+」ボタンをクリックすると、カウントが1ずつ増えていきます。
ReactとReactDOMの公式ドキュメントには、チュートリアルやコースが用意されています。これらのチュートリアルやコースを通して、ReactとReactDOMの基本的な使い方を学ぶことができます。
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実践的なプロジェクトに取り組む
実際にReactとReactDOMを使ってアプリケーション開発を行うことは、学習効果を高める最も有効な方法です。
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