React.js でのデバッグをレベルアップ!動的なキーを持つオブジェクトの検証方法
React.js での "PropTypes チェック" と "動的なキーを持つオブジェクト"
しかし、PropTypes
はデフォルトでは動的なキーを持つオブジェクトを検証できません。動的なキーとは、プロパティ名が事前に定義されていないキーを指します。
例えば、以下のコンポーネントを考えてみましょう。
import React from 'react';
const MyComponent = ({ data }) => {
return (
<div>
{Object.keys(data).map((key) => (
<p key={key}>{key}: {data[key]}</p>
))}
</div>
);
};
export default MyComponent;
このコンポーネントは、data
という props を受け取ります。data
はオブジェクトで、キーと値のペアで構成されています。
このコンポーネントは、data
のキーをループして、それぞれのキーと値を出力します。
しかし、このコンポーネントに PropTypes
を定義しようとすると、以下のようなエラーが発生します。
Error: Failed prop type: Invalid prop "data" provided to function MyComponent. Expected an object with string keys, but found Object with keys of type undefined.
これは、PropTypes
がデフォルトでは動的なキーを持つオブジェクトを検証できないためです。
動的なキーを持つオブジェクトを検証する方法
動的なキーを持つオブジェクトを検証するには、PropTypes.shape()
を使用します。PropTypes.shape()
は、オブジェクトのプロパティの型を定義するための関数です。
以下の例では、data
のキーが文字列型であることを検証し、値が任意の型であることを指定します。
import React from 'react';
import PropTypes from 'prop-types';
const MyComponent = ({ data }) => {
return (
<div>
{Object.keys(data).map((key) => (
<p key={key}>{key}: {data[key]}</p>
))}
</div>
);
};
MyComponent.propTypes = {
data: PropTypes.shape({
[PropTypes.string]: PropTypes.any,
}),
};
export default MyComponent;
この例では、data
のキーが文字列型であることを検証するだけで、値の型を検証していないことに注意してください。値の型を検証するには、PropTypes.string
などの型を使用する必要があります。
import React from 'react';
import PropTypes from 'prop-types';
const MyComponent = ({ data }) => {
return (
<div>
{Object.keys(data).map((key) => (
<p key={key}>{key}: {data[key]}</p>
))}
</div>
);
};
MyComponent.propTypes = {
data: PropTypes.shape({
[PropTypes.string]: PropTypes.any,
}),
};
export default MyComponent;
このコードは、data
という props を受け取る MyComponent
というコンポーネントを定義します。data
はオブジェクトで、キーと値のペアで構成されています。
詳細
カスタムバリデーション関数を作成して、オブジェクトのキーと値を検証することができます。この方法は、柔軟性が高いですが、コードが増加する可能性があります。
import React from 'react';
import PropTypes from 'prop-types';
const MyComponent = ({ data }) => {
return (
<div>
{Object.keys(data).map((key) => (
<p key={key}>{key}: {data[key]}</p>
))}
</div>
);
};
const validateData = (data) => {
for (const key in data) {
if (typeof key !== 'string') {
return new Error('キーは文字列型である必要があります');
}
}
return null;
};
MyComponent.propTypes = {
data: PropTypes.oneOfType([
PropTypes.shape(validateData),
PropTypes.object,
]),
};
export default MyComponent;
この例では、validateData
というカスタムバリデーション関数を作成しています。この関数は、オブジェクトのキーがすべて文字列型であることを検証します。
MyComponent
コンポーネントの propTypes
で、data
props が validateData
関数で検証されるオブジェクトまたは PropTypes.object
であることを指定します。
TypeScript を使用する
TypeScript を使用すると、動的なキーを持つオブジェクトの型をより厳密に定義することができます。
import React from 'react';
interface Data {
[key: string]: any;
}
const MyComponent: React.FC<Data> = ({ data }) => {
return (
<div>
{Object.keys(data).map((key) => (
<p key={key}>{key}: {data[key]}</p>
))}
</div>
);
};
export default MyComponent;
この例では、Data
というインターフェースを定義しています。このインターフェースは、オブジェクトのキーがすべて文字列型で、値が任意の型であることを指定します。
MyComponent
コンポーネントの型アノテーションで、data
props が Data
インターフェースであることを指定します。
サードライバーライブラリを使用する
動的なキーを持つオブジェクトを検証するために、react-prop-validator
などのサードライバーライブラリを使用することができます。
これらのライブラリは、追加の機能と柔軟性を提供することができますが、プロジェクトにライブラリを追加する必要があります。
PropTypes.shape()
を使用することは、React.js で動的なキーを持つオブジェクトを検証する最も一般的な方法です。
しかし、他の方法も状況によっては有効です。
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