React: コンストラクタ vs デフォルトプロパティ vs その他 - 使い分け徹底ガイド
React コンストラクタ: ES6 vs ES7
ES6 コンストラクタ
ES6 では、コンストラクタを使用してコンポーネントの状態とプロパティを初期化します。
class MyComponent extends React.Component {
constructor(props) {
super(props);
this.state = {
count: 0
};
}
render() {
return (
<div>
<p>カウント: {this.state.count}</p>
<button onClick={() => this.setState({ count: this.state.count + 1 })}>
カウントアップ
</button>
</div>
);
}
}
この例では、コンストラクタ内で this.state
オブジェクトを定義し、初期状態として count
プロパティに 0 を設定しています。
ES7 では、コンストラクタを使用せずに、クラス内に直接状態とプロパティを定義することができます。
class MyComponent extends React.Component {
state = {
count: 0
};
render() {
return (
<div>
<p>カウント: {this.state.count}</p>
<button onClick={() => this.setState({ count: this.state.count + 1 })}>
カウントアップ
</button>
</div>
);
}
}
この例では、state
プロパティを直接クラス内に定義し、初期状態として count
プロパティに 0 を設定しています。
ES7 コンストラクタ初期化には、以下の利点があります。
- 状態の初期化を明示的に記述できる
- コンストラクタ内で実行する処理を減らすことができる
- コードがより簡潔で読みやすくなる
ES6 コンストラクタと ES7 コンストラクタ初期化のどちらを使用するかは、個人の好みやプロジェクトの要件によって異なります。
- React 公式ドキュメントでは、ES6 コンストラクタの使用が推奨されています。
- ES7 コンストラクタ初期化は、まだ提案段階であり、すべてのブラウザでサポートされているわけではありません。
class MyComponent extends React.Component {
constructor(props) {
super(props);
this.state = {
count: 0
};
}
render() {
return (
<div>
<p>カウント: {this.state.count}</p>
<button onClick={() => this.setState({ count: this.state.count + 1 })}>
カウントアップ
</button>
</div>
);
}
}
class MyComponent extends React.Component {
state = {
count: 0
};
render() {
return (
<div>
<p>カウント: {this.state.count}</p>
<button onClick={() => this.setState({ count: this.state.count + 1 })}>
カウントアップ
</button>
</div>
);
}
}
説明
上記のコード例は、MyComponent
という React コンポーネントを定義しています。このコンポーネントは、ボタンをクリックするとカウント値を 1 ずつ増やす機能を提供します。
どちらを使用するか
- ES7 コンストラクタ初期化 は、コードがより簡潔で読みやすくなり、コンストラクタ内で実行する処理を減らすことができます。
- ES6 コンストラクタ は、従来の JavaScript の書き方に慣れている開発者にとって馴染みやすいです。
getInitialState()
メソッドは、React 0.13 以前で使用されていた方法です。このメソッドは、コンポーネントの初期状態を返す関数です。
class MyComponent extends React.Component {
getInitialState() {
return {
count: 0
};
}
render() {
return (
<div>
<p>カウント: {this.state.count}</p>
<button onClick={() => this.setState({ count: this.state.count + 1 })}>
カウントアップ
</button>
</div>
);
}
}
デフォルトプロパティ
デフォルトプロパティを使用して、コンポーネントのプロパティにデフォルト値を設定することができます。
class MyComponent extends React.Component {
static defaultProps = {
count: 0
};
render() {
return (
<div>
<p>カウント: {this.props.count}</p>
<button onClick={() => this.setState({ count: this.props.count + 1 })}>
カウントアップ
</button>
</div>
);
}
}
この例では、defaultProps
プロパティを使用して、count
プロパティのデフォルト値を 0 に設定しています。
defaultProps と getDerivedStateFromProps()
defaultProps
と getDerivedStateFromProps()
メソッドを組み合わせて、コンポーネントの状態を初期化することができます。
class MyComponent extends React.Component {
static defaultProps = {
count: 0
};
static getDerivedStateFromProps(nextProps, prevState) {
if (nextProps.count !== prevState.count) {
return {
count: nextProps.count
};
}
return null;
}
render() {
return (
<div>
<p>カウント: {this.state.count}</p>
<button onClick={() => this.setState({ count: this.state.count + 1 })}>
カウントアップ
</button>
</div>
);
}
}
この例では、defaultProps
プロパティを使用して、count
プロパティのデフォルト値を 0 に設定しています。また、getDerivedStateFromProps()
メソッドを使用して、count
プロパティが変更された場合に状態を更新しています。
reactjs