CSSアスタリスク(*)を使いこなすためのヒント:パフォーマンス、特異性、メンテナンス性を考慮したセレクター選び

2024-06-24

CSSにおけるアスタリスク(*)の役割:詳細解説

アスタリスク(*)の主な使い方

  1. すべての要素にスタイルを適用
* {
  margin: 0;
  padding: 0;
}

上記コードは、すべての要素の余白とパディングを0に設定します。

    p * {
      font-weight: bold;
    }
    

    上記コードは、段落(<p>)要素内のすべての要素(テキスト、画像など)に太字を適用します。

    1. 属性セレクターと組み合わせて、特定の要素を抽出
    a[href*="example.com"] {
      color: blue;
    }
    

    上記コードは、href属性の値に"example.com"を含むすべてのリンク(<a>)要素の文字色を青色に設定します。

    1. 擬似要素と組み合わせて、特殊なスタイルを適用
    *::before {
      content: " ";
      display: block;
      width: 100%;
      height: 1px;
      background-color: #ccc;
      margin-bottom: 10px;
    }
    

    上記コードは、すべての要素の前に水平線(擬似要素)を挿入します。

    アスタリスク(*)の便利な応用例

    • リセットCSS: スタイルシートの初期状態をリセットするために、すべての要素にマージンやパディングなどの基本的なスタイルを0に設定します。
    • ベーススタイル: 共通スタイルを定義するために、すべての要素に共通するフォント、色、背景色などを設定します。
    • 要素の区切り: 段落や見出しなどの要素間に余白やボーダーなどを挿入して、コンテンツを整理します。
    • インタラクティブ要素のスタイル: リンクやボタンなどのインタラクティブ要素にホバーやフォーカス時のスタイルを定義します。

    アスタリスク(*)を使用する際の注意点

    • 特異性の高さ: アスタリスク()は非常に汎用性の高いセレクターですが、特異性が高いため、他のセレクターと競合する可能性があります。より具体的なセレクターを使用する場合は、アスタリスク()を避けた方が望ましい場合があります。
    • パフォーマンスへの影響: アスタリスク(*)を使用すると、ブラウザがすべての要素を解析する必要があるため、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。多くの要素にスタイルを適用する必要がある場合は、より効率的なセレクターを使用することを検討してください。
    • メンテナンス性: アスタリスク(*)を多用すると、コードが読みづらくなり、メンテナンスが困難になる可能性があります。スタイルをより明確に定義するために、より具体的なセレクターを使用することを心がけましょう。

    アスタリスク()は、CSSで強力なスタイリング機能を提供する便利なセレクターですが、使い所を間違えると、コードが複雑になり、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。上記の説明を参考に、アスタリスク()を効果的に活用し、洗練されたCSSデザインを作成してください。




    CSS アスタリスク(*)を使用したサンプルコード

    リセットCSS

    /* すべての要素のスタイルをリセット */
    * {
      margin: 0;
      padding: 0;
      border: 0;
      font-size: 16px;
      font-family: sans-serif;
      color: #333;
      list-style: none;
      text-decoration: none;
    }
    
    /* 画像のデフォルトスタイルを解除 */
    img {
      max-width: 100%;
      height: auto;
    }
    
    /* リンクのデフォルトスタイルを解除 */
    a {
      color: #007bff;
      text-decoration: underline;
    }
    

    ベーススタイル

    /* 全体的なスタイル */
    body {
      font-family: sans-serif;
      background-color: #f5f5f5;
      color: #333;
    }
    
    /* 見出し */
    h1, h2, h3, h4, h5, h6 {
      font-weight: bold;
      margin-top: 20px;
      margin-bottom: 10px;
    }
    
    /* 段落 */
    p {
      margin-top: 10px;
      margin-bottom: 20px;
    }
    

    このコードは、全体的なスタイル、見出し、段落のスタイルを定義します。フォントファミリー、背景色、文字色などを設定することで、サイト全体のデザインを統一することができます。

    要素の区切り

    /* 段落間の区切り */
    p + p {
      margin-top: 30px;
    }
    
    /* リストアイテム間の区切り */
    li {
      list-style: disc;
      margin-bottom: 10px;
    }
    
    li + li {
      margin-top: 10px;
    }
    

    このコードは、段落やリストアイテム間の区切りを定義します。 p + p セレクターは、前の要素が段落(<p>)である場合に次の要素にスタイルを適用します。

    インタラクティブ要素のスタイル

    /* リンクのホバー効果 */
    a:hover {
      color: #0056b3;
      text-decoration: none;
    }
    
    /* ボタンのフォーカス効果 */
    button:focus {
      outline: none;
      box-shadow: 0 0 0 2px #007bff;
    }
    

    このコードは、リンクのホバー効果とボタンのフォーカス効果を定義します。 :hover 擬似要素は、マウスカーソルが要素の上を移動したときにスタイルを適用します。 :focus 擬似要素は、要素がフォーカス状態になったときにスタイルを適用します。

    これらのサンプルコードは、アスタリスク(*)の様々な使い方を示しています。ご自身のニーズに合わせて、これらのコードを参考に、様々なCSSデザインを作成してください。




    CSSにおけるアスタリスク(*)の代替方法

    • 特異性の高さ: アスタリスク(*)は、非常に汎用性の高いセレクターですが、特異性が高いため、他のセレクターと競合する可能性があります。
    • パフォーマンスへの影響: アスタリスク(*)を使用すると、ブラウザがすべての要素を解析する必要があるため、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
    • メンテナンス性: アスタリスク(*)を多用すると、コードが読みづらくなり、メンテナンスが困難になる可能性があります。

    上記の理由から、状況によっては、アスタリスク(*)の代替方法を検討することが望ましい場合があります。以下に、いくつかの代替方法を紹介します。

    子孫セレクターは、特定の要素の子孫要素のみを対象とするセレクターです。以下の記号を使用して記述します。

    親要素 > 子要素
    

    例:

    p > span {
      font-weight: bold;
    }
    
    隣接要素 + 対象要素
    
    p + img {
      margin-top: 10px;
    }
    

    このコードは、段落(<p>)要素の直後に続く画像(<img>)要素に上余白を10px設定します。

    要素[属性名="属性値"]
    
    a[href*="example.com"] {
      color: blue;
    }
    
    要素:擬似クラス
    
    a:hover {
      color: #0056b3;
      text-decoration: none;
    }
    

    このコードは、リンク(<a>)要素にマウスカーソルが乗ったときにスタイルを適用します。

    これらの代替方法は、それぞれ異なる用途に適しています。状況に合わせて、適切な方法を選択してください。

    その他の注意点

    • IDセレクタークラスセレクターなどのより具体的なセレクターを使用する方が、パフォーマンスとメンテナンス性の面で有利な場合があります。
    • 複雑なセレクターを使用する場合は、セレクターの特異性を理解し、意図したとおりにスタイルが適用されるように注意する必要があります。
    • セレクターの使いすぎは、コードをわかりにくくする可能性があるため、適切な場合は複合セレクターなどを活用して簡潔に記述することを心がけましょう。

    アスタリスク(*)は便利なツールですが、万能ではありません。上記の説明を参考に、状況に応じて適切なセレクターを選択し、効果的なCSSデザインを作成してください。


    css


    初心者でも安心!HTML & CSS で水平方向中央揃えをマスターしよう

    概要:テキスト要素やインラインブロック要素を水平方向に中央揃えするには、text-align プロパティを使用します。コード例:メリット:シンプルで簡単に使える幅が固定されていない要素にも使えるブロック要素全体を中央揃えすることはできない他の要素と組み合わせて使う場合、レイアウトが崩れる可能性がある...


    HTML/CSS: コード例付き!テーブルの行間隔を自由自在に調整

    行間隔を調整するには、以下の3つの方法があります。HTMLの <tr> タグに style 属性を追加するこの方法では、個々の行のみに間隔を適用できます。padding-top と padding-bottom プロパティを使用して、上と下の余白を調整できます。...


    HTML、CSS、ComboBox を用いた ドロップダウンメニューのスタイリング

    このチュートリアルでは、CSSのみを使用して <select> ドロップダウンメニューをスタイリングする方法を説明します。要件テキストエディタウェブブラウザステップHTMLファイルを作成し、以下のコードを追加します。HTMLファイルとCSSファイルを同じフォルダに保存します。...


    nth-of-type() vs. first-child:最初の要素を選択する

    CSSセレクターを使用すると、HTMLドキュメント内の特定の要素を選択してスタイルを適用することができます。クラス名を持つ最初の要素を選択するには、いくつかの方法があります。方法element. className要素の class 属性の値を直接セレクターとして使用できます。...


    【徹底解説】Chromeの青いハイライトを無効化する3つの方法!CSS & JavaScriptで快適操作を実現

    この青いハイライトを無効化するには、CSS または JavaScript を使用できます。CSS を使用するには、次のコードを user-agent スタイルシートに追加します。このコードは、すべての要素に -webkit-highlight 疑似クラスを適用し、背景色を透明に設定します。これにより、青いハイライトが表示されなくなります。...


    SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



    HTMLテーブルのセル内余白とセル間余白を設定するサンプルコード

    table 要素に直接設定する個々のセルに設定する疑似クラスを使う属性セレクタを使うポイントpadding プロパティは、すべての辺に同じ余白を設定します。個々の辺に異なる余白を設定したい場合は、padding-top、padding-right、padding-bottom、padding-left プロパティを個別に設定します。


    CSSの :has() 疑似クラスで親要素のスタイルを変化させる

    親要素の直後に存在する子要素のみを対象にスタイルを適用できます。例:このコードは、div 要素の直下にある p 要素のみを赤色で表示します。このコードは、p 要素を持つ div 要素のみをオレンジ色で表示します。上記の方法は、いずれも親要素と子要素の間に親子関係が存在する必要があります。


    Webデザインをレベルアップさせる兄弟セレクターの活用術

    指定された要素の直後に続く兄弟要素同じ親要素を持つ要素の種類が一致する例:上記のコードは、<h1> 要素の直後に続く <p> 要素を赤色にします。注意点:プラス記号 (+) は、直接隣接する兄弟要素のみを選択します。間に他の要素があると、選択されません。


    marginとpaddingを使いこなして、思い通りのレイアウトを実現しよう!

    ■ margin要素の外側に余白を設定します。他の要素と要素の間隔を調整するために使用されます。要素の背景色やボーダーの外側に適用されます。複数の要素が隣接している場合、マージン同士が重なり合うと、その分だけ余白が広くなります。■ padding


    【全ブラウザ対応】CSSでHTML入力プレースホルダーの色を簡単に変更する方法

    ::-webkit-input-placeholder 疑似クラスを使用するこれは、Webkitブラウザ(Chrome、Safariなど)でプレースホルダーの色を変更するために使用されます。これは、Firefoxブラウザでプレースホルダーの色を変更するために使用されます。


    ユーザーインターフェースをレベルアップ!CSS displayプロパティの遷移

    近年、CSS3で transitions プロパティが導入されたことにより、display プロパティの値変化をアニメーション化することが可能になりました。これは、要素の表示方法を滑らかに変化させ、ユーザーインターフェースをより魅力的にすることができます。


    position: absolute;を使ってtextarea要素のサイズと位置を固定する

    CSSを使用するCSS を使用して、textarea 要素のリサイズ機能を無効にする方法は最も簡単で、以下のコードを追加するだけです。このコードは、textarea 要素の resize プロパティを none に設定することで、リサイズ機能を無効にします。


    CSSセレクターを使いこなして、思い通りのWebページデザインを実現しよう

    答え:はい、可能です。方法:否定擬似クラス :not() を使う :not() を使って、除外したいセレクターを指定します。 /* .button 以外すべての要素に赤枠 */ .button:not(.button) { border: 1px solid red; }


    CSSで文字列を半分だけ中央揃えにする方法

    このチュートリアルでは、JavaScript、HTML、CSS を使用して、文字列の半分に CSS スタイルを適用する方法を解説します。デモ以下のデモでは、文字列 "Hello World!" の最初の半分に太字のスタイルを適用しています。