Observable を Promise に変換する

2024-10-19

Angular 2 で Observable を Promise に変換する

Angular 2 では、非同期操作を扱うために Observable が頻繁に使用されます。しかし、場合によっては、従来の Promise を使用する必要があるかもしれません。このとき、Observable を Promise に変換するテクニックが役立ちます。

toPromise() メソッドの使用

最もシンプルな方法は、Observable の toPromise() メソッドを使用することです。

import { Observable, of } from 'rxjs';

const observable: Observable<number> = of(42);

const promise = observable.toPromise();

promise.then((value) => {
  console.log(value); // Output: 42
});

このメソッドは、Observable が完了するまで待機し、その後 Promise を解決して値を返します。

from() 演算子と toPromise() の組み合わせ

より複雑な Observable を Promise に変換する場合、from() 演算子と toPromise() を組み合わせて使用することができます。

import { from, Observable } from 'rxjs';

const observable: Observable<number> = from([1, 2, 3]);

const promise = observable.toPromise();

promise.then((value) => {
  console.log(value); // Output: 3 (最後の値)
});

from() 演算子は、Iterable や Array を Observable に変換します。その後、toPromise() を使用して Promise に変換します。

first() や last() 演算子との組み合わせ

特定の条件を満たす最初のまたは最後の値を取得し、それを Promise に変換する場合、first()last() 演算子と toPromise() を組み合わせて使用することができます。

import { from, Observable } from 'rxjs';
import { first } from 'rxjs/operators';

const observable: Observable<number> = from([1, 2, 3, 4, 5]);

const promise = observable.pipe(first(value => value > 3)).toPromise();

promise.then((value) => {
  console.log(value); // Output: 4
});

これらの演算子は、Observable のストリームから特定の値を抽出するのに役立ちます。




import { Observable, of } from 'rxjs';

const observable: Observable<number> = of(42);

const promise = observable.toPromise();

promise.then((value) => {
  console.log(value); // Output: 42
});
  • 説明
    • of(42): 値 42 を持つ Observable を作成します。
    • toPromise(): Observable を Promise に変換します。
    • then(): Promise が解決されたときに実行されるコールバック関数です。
import { from, Observable } from 'rxjs';

const observable: Observable<number> = from([1, 2, 3]);

const promise = observable.toPromise();

promise.then((value) => {
  console.log(value); // Output: 3 (最後の値)
});
  • 説明
    • from([1, 2, 3]): 配列 [1, 2, 3] を Observable に変換します。
import { from, Observable } from 'rxjs';
import { first } from 'rxjs/operators';

const observable: Observable<number> = from([1, 2, 3, 4, 5]);

const promise = observable.pipe(first(value => value > 3)).toPromise();

promise.then((value) => {
  console.log(value); // Output: 4
});
  • 説明
    • pipe(first(value => value > 3)): Observable のストリームから最初の値 (条件を満たすもの) を抽出します。



async/await を使用

Angular 2 のバージョン 4 以降では、async/await キーワードを使用して、Observable をより同期的なスタイルで扱うことができます。

import { Observable, of } from 'rxjs';

async function getObservableValue(): Promise<number> {
  const observable: Observable<number> = of(42);
  const value = await observable.toPromise();
  return value;
}

getObservableValue().then((value) => {
  console.log(value); // Output: 42
});

この方法により、Observable の処理をより直感的に記述することができます。

forkJoin() を使用

複数の Observable を同時に処理し、それらの結果を Promise に変換する場合、forkJoin() 演算子を使用することができます。

import { forkJoin, Observable, of } from 'rxjs';

const observable1: Observable<number> = of(1);
const observable2: Observable<string> = of('hello');

const promise = forkJoin([observable1, observable2]).toPromise();

promise.then((values) => {
  console.log(values); // Output: [1, "hello"]
});

forkJoin() は、すべての Observable が完了するまで待機し、その後、各 Observable の最後の値を配列として Promise に返します。

firstValueFrom() を使用

Observable の最初の値を取得し、それを Promise に変換する場合、firstValueFrom() 演算子を使用することができます。

import { firstValueFrom, Observable, of } from 'rxjs';

const observable: Observable<number> = of(42);

const promise = firstValueFrom(observable);

promise.then((value) => {
  console.log(value); // Output: 42
});

firstValueFrom() は、Observable の最初の値を Promise に変換し、Observable が完了する前にキャンセルされます。


typescript angular promise



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