ブラウザ閉鎖時にローカルストレージにデータを保存する

2024-06-23

Angular でブラウザ閉鎖を検出する方法

ブラウザ閉鎖を検出するには、主に以下の2つの方法があります。

window.onbeforeunload イベントを使用する

このイベントは、ユーザーがブラウザを閉じようとしたときに発生します。このイベントリスナーを登録することで、ブラウザ閉鎖を検知し、処理を実行することができます。

@HostListener('window:beforeunload', ['$event'])
public handleBeforeUnload(event: BeforeUnloadEvent) {
  // ブラウザ閉鎖時の処理
  if (!this.canClose()) {
    event.returnValue = '重要データが存在します。本当に閉じますか?';
    return false;
  }
}

この例では、canClose メソッドを使用して、ブラウザを閉じても問題ないかどうかを判断しています。このメソッドが false を返すと、ブラウザ閉鎖がキャンセルされ、event.returnValue に設定されたメッセージが表示されます。

ngOnDestroy ライフサイクルフックは、コンポーネントが破棄されるときに呼び出されます。ブラウザ閉鎖はコンポーネント破棄の一種なので、このフックを使用してブラウザ閉鎖を検出することができます。

ngOnDestroy() {
  // ブラウザ閉鎖時の処理
  console.log('ブラウザが閉じられました。');
  // 保存が必要なデータがあればここで保存する
}

この例では、コンポーネント破棄時に単純にログを出力しています。必要に応じて、ここでデータを保存したり、分析情報を送信したりする処理を追加することができます。

注意点

  • window.onbeforeunload イベントは、ユーザーがブラウザ閉鎖をキャンセルできるため、必ずしもブラウザ閉鎖を確実に検出できるわけではありません。
  • ngOnDestroy ライフサイクルフックは、ブラウザが閉じられる前に呼び出される場合があるため、このフックだけで重要な処理を実行するのは避けたほうがよいでしょう。

    これらの方法を組み合わせることで、Angularアプリケーションにおいてより確実にブラウザ閉鎖を検出することができます。




    ブラウザ閉鎖時にローカルストレージにデータを保存するサンプルコード

    import { Component, HostListener, OnInit, OnDestroy } from '@angular/core';
    
    @Component({
      selector: 'app-root',
      templateUrl: './app.component.html',
      styleUrls: ['./app.component.css']
    })
    export class AppComponent implements OnInit, OnDestroy {
    
      data: any = {};
    
      constructor() { }
    
      ngOnInit() {
        // ローカルストレージからデータを読み込む
        this.data = JSON.parse(localStorage.getItem('appData') || '{}');
      }
    
      ngOnDestroy() {
        // ブラウザ閉鎖時にローカルストレージにデータを保存する
        localStorage.setItem('appData', JSON.stringify(this.data));
      }
    
      saveData() {
        // データを更新する
        this.data.name = 'John Doe';
        this.data.email = '[email protected]';
      }
    }
    

    このコードでは、以下の処理が行われます。

    1. ngOnInit ライフサイクルフックで、ローカルストレージから appData というキーで保存されているデータを読み込みます。データがない場合は空のオブジェクトを初期化します。
    2. saveData メソッドで、データの内容を更新します。
    3. ngOnDestroy ライフサイクルフックで、更新されたデータをローカルストレージに appData というキーで保存します。

    ブラウザを閉じて再度開くと、前回保存されたデータが data プロパティに読み込まれます。

    このコードを拡張して、保存するデータの種類や保存タイミングを自由にカスタマイズすることができます。

    補足

    • ローカルストレージは、ブラウザごとに個別に保存されるデータ領域です。他のユーザーやWebサイトからアクセスすることはできません。
    • ローカルストレージには、最大5MBまでのデータを保存することができます。
    • セキュリティ上重要なデータは、ローカルストレージに保存するのではなく、サーバ側に保存することを推奨します。



    Angular でブラウザ閉鎖を検出するその他の方法

    Service Worker は、Webアプリケーションのパフォーマンスと機能を向上させるために使用できるAPIです。ブラウザ閉鎖イベントを含むさまざまなイベントをリッスンすることができます。

    self.addEventListener('beforeunload', function(event) {
      // ブラウザ閉鎖時の処理
      console.log('ブラウザが閉じられました。');
    });
    

    この例では、beforeunload イベントリスナーを登録して、ブラウザ閉鎖時にログを出力しています。

    第三者ライブラリを使用する

    ngx-beforeunload@angular/service-worker のような、ブラウザ閉鎖検出を容易にするいくつかの第三者ライブラリがあります。これらのライブラリは、イベントリスナーの登録や処理の実行を簡素化することができます。

    RxJS を使用する

    RxJS は、非同期処理を処理するためのReactive Extensionsライブラリです。fromEvent オペレーターを使用して、window.onbeforeunload イベントをObservableに変換することができます。

    import { Component, OnDestroy } from '@angular/core';
    import { fromEvent } from 'rxjs';
    
    @Component({
      selector: 'app-root',
      templateUrl: './app.component.html',
      styleUrls: ['./app.component.css']
    })
    export class AppComponent implements OnDestroy {
    
      constructor() {
        fromEvent(window, 'beforeunload')
          .subscribe(() => {
            // ブラウザ閉鎖時の処理
            console.log('ブラウザが閉じられました。');
          });
      }
    
      ngOnDestroy() {
        // コンポーネント破棄時の処理
      }
    }
    

    この例では、fromEvent オペレーターを使用して window.onbeforeunload イベントをObservableに変換し、subscribe メソッドを使用してイベントリスナーを登録しています。

    • シンプルでわかりやすい方法が必要な場合は、window.onbeforeunload イベントを使用するのが良いでしょう。
    • より多くの制御と機能が必要な場合は、Service Worker または第三者ライブラリを使用することを検討してください。
    • 非同期処理に慣れている場合は、RxJS を使用することができます。

    いずれの方法を選択する場合も、ブラウザ閉鎖時のデータ損失を防ぐために、重要なデータを保存するための適切な戦略を立てることが重要です。


    angular


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