useEffect フックによる componentDidUpdate メソッドの代替

2024-04-10

ReactJS の componentDidUpdate メソッド:詳細解説

状態やプロパティの変化に応じて DOM を更新する:

コンポーネントの状態やプロパティが変化した後に DOM を更新したい場合は、componentDidUpdate メソッドを使用できます。例えば、ユーザーがボタンをクリックしてコンポーネントの状態を変更した場合、componentDidUpdate メソッドを使用して、それに応じて DOM を更新できます。

外部 API への呼び出しを行う:

スクロール位置などの状態を維持する:

componentDidUpdate メソッドは、以下の2つの引数を受け取ります。

  • prevProps: 更新前のコンポーネントのプロパティ

これらの引数を使用して、更新前と更新後の状態やプロパティを比較し、それに応じて処理を行うことができます。

componentDidUpdate メソッドの注意点:

  • componentDidUpdate メソッド内で setState を呼び出すと、無限ループが発生する可能性があります。そのため、setState を呼び出す場合は、条件分岐を使用して、状態が実際に変化したときのみ呼び出すようにする必要があります。
  • componentDidUpdate メソッドは、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。そのため、このメソッドを使用する場合は、本当に必要な場合のみ使用するようにする必要があります。

以下の例は、componentDidUpdate メソッドを使用して、ボタンクリック時にコンポーネントの色を変更する例です。

class MyComponent extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.state = {
      color: 'red',
    };
  }

  componentDidUpdate(prevProps, prevState) {
    if (prevState.color !== this.state.color) {
      // コンポーネントの色が変更された場合は、DOM を更新する
      document.body.style.backgroundColor = this.state.color;
    }
  }

  render() {
    return (
      <div>
        <button onClick={() => this.setState({ color: 'blue' })}>
          ボタンをクリック
        </button>
      </div>
    );
  }
}

この例では、componentDidUpdate メソッド内で prevState.colorthis.state.color を比較しています。2つの値が異なる場合は、document.body.style.backgroundColor プロパティを使用して、コンポーネントの色を更新しています。




サンプルコード:componentDidUpdate メソッドのユースケース

状態やプロパティの変化に応じて DOM を更新する

class MyComponent extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.state = {
      count: 0,
    };
  }

  componentDidUpdate(prevProps, prevState) {
    if (prevState.count !== this.state.count) {
      // コンポーネントの状態が変化した場合は、DOM を更新する
      document.getElementById('count').innerHTML = this.state.count;
    }
  }

  render() {
    return (
      <div>
        <p>カウント:<span id="count">{this.state.count}</span></p>
        <button onClick={() => this.setState({ count: this.state.count + 1 })}>
          カウントアップ
        </button>
      </div>
    );
  }
}

この例では、componentDidUpdate メソッドを使用して、ボタンクリック時に count 状態を更新し、それに応じて #count 要素のテキスト内容を更新しています。

外部 API への呼び出しを行う

class MyComponent extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.state = {
      users: [],
    };
  }

  componentDidUpdate(prevProps, prevState) {
    if (prevState.users.length !== this.state.users.length) {
      // ユーザーリストが更新された場合は、API を呼び出して最新情報を取得する
      fetch('https://api.example.com/users')
        .then(response => response.json())
        .then(data => this.setState({ users: data }));
    }
  }

  render() {
    return (
      <div>
        {this.state.users.map(user => (
          <p key={user.id}>{user.name}</p>
        ))}
      </div>
    );
  }
}

この例では、componentDidUpdate メソッドを使用して、users 状態が更新された時に API を呼び出し、最新的用户リストを取得しています。

スクロール位置などの状態を維持する

class MyComponent extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.state = {
      scrollTop: 0,
    };
  }

  componentDidUpdate(prevProps, prevState) {
    if (prevState.scrollTop !== this.state.scrollTop) {
      // スクロール位置が変化した場合は、状態を更新する
      window.scrollTo(0, this.state.scrollTop);
    }
  }

  render() {
    return (
      <div onScroll={(e) => this.setState({ scrollTop: e.target.scrollTop })}>
        <p>長いコンテンツ</p>
      </div>
    );
  }
}

componentDidUpdate メソッドは、コンポーネントの状態やプロパティの変化に応じて処理を行う際に役立ちます。上記のサンプルコードを参考に、componentDidUpdate メソッドを有効活用してください。




componentDidUpdate メソッドの代替方法

  • 無限ループの可能性: setState を呼び出すと、無限ループが発生する可能性があります。
  • パフォーマンスへの影響: 処理内容によっては、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。

これらの問題を回避するために、componentDidUpdate メソッドの代わりに以下の方法を検討することができます。

useEffect フックは、コンポーネントのマウント時、アンマウント時、およびプロパティや状態の変化時に実行されるフックです。componentDidUpdate メソッドと同じように、副作用処理や状態更新処理を行うことができます。

useEffect(() => {
  // コンポーネントのマウント時、アンマウント時、およびプロパティや状態の変化時に実行される
  if (prevState.count !== this.state.count) {
    // コンポーネントの状態が変化した場合は、DOM を更新する
    document.getElementById('count').innerHTML = this.state.count;
  }
}, [count]);

useEffect フックを使用する利点は、以下の通りです。

  • 無限ループが発生する可能性がない
  • パフォーマンスに与える影響が少ない

useRef フックは、コンポーネントのマウント時に作成された値を保持するフックです。componentDidUpdate メソッド内で prevStateprevProps を使用したい場合は、useRef フックを使用して値を保持することができます。

const prevCountRef = useRef(0);

useEffect(() => {
  // コンポーネントのマウント時、アンマウント時、およびプロパティや状態の変化時に実行される
  if (prevCountRef.current !== this.state.count) {
    // コンポーネントの状態が変化した場合は、DOM を更新する
    document.getElementById('count').innerHTML = this.state.count;
    prevCountRef.current = this.state.count;
  }
}, [count]);
  • prevStateprevProps を直接参照する必要がない
  • コードがより読みやすくなる

componentDidUpdate メソッドは便利な方法ですが、いくつかの注意点があります。無限ループやパフォーマンスへの影響を防ぐために、useEffect フックや useRef フックなどの代替方法を検討することをおすすめします。


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