React Router 前パス検知 解説

2024-10-03

React Routerにおける「前パス検知」の解説

React Routerは、Reactアプリケーションにおいてページ遷移を管理するライブラリです。その機能の一つとして、「前パス検知」があります。これは、ユーザーが現在のページから別のページに遷移した後に、前のページの情報を取得できる機能です。

具体的な方法

React Routerでは、useLocationフックを使用して、現在のロケーション情報を取得することができます。この情報には、現在のパスが含まれています。前パスを検知するには、次の手順に従います。

  1. useLocationフックを使用する
    import { useLocation } from 'react-router-dom';
    
    function MyComponent() {
      const location = useLocation();
      const previousPath = location.state?.referrer || '/';
    
      // previousPathは前のページのパスです
    }
    
  2. location.stateプロパティを使用する
    • location.stateは、遷移時に渡された任意のデータオブジェクトです。
    • referrerプロパティは、前のページのパスを保持するために使用されます。
    • referrerプロパティが設定されていない場合は、'/'がデフォルト値として使用されます。

使用例

import { Link, useLocation } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const location = useLocation();
  const previousPath = location.state?.referrer || '/';

  return (
    <div>
      <p>現在のパス: {location.pathname}</p>
      <p>前のパス: {previousPath}</p>
      <Link to="/new-page">新しいページへ</Link>
    </div>
  );
}

この例では、MyComponentコンポーネントは、現在のパスと前のパスを表示します。また、「新しいページへ」というリンクをクリックすると、新しいページに遷移し、前のパスが保存されます。

注意

  • 前パスを保存する必要がない場合は、location.stateを使用する必要はありません。
  • location.stateは、遷移時に明示的に設定する必要があります。



import { Link, useLocation } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const location = useLocation();
  const previousPath = location.state?.referrer || '/';

  return (
    <div>
      <p>現在のパス: {location.pathname}</p>
      <p>前のパス: {previousPath}</p>
      <Link to="/new-page">新しいページへ</Link>
    </div>
  );
}



カスタム履歴管理:

  • 柔軟性が高くなりますが、実装が複雑になる可能性があります。
  • 前のパスを保存し、必要に応じて取得することができます。
  • React Routerの履歴管理機能をオーバーライドして、独自の履歴管理を実装します。

URLパラメータ:

  • シンプルな方法ですが、URLが長くなる可能性があります。
  • 遷移時にパラメータを設定し、必要に応じて取得します。
  • 前のパスをURLパラメータとして渡します。

ReduxまたはContext API:

  • 任意のコンポーネントからアクセスできるため、柔軟性があります。
  • グローバルな状態管理ツールであるReduxまたはContext APIを使用して、前のパスを保存します。

サードパーティライブラリ:

  • これらのライブラリは、パンくずリストや履歴管理などの機能を提供します。
  • react-router-breadcrumbsなどのサードパーティライブラリを使用することもできます。

ブラウザの履歴オブジェクト:

  • しかし、この方法はブラウザの挙動に依存するため、信頼性が低くなる可能性があります。
  • ブラウザの履歴オブジェクトを使用して、前のパスを取得することもできます。

例: URLパラメータを使用する

import { Link, useLocation } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const location = useLocation();
  const previousPath = new URLSearchParams(location.search).get('previousPath');

  return (
    <div>
      <p>現在のパス: {location.pathname}</p>
      <p>前のパス: {previousPath}</p>
      <Link to={`/new-page?previousPath=${location.pathname}`}>新しいページへ</Link>
    </div>
  );
}

この例では、前のパスをURLパラメータとして渡しています。遷移時にパラメータを設定し、必要に応じて取得しています。

選択基準

  • パフォーマンス
    ブラウザの履歴オブジェクトはパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
  • 機能の必要性
    パンくずリストや履歴管理が必要な場合は、サードパーティライブラリが便利です。
  • プロジェクトの規模と複雑さ
    大規模なプロジェクトでは、ReduxまたはContext APIが適しているかもしれません。

reactjs react-router



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