Angular で HTTP 要求を送信できない？「No provider for ConnectionBackend」エラーを徹底解説

2024-06-15

Angular アプリケーションで "No provider for ConnectionBackend" エラーが発生すると、HTTP 要求を送信できなくなります。このエラーは、Angular が HTTP 接続に必要な ConnectionBackend プロバイダを見つけられない場合に発生します。

原因

このエラーにはいくつかの潜在的な原因が考えられます。

HttpModule のインポート漏れ: アプリケーションモジュールで HttpModule をインポートしていない場合、このエラーが発生します。
AOT コンパイル: AOT コンパイルを使用している場合、@angular/common/http パッケージの BrowserXhr と XhrFactory プロバイダが手動でインポートされていない可能性があります。
古いバージョンの Angular: 古いバージョンの Angular を使用している場合、ConnectionBackend プロバイダの名前が変更されている可能性があります。

解決策

以下の手順でエラーを解決できます。

HttpModule のインポートを確認: アプリケーションモジュールの imports 配列に HttpModule がインポートされていることを確認してください。

@NgModule({
  imports: [
    BrowserModule,
    FormsModule,
    HttpModule // HttpModule をインポート
  ],
  declarations: [
    AppComponent,
    ...
  ],
  providers: [
    ...
  ],
  bootstrap: [AppComponent]
})
export class AppModule {}

AOT コンパイルの場合: AOT コンパイルを使用している場合は、以下のプロバイダを手動でインポートする必要があります。

import { HTTP_INTERCEPTORS } from '@angular/common/http';
import { BrowserXhr } from '@angular/common/http';
import { XhrFactory } from '@angular/common/http';

@NgModule({
  imports: [
    BrowserModule,
    FormsModule,
    HttpModule
  ],
  declarations: [
    AppComponent,
    ...
  ],
  providers: [
    { provide: HTTP_INTERCEPTORS, useClass: AuthInterceptor, multi: true },
    { provide: BrowserXhr, useClass: CustomBrowserXhr }, // カスタム BrowserXhr を提供
    { provide: XhrFactory, useFactory: () => new CustomXhrFactory(customBrowserXhr) } // カスタム XhrFactory を提供
  ],
  bootstrap: [AppComponent]
})
export class AppModule {}

補足

上記の解決策で問題が解決しない場合は、プロジェクトの設定やコードをさらに調査する必要があります。
Angular コミュニティフォーラムや Stack Overflow などのオンラインリソースで助けを求めることもできます。

Angular での "No provider for ConnectionBackend" エラーを解決するサンプルコード

問題のあるコード:

import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent {
  title = 'Angular App';

  constructor() {
    // HTTP 要求を送信しようとするとエラーが発生する
  }
}

修正コード:

import { Component } from '@angular/core';
import { HttpClient } from '@angular/common/http'; // HttpClient をインポート

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent {
  title = 'Angular App';

  constructor(private http: HttpClient) { } // HttpClient をコンストラクタで注入

  getData() {
    this.http.get('https://jsonplaceholder.typicode.com/posts/1')
      .subscribe(data => console.log(data));
  }
}

説明:

@angular/common/http から HttpClient をインポートします。
コンストラクタで HttpClient を注入します。
getData() メソッドで HttpClient を使用して HTTP 要求を送信します。

この例では、HttpClient を使用してシンプルな GET 要求を送信しています。その他の HTTP メソッドやオプションについては、Angular のドキュメントを参照してください。
AOT コンパイルを使用している場合は、BrowserXhr と XhrFactory プロバイダを手動でインポートする必要があることに注意してください。

"No provider for ConnectionBackend" エラーを解決するその他の方法

カスタム HTTP インターセプターを作成して、HttpClient の動作をカスタマイズすることができます。この方法は、リクエストとレスポンスを処理するロジックを追加する場合に役立ちます。

import { Injectable } from '@angular/core';
import { HttpRequest, HttpResponse, HttpHandler, HttpEvent } from '@angular/common/http';

@Injectable()
export class CustomInterceptor implements HttpInterceptor {
  intercept(request: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<HttpEvent<any>> {
    // リクエストを処理するロジック

    return next.handle(request);
  }
}

この例では、CustomInterceptor というカスタムインターセプターを作成しています。このインターセプターは、すべての HTTP リクエストを傍受し、intercept メソッドで処理します。このメソッド内で、リクエストヘッダーの変更、リクエストボディの追加、ログ記録などを行うことができます。

カスタム HTTP インターセプターを使用するには、アプリケーションモジュールの providers 配列に登録する必要があります。

@NgModule({
  imports: [
    BrowserModule,
    FormsModule,
    HttpModule
  ],
  declarations: [
    AppComponent,
    ...
  ],
  providers: [
    {
      provide: HTTP_INTERCEPTORS,
      useClass: CustomInterceptor,
      multi: true
    }
  ],
  bootstrap: [AppComponent]
})
export class AppModule {}