ReactJS、BabelJS、JestJS で CSS ファイルをインポートすると発生する SyntaxError の解決策

2024-07-27

ReactJS、BabelJS、JestJS における SyntaxError の解決策

ReactJS、BabelJS、JestJS を使用している際に、CSS ファイルをインポートしようとしたときに SyntaxError が発生する場合があります。

原因

このエラーは、主に以下の2つの原因が考えられます。

  1. CSS ファイルのパス
    CSS ファイルのパスが間違っている可能性があります。
  2. Babel の設定
    Babel の設定が CSS ファイルの読み込みに対応していない可能性があります。

解決策

CSS ファイルのパス

まず、CSS ファイルのパスが正しいことを確認してください。相対パスと絶対パスのどちらを使用しているかを確認し、必要に応じて修正してください。


// 相対パス
import './styles.css';

// 絶対パス
import '/path/to/styles.css';

Babel の設定

Babel の設定が CSS ファイルの読み込みに対応していない場合は、以下のいずれかの方法で修正する必要があります。

方法1: @babel/plugin-transform-css プラグインを使用する

このプラグインは、CSS ファイルを JavaScript に変換し、Webpack や Rollup などのバンドラーで使用できるようにします。

// .babelrc.js
{
  "plugins": [
    "@babel/plugin-transform-css"
  ]
}

方法2: postcss-loader ローダーを使用する

このローダーは、CSS ファイルを処理し、Autoprefixer や Sass などのような機能を追加することができます。

// webpack.config.js
module.exports = {
  module: {
    rules: [
      {
        test: /\.css$/,
        use: [
          { loader: 'style-loader' },
          { loader: 'css-loader' },
          { loader: 'postcss-loader' }
        ]
      }
    ]
  }
};

Jest の設定

Jest を使用している場合は、Jest の設定ファイル (.eslintrc.js など) で CSS ファイルをモックする必要があります。

// .eslintrc.js
module.exports = {
  "jest": {
    "moduleNameMapper": {
      "^\.\/styles\.css$": "jest-css-modules"
    }
  }
};



src/
├── App.js
├── styles.css
└── test/App.test.js

コード

App.js

import React from 'react';
import './styles.css';

const App = () => {
  return (
    <div className="App">
      <h1>Hello, React!</h1>
    </div>
  );
};

export default App;

styles.css

.App {
  text-align: center;
}

App.test.js

import React from 'react';
import { render } from '@testing-library/react';
import App from '../App';

test('renders the app correctly', () => {
  const { getByText } = render(<App />);

  expect(getByText('Hello, React!')).toBeInTheDocument();
});

設定

// package.json
{
  "name": "react-app",
  "version": "0.1.0",
  "private": true,
  "dependencies": {
    "react": "^18.0.0",
    "react-dom": "^18.0.0",
    "@babel/core": "^7.18.0",
    "@babel/preset-env": "^7.18.0",
    "@babel/preset-react": "^7.18.0",
    "@testing-library/jest-dom": "^5.17.0",
    "@testing-library/react": "^13.0.0",
    "babel-jest": "^28.0.0",
    "jest": "^29.0.0",
    "jest-css-modules": "^4.0.0"
  },
  "scripts": {
    "start": "babel-watch src -o dist --presets @babel/preset-env,@babel/preset-react",
    "test": "jest --watch"
  }
}

実行方法

npm start
npm test
  • scripts スクリプトには、開発サーバーを起動するための start スクリプトと、テストを実行するための test スクリプトが含まれています。
  • package.json ファイルには、React、Babel、Jest、Jest CSS Modules などの必要な依存関係が記載されています。
  • App.test.js ファイルでは、@testing-library/react を使用して React コンポーネントのテストを書いています。
  • styles.css ファイルでは、.App セレクターを使用してアプリのメインコンポーネントのスタイルを定義しています。
  • App.js ファイルでは、import './styles.css'; ステートメントを使用して CSS ファイルをインポートしています。



従来の解決策では、以下の方法が提案されていました。

  • Babel の設定
    Babel の設定が CSS ファイルの読み込みに対応していない可能性があります。@babel/plugin-transform-css プラグインを使用するか、postcss-loader ローダーを使用することで修正できます。
  • CSS ファイルのパス
    CSS ファイルのパスが間違っている可能性があります。相対パスと絶対パスのどちらを使用しているかを確認し、必要に応じて修正してください。

代替方法

従来の解決策に加えて、以下の代替方法も検討できます。

方法1: CSS-in-JS ライブラリを使用する

CSS-in-JS ライブラリを使用すると、CSS コードを JavaScript ファイル内に直接記述することができます。これにより、CSS ファイルのインポートが不要になり、SyntaxError のリスクを回避できます。

代表的な CSS-in-JS ライブラリには、以下のものがあります。

  • Linaria
  • JSS
  • Emotion
  • styled-components

これらのライブラリはそれぞれ異なる機能と長所・短所を持っているので、プロジェクトのニーズに合ったものを選択する必要があります。

方法2: CSS モジュールを使用する

CSS モジュールを使用すると、CSS クラス名をスコープ化することができます。これにより、CSS の名前空間衝突を防ぎ、SyntaxError のリスクを回避できます。

CSS モジュールを使用するには、Webpack や Rollup などのバンドラーで適切な設定を行う必要があります。

方法3: CSS プリプロセッサーを使用する

CSS プリプロセッサーを使用すると、変数や関数などの機能を CSS コードに追加することができます。これにより、CSS コードをより簡潔で読みやすくすることができます。

代表的な CSS プリプロセッサーには、以下のものがあります。

  • Stylus
  • LESS
  • Sass

CSS プリプロセッサーを使用するには、Gulp や Grunt などのタスクランナーで適切な設定を行う必要があります。


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