Angular ngModel パイプ解説
AngularでINPUT要素のngModelにパイプを使う
AngularにおけるINPUT要素のngModelにパイプを使用することで、入力値の表示や検証をカスタマイズすることができます。パイプは、テンプレート内でデータを変換するための関数です。
基本的な使用法
<input type="text" [(ngModel)]="inputValue | myCustomPipe">
| myCustomPipe
:myCustomPipe
という名前のパイプを適用[(ngModel)]="inputValue"
: 入力値をバインドする変数
パイプの作成
import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';
@Pipe({
name: 'myCustomPipe'
})
export class MyCustomPipe implements PipeTransform {
transform(value: any, args?: any): any {
// パイプのロジックを実装
return value.toUpperCase(); // 例: 大文字に変換
}
}
transform(value: any, args?: any): any
: パイプの変換ロジックを実装するメソッド@Pipe({ name: 'myCustomPipe' })
: パイプの名前を定義
パイプの使用例
大文字に変換
<input type="text" [(ngModel)]="inputValue | uppercase">
日付をフォーマット
<input type="text" [(ngModel)]="myDate | date:'yyyy-MM-dd'">
<input type="text" [(ngModel)]="myPrice | currency:'USD':'symbol':'1.2-2'">
複数のパイプの組み合わせ
<input type="text" [(ngModel)]="inputValue | uppercase | lowercase">
この場合、まず入力値を大文字に変換し、その後小文字に変換します。
例: 大文字に変換
<input type="text" [(ngModel)]="inputValue | uppercase">
| uppercase
:uppercase
パイプを適用し、入力値を大文字に変換
<input type="text" [(ngModel)]="myDate | date:'yyyy-MM-dd'">
| date:'yyyy-MM-dd'
:date
パイプを適用し、myDate
を指定されたフォーマットで表示
<input type="text" [(ngModel)]="myPrice | currency:'USD':'symbol':'1.2-2'">
| currency:'USD':'symbol':'1.2-2'
:currency
パイプを適用し、myPrice
を指定された通貨単位(USD)で表示。symbol
オプションは通貨記号を表示し、1.2-2
は小数点以下の桁数を指定
<input type="text" [(ngModel)]="inputValue | uppercase | lowercase">
- まず
uppercase
パイプで入力値を大文字に変換し、その後lowercase
パイプで小文字に変換
Angular ngModel パイプ解説
AngularのngModel
は、入力要素とモデル(アプリケーションのデータ)を双方向にバインドするためのディレクティブです。パイプは、テンプレート内でデータを変換するための関数です。
ngModel
とパイプを組み合わせることで、入力値の表示や検証をカスタマイズすることができます。パイプは、入力値を受け取り、変換処理を行い、変換された結果をテンプレートに出力します。
ディレクティブの使用
- ディレクティブをテンプレートに適用し、入力値を処理する。
- カスタムディレクティブを作成し、入力値の変換や検証のロジックを実装する。
@Directive({
selector: '[myCustomDirective]'
})
export class MyCustomDirective implements OnInit {
@Input() myValue: any;
@Output() myValueChange = new EventEmitter<any>();
ngOnInit() {
// ディレクティブの処理
this.myValue = this.myValue.toUpperCase();
this.myValueChange.emit(this.myValue);
}
}
テンプレート関数
- 関数の戻り値を
ngModel
にバインドする。 - テンプレート内で直接関数を使用して、入力値を処理する。
<input type="text" [(ngModel)]="transformValue(inputValue)">
transformValue(value: string): string {
return value.toUpperCase();
}
フォームコントロールのバリデーション
- バリデーションエラーメッセージを表示するためのテンプレートを定義する。
- フォームコントロールのバリデーション機能を使用して、入力値の検証を行う。
<form [formGroup]="myForm">
<input type="text" formControlName="myInput">
<div *ngIf="myForm.controls.myInput.errors?.required">入力は必須です</div>
</form>
ngModel
とパイプを組み合わせることで、入力値の表示や検証をカスタマイズすることができます。
パイプの代替方法として、以下の選択肢があります
- フォームコントロールのバリデーション
入力値の検証とエラーメッセージの表示を統合的に管理できます。 - テンプレート関数
シンプルな変換や計算を行う場合に便利です。 - ディレクティブ
より複雑な処理やカスタムロジックが必要な場合に適しています。
angular pipe html-input